イラスト(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「イラスト」です。
田守優子は私の親友。かなり独特な子だ。
お互い近くにいる事がわかったので、イタリアンレストランでランチを共にした。
「私、絵の才能に目覚めたみたいなの」
嬉しそうに話す優子。嫌な予感しかしない私。
「見て、これ。イラスト教室の先生に誉められたのよ」
見せられたのは私の黒歴史である変顔のイラストだった。
しかも、悲しいほど上手に描けている。
「これから会社の人やお友達に見せて回るわ」
やめてー!
ということでした。