第41話 掲示板1&運営1
【攻略スレ Part7】
31:名もない剣士
やっぱり王都は西側ルートが速いのか?
32:名もない弓使い
いや、地理的には北側ルートが最速だろ
33:名もない魔法使い
北側は無理だろ。鬼系統のモンスターが多すぎて、エリアボスに到達する前に消耗するからな
34:名もない情報屋
北側の情報の売買はぜひ、ウチで頼むよ
35:名もない弓使い
あっ、マル秘が巡回中だ
35;名もない剣士
はっ?
36:名もないサモナー
ひっ?
37:名もない魔法使い
ふっ?
38:名もない情報屋
いやいや、ふざけている場合じゃないだろ!!
39:名もない剣士
きっと北側のUMはエリアボスのことだろ?
40:名もない弓使い
同時にユニーククエストとUMの討伐、生態系の変化が告知されたから、多分サキっていうプレイヤーは“北の森”についてのユニーククエストを受注して、エリアボスであるUMを討伐した。そしてUMのエリアボスが消えたことで、その影響で変化していた生態系が元に戻ったってことで合っているのか?
41:名もない情報屋
サキ……はっ!?
42:名もないテイマー
何か知っているのか?
43:名もない大剣使い
おい、知っていること全部話せ!
44:名もない短剣使い
囲え!
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151:名もない剣士
情報屋が消えやがった
152:名もない魔法使い
あの反応的にサキってプレイヤーと接触したことがあったんだろうな
153:名もない弓使い
情報の裏取りに行ったってわけか
154:名もないテイマー
しかし北の森の難度が軟化したとなると、攻略組が北の森に殺到するだろうな
155:名もない短剣使い
ようやくガラガラになってきたファスターが混み合うのか……
156:名もない大盾使い
王都が解放されたとなると、運営から何かしらの情報が出されそうだよな
157:名もない剣士
全裸待機
158:名もないテイマー
最新ゲームのスレに古のノリを持ち込むな
159:名もない剣士
ぴえん
160:名もない魔法使い
それも古いって
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その後もスレが続く
【生産者の集い Part2】
131:名もない鍛冶師
北の森の件が盛り上がっているな
132:名もない料理人
王都開放でまだ見ぬ素材で溢れるだろうから、俺たちも稼ぎ時だろ
133:名もない薬師
それにしても北の森を突破したサキってプレイヤーはどんな人なんだろうな
134:名もない錬金術師
いろんな知り合いに当たってみたけど、誰も知らないプレイヤーだった
135:名もない料理人
運よくエリアボスを倒せるクエストを引いたってことか?
136:名もない鍛冶師
ただPSが高い無名プレイヤーって説もあるぞ
137:名もない錬金術師
突破理由がどうだったとしても、1度は接触を試みるべきだよな
138:名もない鍛冶師
だが一斉に接触しに行くと迷惑だぞ?
139:名もない錬金術師
ならここにいる生産職で紳士協定でも結ぶか
140:名もない料理人
無効から接触してこない限り、こちらからの接触はなるべく避けるということで
141:名もない鍛冶師
なあ、さっきまでいた薬師はロムってるだけか?
142:名もない錬金術師
……流石に大丈夫だろ……たぶん
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その後もスレが続く
――運営side
とあるオフィスにて、NLOの運営メンバーは正規サービスの開始を見守っていた。
「ふぅ、色々あったが、無事正規サービスを始められたな」
「鈴木さんが、『前作の売り上げ的に1万人でいいだろ』なんて言うから、クレームが殺到したんじゃないですか」
「いやだって、前作のNewWorldOnlineはそこまで売れなかったし、いくら二条財閥からの援助があったからって、あそこまでバズるとは思えないだろ」
「失礼します!」
「どうしたんだ佐藤、そんなに慌てて」
鈴木の下に息を切らしながら駆け寄って来た佐藤は、乱れた呼吸を整えながら、己が得た情報を報告する。
「それがメインAiのログを確認していたのですが、称号【規格外】を獲得するプレイヤーが現れました」
「何っ!?」
「確かその称号って、初期職業で上級職を選んだ人が手に入れられる称号じゃなかったかしら?」
「はい。口で説明するよりも、過去ログを見て貰った方が速いです」
3人はメインAiの過去ログを確認した。
「そうか……いきなりランダムスキルを選ぶ者がいるとはな」
「それも神聖魔法を引き抜くなんて、天文学的確率ですよ!」
「ああ、しかも神聖魔法を引き抜いた奴が、称号を獲得できるレベルで礼儀正しいんだからな」
「すごい偶然ですよね」
「そのサキというプレイヤーは、【ギルドマドンナのお気に入り】も獲得していますよ」
「知らん称号だな」
「きっとメインAiが作成した称号だと思います。そこまで気にする必要はないと思いますよ」
「ここまで事件っぽい事件はないな」
「あるとすれば、中級職に到達するプレイヤーが現れたくらいですかね」
「まあバカみたいな時間やり込んでいる廃人だけだけどな」
「失礼します!」
再び佐藤が慌てて鈴木の下へとやって来た。
「ファスターと王都を繋ぐ北の森を突破したプレイヤーが現れました!!」
「なんだと!? あそこは酒呑童子のUM個体が居て、突破できるのは当分あとのはずじゃなかったのか!?」
「しかもクエストを受けた状態でのクリアです」
「……はぁ、チート使用は発見できなかったんだろ?」
「はい、特殊ルートでのクリアということで、隅々まで調査しましたが、検出できませんでした」
「特殊……はぁ、頭が痛くなってきた。ちょっと帰るわ」
あまりに衝撃的な情報を複数個伝えられた鈴木は、頭が痛くなってしまい、自宅へと帰ろうとした。しかしそんな彼を止めるように、ドアの前に立つ女性の姿があった。
「川崎、俺は疲れたんだ。1回帰らせてくれ」
「忘れたんですか? 王都へと足を運んだプレイヤーが現れた時、第1回イベントの開始をお知らせするアナウンスが自動的に発信されるようにプログラムしたのは、貴方ですよ鈴木さん」
「――速く、そのプログラムを消せ!!」
「……今消そうと思ったんですが、プレイヤーサキが王都に足を踏み入れました」
「――」
鈴木の声にならない悲鳴が、オフィスに響き渡った。
今日も彼らはデスマーチを開催する。
――【第1章 酔いどれの鬼たち】完
称号 【鬼との友好】
鬼と友好的になった人に贈られる
効果 鬼系統からの好感度が上昇する
称号 【ジャイアントキリング】
自身の累計レベルよりも50以上高い敵を単独撃破した人に贈られる
効果 自身のレベルより50以上高い敵と戦う際、全能力上昇 小
称号 【開拓者】
世界で初めてワールドアナウンスを発生させたプレイヤーに贈られる
効果 クエストの発生条件が軟化する場合がある。
酒乱之刀 レア度4 品質A
酔い付与
攻撃力+51
次回から【第2章 第1回イベント】編が始まります。
次章からもお付き合いお願いします。




