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10S.インキュマーの里へ

「ミーシャ達」は「ゴーレム使いの里」に入り「鹿島瑠璃」との謁見後には、屋敷を貸し出されて、暫くそこで、調整してから「インキュマーの里」へと、出掛けることに、成りました。道案内をしてくれるのは「里の族長の娘・グリル」でした。彼女には、空を飛べる「2体の妖精型ゴーレム」が、従って居ました。それは小さくても、とても「強力なゴーレム」でした。


「使い魔」の少女「グリル」の容姿は、身長が155㎝位、有りました。肌色が白くて、痩せて細長い顔でした。目が大きくて、瞳の色は黒でした。また眉毛は、細長くて、流線形でした。鼻筋は、やや高くて尾翼が、小さなものでした。そして唇が、細長くて、魅惑的な朱色でした。髪色が、茶髪の直毛で有り、長さを胸辺りまで、伸ばして居ました。


「グリル」は、白っぽい長袖のシャツを、着て居ました。そして薄い紺色のチェック柄のミニスカートを、穿きました。また「ミーシャ」と、同じような「白いニーハイ」を、履いて居ました。それから「使い魔」特有の、白っぽい厚手の生地で作られた、彼等専用の「魔導服」を、羽織って居ました。その容姿は、正しく「ゴーレム使い」そのものでした。


「グリル」は、年齢的には「霜月十六」達と、近い若者でした。その為「ミーシャ」は、引率の先生のように、見えました。またグリルには、彼女の専用護衛を、兼ねた「2体の妖精型ゴーレム」の他に、一般的な「岩石ゴーレム」3体を瞬時に、作り出せる能力を、持ちました。それは彼女1人のときに、何かの敵勢力に、襲撃されたとしても、それで十分、対応出来ました。


「グリル」が、持つ「2体の妖精型ゴーレム」とは、彼女が子供の頃から使役した、お気に入りのゴーレムでした。2体共、女型を模して居ました。1体目のゴーレムの名前を「シエッタ」と、呼びました。そして2体目を「プラン」と、呼びました。2体共、グリルとは「同年齢の友達」のように、見えました。シエッタは、栗毛色の髪で有り、プランは、黒髪でした。


「インキュマーの里」は、ここで在る「ゴーレム使いの里」を出ると「ミーシャ達」が、初めに訪れた「バフォメトンの森」に、戻りました。その「豊富な、森林地帯」を、抜けると、昔は危険地帯で有った「魔獣地帯」に、入りました。そこは今では、この世界の「第3神」と成る「淫魔王グン・ペイン」が、統治するエリアでした。


そこを抜けると「キュービアンのリアンナ」が「次元の彼方」から、連れ戻して来た「原初の魔神リーリス」の「4眷属」の1人で有る「魔女カキュントス」が、治める国が、在りました。今回は、そちら方面では無く「別方面」に、暫く行くと、そこに目的地が、在りました。すると「鹿島瑠璃」が、言いました。


「〝ミーシャよ。″この里には〝インキュマーの里″へと続く〝マジックサークル″が、設置されて居ます。それを使えば良いでしょう。族長の娘〝グリル″が、先導します。貴方がたは、彼女に付いて行けば、良いでしょう。良いですね。」と、この時代の「淫魔王の第8アニマス」で有る「鹿島瑠璃」に、言われました。


この里の「Mマジックサークル」は「ミホン族」が、居る「インキュマーの里」に、繋がって居ました。この「ミホン族」とは「鹿島宗平」の第1夫人で有る「人間淫魔」の「芹澤美穂せりざわ・みほ」が、産んだ子供達の子孫が「静かに暮らす里」でした。


彼女は、昔「ゼビスの人類世界」では「鹿島宗平父子」が、住んで居た、アパートの管理人の娘でした。それを「瑠璃と宗平」の父で有る「はぐれ淫魔」の「ルービット」が、密かに狙って、自分の息子の「淫魔のエンタリング(夢入り)」の練習台として、彼女を使ったのが、始まりでした。


「芹澤美穂」は「鹿島宗平」が、初めて「サダクション(誘惑)」して「彼専用の眷属」にした「ゼビスの人類」の娘でした。宗平が、彼女を使って初めて、それが出来たので、良き練習台に成りました。その後、彼女は用済みと成り、そのまま「人間界」に放置されました。そして彼は「瑠璃」と共に「淫魔界」に、帰還しました。


「サダクション」された者は、通常では二度と「中央神ゼビス」の「〝神の軍団員″の補給化要員」には、成れない為「軍団員の補給」が、遅く成りました。また意図的に、破棄された者は「淫魔液の飢餓」に、絶えず苦しみました。そして「人間界」で「廃人」のような、生涯を送りました。そう成ったとしても、彼等「淫魔」に取っては「どうでも良い」ことでした。


しかし「鹿島宗平」には昔、放置したまま「人間界」に、置き去りにした、等身大の「人型ゴーレム」が、居りました。そして或るときに彼が、その部屋に帰還した時に「ボロボロの姿」に、成りながらも健気に、彼に挨拶しに「現れた姿」を見ると彼は、驚き「痛く反省」した過去が、有りました。そのことも有り、今は「彼の眷属」と、成った「芹澤美穂」のことを、見捨てることが出来ずに、彼女の「同行したい」と言う、意思表示を尊重すると、彼は責任を取り、彼女を連れて帰り、そのまま「彼の妻」としました。


「芹澤美穂」の容姿は、福よかで女性的な顔でした。髪は茶系で、毛髪量が多くて、長い髪でした。内向的な性格なので、室内で良く1人で、遊んで居るのが、好きでした。絵を描いたり、ゲームをしたり、ネットを見たり、好きな本を読んだりしました。また家事は、好きな方でした。彼女は、余り外出せずに、近くばかりを、見て居たので、いつの間にか近眼に、成りました。それで家に居るときは、黒ブチの大きな眼鏡を、掛けて居ました。胸は、意外と大きめでした。彼女は「着痩せをするタイプ」で有り、全体的には、女性的な丸みを持つ、内向的な美女でした。


美穂は「淫魔」が「サダクション」するには「最上級の逸材」でした。彼女は、宗平の妻と成り「ゴーレム使いの里」で、2人で暮らすように成ると、彼の子供を、たくさん産みました。そして彼との子供達を、とても可愛がりました。その中で、彼女は「宗平の長男」を、産みました。その息子が「初代・鹿島宗一郎」に、成りました。


また年月が経つと「浮遊大陸パルパンティア」の「魔人類ホモサピレ」が「ドールの素体」を、作るのに「良質な原料」と成る「シリコス」を、開発しました。それの主成分を調整すると「強固な骨格」を、形成出来る、原料に成ったり、人肌のような「柔らかい感触」を、持つ原料に、成ったりしました。それを使って、ホモサピレが「良質な、素体」を、作り始めました。


また大量生産をする為に、精巧な金型が作られると、品質の良い「ドール用素体」が、たくさん作られるように、成りました。「パルパンティア」や「ゴーレム使いの里」にも、やがてそれが、供給されるように、成りました。新原料「シリコス」で、作られた「素体」は、特に「エレメンコス」と呼ばれ、それに自我が芽生えると、選別されて「エレメドール」と、呼ばれました。


それが「インキュマー」達にも、使役されるように、成ったのです。彼等と、最新型で有る「エレメドール」は、相性が良い為、長い年月それが、彼等に使役され続けると、それに伴う「或る変化」が、起きました。


「シリコス」で、作られた「エレメドール」は、初め「パルパンティア」に、住んで居た「使い魔」達に、供給されました。彼等は、それを使い「様々な用途」の為に、使役を続けました。その結果「廉価で、性能が良くて、極めて美しい」ドールとして、彼等の間にも、浸透しました。それから次に、そのドールを「ダルタニア(地上世界)」にも、本格的に供給することに、成ったのです。


そしてその地の「初めての供給基地」として「インキュマーの里」に在る「ミホン族」の地が、選ばれました。選ばれた理由は「製造元」の「ホモサピレ」と「ミホン族」には、先祖に共通の「ゼビスの人類」が、居たからでした。その後この地は、大きな「エレメドール」の供給基地と成り、本拠地で在る「ゴーレム使いの里」への本格的な供給が、始まりました。

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