ドキドキ夏期講習♡
久しぶりに和田くんと田中さんの物語を書きました!!(^O^)/
もちろん安全安心??
お盆前の夏期講習で1週間ぶりに和田くんと会った。
待ち焦がれた夏休みは“ドップリ腐女子的”予定が目白押しで、宿題やる暇もないくらい(学生の本分を投げ捨てておりますが)大忙しなので……
「和田くんの事なんか思い出す事も無いだろう」って高を括っていたのに……
ふとした瞬間に和田くんの笑顔を思い出し、その都度「寂しいなあ~」ってボーっとしてしまって……
「いったい私!どうしたの?!」って感じだった。
だから夏期講習の時の私は超絶元気だった。
いつもは別のクラスだけど講習は一緒なので席はずっと隣同士!
放課後(12時過ぎには終わるので)は教室で長話の後、ランチをしに行った。
お母さん同士が仲良しになったので、お互いに自分の親から「外じゃ無くてウチに連れてくればいいじゃん!」って言われるのだけど……それもなんだか照れ臭くって……特に和田くんはお母さんだけでは無くお姉さんからも弄られるのに辟易としている様だから……結局フードコートとかマ●クに行ってる。
でも、私は和田くんのお姉さんも好きだから……先月は和田くんには内緒でお姉さんと“原宿デート”して色々と教えて貰った。
いつもはバスと歩きなのだけど二人で色々回りたい(ハイ!そーです!デートです!かなり恥ずいけど……)ので、夏期講習中はチャリ通で……新道(最近開通?した1㎞ほどの幅広の直線道)を走る時は、和田くんの腕や自転車のキャリアーを掴んで曳いてもらったりした。
東高は割と田舎にあるので……街中に出るまではこんな違反も咎められないで済んでいる。
で、この新道を今日も和田くんに曳かれながら走っていると俄かに空が暗くなって来たので私は自転車の“和田アシスト”を解除して自力で和田くんの横に付いた。
「ねえ~!空ヤバくな~い?」
「ああ、降りそうd……」と最後の『あ』が和田くんの口から出る前にドサーッ!と雨が落ちて来た。
前も見えない位の土砂降りの中、必死に自転車を漕ぎながら避難場所を探していると道路際にちょうどバス停みたいになっている葦簾張りの野菜の無人販売所があって二人飛び込んだ。
とにかく“濡れ鼠”状態で……前髪から伝った雨水が染み入り目をしばたたかせると学シャツが透け透けになっているのに気が付いた。そっと和田くんの方を窺うとカレは素肌に直接着てるらしく学シャツの背中が肌の色を映している。
「ああ、和田くん、今年はまだ泳ぎには行ってないな……」
途端に“腐女子的”妄想が稲妻の様に頭を駆け巡る。
今、カレの背中をツン!と突いてこちらを振り向かせたらどうだろう?
幸いな事に私が今日着ているのは“綾瀬さんの”ブラトップで……そもそもエッチィな谷間が出来る程のものも持ち合わせてはいない。例え見られ合っても私は安全!
つまりこれは……“男の子の胸ポッチ問題”を解決する絶好のチャンスなのでは??!!
「そう!!あくまでも一漫研部員としての“絵”に対する飽くなき探究心なのだ!!」
心の中で声高に叫んでみてもこの私の上気した頬と早鐘打つ胸はどういう事だろう……
今、この瞬間!
私は“男の子がカノジョと海へ行きたがる”のが痛い程分かった!!
おしまい!!
和田くんと田中さんの物語は書いていてとても楽しいのです(#^.^#)
関連作
『和田くんと田中さん♡』 https://ncode.syosetu.com/n4387hn/
『和田くんと田中さん♡ ホワイトデー特集』 https://ncode.syosetu.com/n8838ir/
併せてご一読いただければ幸いです<m(__)m>