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一課の刑事と藤岡刑事

「先輩、立木さんが新井さんのお見舞いに行ったそうです。」

黒のスーツの越川はグレーのスーツの伊丹から話を聞いている。

「俊彰、俺は有紀を追い込んでしまったのか?」

追い込んだって先輩、新井さんは死んでないですよ。

何かな、俺は今さらながら有紀、いや、新井警部の大切さに気付いていてな…。

わかりますよ。先輩、新井さん抜きの人生はないと思ってるのは

新井警部にもお前にも迷惑かけてるな。

凹むなんて先輩らしくないです。

俊彰、俺のフォローなんかで頑張るな。

いえ。俺は警部の相棒なんで。

いつでも俊彰はそばにいる。こいつは俺を理解してくれているのだ。

知らず知らずのうちに泣いていた。

「新井さんが帰ってきたら怒られますよ。新井さんは俺らの母親ですね。」

確かにその通りなのだった

面倒見がよく、気の利くあいつを失いかけた…。

精神的に病んで、入院だってするだろう。

しばらく主治医の高岡先生に任せよう。と彼は思っている

「それで、事件に動きは?」

ないですね。所轄の刑事に聞いたんですが。

彼らが追うのは殺人事件だ。死因は絞殺。凶器はひも状のもの

現場はマンションの高層階だ

「借金苦での自殺という場合はないか?」

自殺で厚労省が動きますか?

麻取が動いてるのか?

ええ。俺はこう考えてます。薬絡みだと

藤岡さんに話は通してるな?

「俺がどうかしたか?」

伊丹、越川は藤岡と呼んだ刑事に敬礼した

薬物事件の鬼である

「厚労省の麻取 服部から聞いたよ。越川、お前はこの事件に薬が

噛んでると思ってるか?」

であれば、借金苦も合点がいきます

なるほど。さすが若き探偵だな。

藤岡の下の名は蔵之介である

「殺人は一課、ヤク事件は俺ら組対が担当する。情報共有は忘れるなよ。」

越川が見た藤岡管理官は警部時代から何も変わってはいないのだった

「ところで、新井ちゃんは元気か?」

いえ。実は事情があって入院中です。

達之、またお前が無理させたろ。

さすがですね。

お前な、新井ちゃんは機械人間じゃねぇんだ。

頑張りすぎる新井ちゃんにも原因がないとは言えんが。

藤岡は有紀のことを心配している


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