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バインドスキルで生き抜くファンタジー世界生活  作者: アブラゼミ
第3章「男の正体」

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第76話「師匠と弟子」

「俺を弟子にして下さい! お願いします!」


 そう言って頭を地面にこすりつける男、というより少年を、俺は困った顔で見ていた。

隠居していつも冒険者ギルドにいる前の領主様から、気になる奴がいるから見てやって欲しいと頼まれ、ダンジョンに入るこいつの後をつけて様子を見ていたが、モンスター達に囲まれて死にそうになってたので助けに入ったらこれだ。

才能もスキルもないしで冒険者をやめた方がいいと思うのだが、そう言っても聞きゃあしねえ。

その姿が、重なってしまい仏心が出てしまう。


「覚悟はあるのか?」

「は、はい!」

「じゃあ1ヶ月俺についてこい。それができたら弟子入りさせてやるよ」

「へっ?」


 そう言って俺はダンジョンの奥に進む。

少年、いやユイトは俺の後を慌ててついてきた。




……そこからがまあ大変だった。

気づいたら勝手に死にそうになってるユイトを助けに走り、

何度も向いてないから冒険者やめろと諭したがやめようとしねえし、

それでいて根性だけはありやがるから1ヶ月俺についてくるしで結局弟子入りを認める羽目になった。


「弟子にするのは1年間。それで卒業、もしくは破門だ。いいな?」

「はい!」


 前の領主様に世話になっていた事もあり、渋々弟子入りを認め色々叩き込んだが、まあ使えねえ事この上ねえ。


「師匠! 晩飯できました!」

「オウ」


 料理も下手だし、まあ使えねえ。上達しようという気はあるみたいだが。

俺は、やる気だけはある不肖の一番弟子に向けてアドバイスする。


「左手で箸使え」

「どうしてですか?」

「右手も左手もどっちも同じくらい使えるようになれ。右足も左足もな。普段からそれを意識しろ。師匠命令だ」

「分かりました!」


 ユイトが、下手くそな箸使いで左手で飯を食い出す。

こんな調子でいつ一人前になれるのやら。

俺は、1年でコイツを一人前の冒険者に育てないといけないという事に内心ため息を吐いた。

・バロンの印象


 ユイト「強い。いい奴」

 セイラ「隠れた実力者」

 レベッカ「変わってるけどいい人」

 アスミ「いい人」

 カイル「何を考えてるか分からない所がある」

 ゲイル「単純に見えて曲者。格闘スキルとナイフスキルを組み合わせた体術は一級品」

 ノッシュ「アサシンスキルが高い。臨機応変に動ける」

 リリー「ユイトと仲いい。身体が大きい」

 ミア「しゃべり方独特」

 マシュー「酒に強そうで弱い。色事に興味がない。いい奴」

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