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NewLifeOnline  作者: Umi
第1章 酔いどれの鬼たち

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第28話 採取作業

「酒呑童子“頼光”との戦いで足手まといにならないように、レベル上げを頑張らないとね」


「はい!」


「きゅう!!」


 サキは意気揚々とレベル上げをしようと意気込んだが、ステータスを見て落胆した。


「あっ、デスペナルティを受けていたんだった。それに買ったばかりの武器も失っちゃったし、行けるとしても東の平原だけかなぁ」


「生産活動しますか?」


 アリウムの質問に対して、サキは悩んでいるような素振りを見せる。彼女の頭の中を廻るのは、主に資金についての問題だ。“猪頭の刀”を購入したことによって資金は尽きており、手持ちの素材も少ないため、生産活動もままならない状況だ。


「うーん、生産活動できるほどの素材もお金もないし、“東の平原”で素材を集めながら、程よくモンスターを倒そうかな」


「いいですね!!」


「きゅう!」


 サキたちは素材集めをメインとした、“東の平原”の探索を行うことに決めた。彼女は再び初心者の刀を装備して、東の平原へと向かった。


「それにしても、全然日数は空いていないのに久しぶりな気がするなぁ」


「あっ、ウルフが近付いて来ますよ」


「アリウムが戦ってみる?」


「はい! “アクアボール”」


 アリウムは四足を駆使して接近してくるウルフに対し、元気な声を上げながら魔法を放つ。水魔法の中でも単純で、簡単な“アクアボール”がウルフの顔に炸裂した。水の塊が顔にぶつかったことで、ウルフは足を止めてしまう。

 

「さらに“ポルターガイスト”!!」


 さらにアリウムは近くに落ちていた大きな石を“ポルターガイスト”で持ち上げ、ウルフの頭上でスキルを解いた。重力に従い落下する石は、鈍い音を鳴らしながらウルフの頭に直撃した。

 その攻撃で体力を削り切ることができなかったが、頭に強い衝撃を受けたことで、“混乱”の状態異常に掛かっていた。


「今だよアリウム!」


「はい!」


 アリウムは再び石を持ち上げる。そして先ほどとは違い、“ポルターガイスト”の力で頭へと振り下ろした。重力よりも威力の高い攻撃は、既にダメージを受けていたウルフの体力を全て奪うことに成功した。


「勝てました!」


「流石だよ、アリウム!!」


 サキは初勝利で喜んでいるアリウムを抱き寄せた。本来、スキルを使用しなければ触れることができない霊体のアリウムだが、自身のテイムモンスターということで触れることができていた。

 ちなみに幽霊少女のころから触れることができていたのは、サキに取り憑いていたからである。


「嬉しいです!!」


「きゅう!!」


 カグヤもまた、アリウムの初勝利を自分のことのように喜んでいた。そんな勝利を祝う彼女たちに水を差す、モンスターが姿を現した。そのモンスターはラビットであり、カグヤの因縁とも言える相手だ。


「今度はカグヤかな?」


「きゅう!!」


 カグヤは脱兎の如く駆け出した。言葉と違って逃げるのではなく、好戦的に、相手を倒すために駆け出しているが、その速度は脱兎を超えるものだ。

 そんな速度から放たれる蹴りは、ラビットの軽い身体を簡単に吹き飛ばした。カグヤの重たい一撃はラビットの体力を大きく削り、瀕死の状態まで追い詰めることとなった。


「あと少しだよ!」


「きゅう!!」


 サキの鼓舞を受けたカグヤは、追撃を仕掛けるために再び駆け出した。蹴りによって、人の足では到底追いつくことができない速度で、空中を進むラビットに追いつく。そして無防備な身体へと、踵落としをお見舞いした。


「きゅう!!!」


 カグヤの健脚から放たれた踵落としは、残り少なかったラビットの体力を削り切ることに成功した。


「きゅう!!」


 カグヤは雄たけびを上げた。

 サキはそんな小さき生物を抱きしめる。アリウムも近寄って来て、サキを真似るようにカグヤを抱きしめていた。今度の微笑ましい光景に、水を差すものはいなかった。ただ彼女たちが満足するまで、抱きしめ合うことが続けられた。


「ふぅ、薬草採りを始めようか」


「はい!」


「きゅう!」


 サキたちは一度モンスターとの戦闘を止め、素材集めに勤しむことにした。“東の平原”では、低品質の薬草しか手に入らないが、【薬術】のレベルアップのためには数を重ねることも大切なため、低品質でも数が欲しかった。


「どう、集められた?」


「はい、結構集められました!!」


「きゅう!」


 アリウムは勿論のこと、カグヤも小さなウサギの手を使って、器用に薬草を集めていた。サキも負けずに薬草を採っていく。そして数本の薬草を採り終えた時、彼女の頭の中で無機質な音声が響く。


『スキル 【採取】を獲得した』


 そのスキルを獲得した後から、採取品の品質が稀に上がっていることに気が付き、より一層採取に力を入れていった。


 サキのスキル獲得から1時間ほどが経過し、一度休憩も兼ねて、全員が獲得した薬草の数を数えることにした。


「結構な数集まったね」


「はい、みんな頑張りましたから!!」


「きゅう!!」


 サキたちは手に入れた薬草でポーションを作るため、一度街へと戻ることにした。



 tips

・採取

採取行為を行った時に通常品質から1つ上昇することがある。

確率はスキルLvに依存する。



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