告白ポリリズム
ー僕たちは公園のベンチに座っていたー
『大きくなったら、何になりたい?』
同じ年ぐらいの女の子がそう聞いてきた。
「宇宙飛行士だよ!
僕、宇宙に行くんだ」
『すごいわ!きっとあなたならできるわよ!』
ー風が吹いて、四季が巡ったー
『ねぇ、ねぇ何になりたいの?』
聞いてきたのは他の子だった。
けど、同じだった。
僕だけが大きくなっていた。
「かなでちゃんのダンナさんになりたいんだ、、」
『何を恥ずかしがってるの?
とてもいい夢じゃない!』
「へへっ、そうかな、、」
ー前より少し長い時間が経ってー
『お兄ちゃん、何になりたいの?』
また違う子だ。
でも変わらない。
「医者になるんだ。」
『、、どうして?』
「沢山の人を救えるから。」
『、、本当に?』
ーそれからしばらく、彼等は現れなかったー
『お兄さん、何になりたいの?』
久しぶりだけど、
ずっとそばに居た。
「、、漫画家に、なろうかな。
今、特にやりたい事はないんだ。
だから自分を、示したい」
『、、難しいのね、あなたって。』
その声は、素直で、気怠そうだった。
ーずっと、ずっと最初からー
『本当は、何になりたいの?』
「空を飛びたい」
間髪入れずに僕はそう言った。
『キャキャ!楽しいね!嬉しいね!』
その子は足をバタバタさせながら
ベンチの上ではしゃいだ。
『どうして? フフッ どうして空を飛びたいの?』
「夢を見るんだ。
足裏で地面を蹴ったら、僕は空を飛ぶんだ。
文字通り空に放り出されるんだ!」
『キャキャ、楽しいね!』
「そうだね、怖いものも、分からないものもない
僕は空中で、方向も、スピードも、目的地も
自由に変えられる。」
『何も知らない時に戻ろうよ!』
その声は、『無邪気』だった。
「、、それはできないよ。
ごめんよ。ごめんよ。ごめんよ。」
『、、、、、、つまんない』
ー ー
「僕は、何になりたいんだ?」




