子どものうた
柔らかな芝生で
君は口いっぱいのおむすび
頬っぺについた
米つぶの白
雛のようだった君は
今は羽ばたきばかり
真似していて
眩しさは
頭上の光ばかりではなく
溢れている
漏れだしている
君から
そのまだ小さな手のひらから
感じる熱は
いつも思ったより
ずっとあつくて
君は
いつだって
それを持て余している
とげとげちくちく
痛いに決まっているのに
大人はいつも
たいしたことない、なんて
平気で言うから
瞳いっぱいの涙
世話をやいてるようで
なんも
覚えちゃいない
世話のやける僕ら
君は
見上げているようで
ほんとは
ずっと遠くの
空を見つめていて
頬っぺた指さし
米粒
ぱく
ぼくかみさまたべちゃった