俺の人生どうなんだ?!
K県S市、夏の日の夜ある一人の男が死んだ。いや、死んだはずだった、、
その男の名は田中良平15歳中学生。その男は学校で複数人でのいじめが原因で死亡した。両親は父親が役所に勤める公務員、母が専業主婦である。またその2歳年下の弟がいる。家庭環境はそれほど悪くはなかった。午前5時ごろ、2階の部屋からでかい物音に気付き様子を見に行ったところ倒れている男を発見。
ただいまK市の市民病院へ搬送中。いまだに意識は不明。
「どうです?この子なんかいいと思うんですけど?」緊張の張る窓口で案内人の女性が問う。
「・・・正直に言っていい?嫌なんだけど・・」それを誰もが見てもわかるような嫌な顔で返す30代後半の男性。
それを聞いた女性案人は机をたたき「いい加減にしてください。もうこの話が始まって軽く5時間は経過してますよ!」と叫ぶ。それを見て沈黙する俺・・
ここで俺のことやこの場所となぜここに俺らが話し合っているかを説明させてもらう。俺の名前は遠藤海斗元軍人だ。そしてここはどこかというと地球から遠く離れた星の管理局という役所にいる。管理局というのは今生きている人間や死んだ人間を管理するところだ。そこの職員はそれを管理するのが主な業務だ。
だがまれに亡くなった直後にその体に入りその星での情報を得て本部に送るという、まぁスパイ?みたいなことをする業務がある。そしてここはそのスパイ先を決める案内広場で今まさにその糞みたいなことを俺はさせられるわけなんだが、何とかならねえかなぁ
「何をブツブツ言ってるんですか?遠藤さん?正直キモイですよ?」
「なんでもねえよ!ってかキモイはよけいだろ!これでも出向できてるんだぞ!」
そう、俺は元々個々の職員ではない。さっきも言ったが俺は軍人だ。その俺がなぜここにいるかというと
「出向って言っても処分扱いの出向なんですから早く仕事に行ってきてください!!」・・ってことだ。
まぁ詳しいことは省くが上官をとある事情で殴ってしまい頭が冷えるまでかぇってくるなと言われてここにいる・・まさかここまで大きくなるとは思ってなかったが。しかしここまで来たなら仕方ない、腹を決めた俺は案内人の持っている書類を取り契約書にサインをした。
「やっと決めてくれたんですね!いやー一時は今日で決まらないんじゃないかと思ってましたよ!」
案内人の顔を見る限り本当に余ほど嫌だったのがわかる。しかし契約書を見ると3年はそいつの体かぁ
・・・長いな、まぁ腹をくくろう。
「では!この薬を飲んでください!これには睡眠薬の効果がありまして飲むとすぐに眠くなり起きたら対象者の体に入っています!」
「危ない薬じゃあないだろうなぁ、なんかこえーよ」怖がる俺の顔にクスッと笑い
「大丈夫ですよ!本部からも承認を得ていますから(笑)遠藤さんって意外と怖がりなんですね!元軍人とは思えないですよ(笑)」と笑う案内人。まぁまだやめてないけどね・
「じゃあ飲むわ、悪かったな時間かけさせて待って」一礼する俺に「大丈夫ですよ!職務が順調に進むことを祈っています!」と笑顔を見せる案内人。さて飲むか・薬を口に含み水で流し込むと案内人の言う通りすごい睡魔が襲ってそのまま倒れた。
正直他人の体に入るのは嫌だが軍部に戻るには仕方ないか・・ここから俺の長い地球という星での物語がスタートする。