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お披露目パーティー



 次の日。フローラと朝食を摂れるようクロウに言いつけておいた僕は、フローラの自室に赴いた。クロウがノックすると、キャロルがさほど時をおかずに扉を開けた。



「ウィリアム殿下。お待ちしておりました」


 そう言ってキャロルは、僕のために準備された席へと案内する。向かいにはフローラがニコニコの笑顔でスプーンを手にしていたが、キャロルの責めるような視線でサッとスプーンをテーブルに置いた。慌てたように立ち上がり、カーテシーの礼をとる。



「ウィリアム殿下。本日は朝食をご一緒できると伺い、楽しみにお待ちしておりました」


 ……いや、君、今にも食べようとスプーンをスタンバイしてたよね? 待ってないよね? 


 そんな心の言葉はぐっと堪えて僕も挨拶を返す。



「あぁ。僕も共に朝食を摂れること楽しみにしていた」


 フローラに座るよう促すと、にこりと微笑んだフローラが食事を開始した。


「フローラ。君のお披露目パーティなのだけど」



 僕の言葉にフローラは、頬を食べ物でいっぱいにした状態で首を傾げて僕を見つめる。その小動物感がかわいすぎるが、キャロルが咳払いをしたため、慌ててフローラは口腔内のものを嚥下した。



「はい」

「僕がエスコートすることになったんだ」

「エスコート、と言いますと?」



 きょとんとした表情で姫はまた首を傾げた。エスコートはエスコートだ。千年前も存在した文化だと思うのだが。



「フローラが眠りにつく前には、男性が女性をエスコートするという文化はなかったのかな?」



 フローラはしばし逡巡したあと、合点がいったように手を叩いた。


「エスコート! はい! あったと思います。……申し訳ありません。記憶が曖昧なのです。……重ね重ね申し訳ありませんが、わたくしエスコートのされ方? 受け方? がよく分からないのです。エスコートをしていただく側はどうしたらよいのでしょう?」



 フローラは首を傾げながら僕を見て、次にキャロルを見た。フローラの視線に誘われるように僕もキャロルを見る。フローラの教養の指導の采配は筆頭メイドのキャロルに任されている。



 キャロルの表情で、フローラの言い分が初耳だということがありありと分かった。



「フローラ姫様、申し訳ありません。すぐに家庭教師の手配をいたします」



 フローラのお披露目パーティはもう五日後に迫っている。どんなに早く家庭教師を依頼したところで、教育が始まるのは明後日以降になるだろう。



「キャロル。家庭教師を依頼するのは必要だが、今回のお披露目パーティに間に合わないことは明白だ。家庭教師を手配できるまでの数日、フローラの教育は僕がしてもいいのだけど、どうだろうか?」

「それは願ってもないことですが、ウィリアム殿下の執務に影響しませんでしょうか?」

「大丈夫。数日程度であれば僕の執務に影響しないよう、フローラの予定に合わせた時間を調整することは可能だ」

「ありがとうございます」

「ウィリアム! わたくしからもお礼を言わせてちょうだい。ありがとう! ございます! エスコートしていただくのも、練習もウィリアムなら不安が一気に減るわ!」



 素直に喜怒哀楽を言動でもって示してくれるフローラのなんと愛らしいことか。なんでもしてあげたくなる。僕は喜びを隠しきれない満面の笑みで頷いた。



 エスコートの練習はなんとも幸せな時間だった。



「このような格好で申し訳ありません」


 そう言ったフローラの頭の上には三冊の本が載せられていた。お披露目パーティまで時間がないため、姿勢の矯正と歩行訓練、エスコート。それらの教育をキャロルはまとめてすることにしたらしい。


 せっかちな父上のせいで目覚めて十一日後にお披露目パーティーという強行スケジュールをこなす必要が発生したフローラもキャロルも不憫だ。なんとか間に合わせようとする姿が痛々しい。



「いや、強行スケジュールだからね。父上の早計な判断のせいでフローラには大変な苦労をかけることになるが許しておくれ」

「許すだなど! わたくしは王族といえど、千年も前の血筋です。そんな他人ともいえる関係ですのに、面倒をみてくださる方々に対し許すという感情はありません。ただただ感謝するのみです」

「そう言ってくれると心が軽くなる。ありがとう」


 天真爛漫であるように見えて、現実はしっかりと見据え現状を理解している。フローラと関わる時間が増えるに比例して、その印象が強くなった。



 愛らしさも賢さも持ち合わせているフローラ。僕は否応なしに惹かれていくしかなかった。



***




 フローラのお披露目パーティ当日。僕はフローラの準備が整うのを期待に胸を膨らませて待っていた。準備が整った知らせが入り、エスコートのためフローラの部屋へと足を延ばす。



「ウィリアム殿下、少々浮き足だっているかのようにお見受けします」

「そうかな? 確かに僕はフローラがドレスアップした姿を思い描いて少々浮き足立っている。……フローラも気付くだろうか? 気持ち悪がられるだろうか?」



 クロウは少し考えてから答える。


「フローラ姫様はお気づきにはならないかと。しかし、キャロルは気付くでしょう。場合によってはフローラ姫様から遠ざけられる可能性もあります」

「遠ざけられる? なぜだ? 現状僕がフローラの傍にいることに何の弊害がある?」



 フローラの部屋へと続く廊下を歩きながらクロウは声を潜めた。



「これは、まだ噂の範囲をでない情報ですが」

「構わない。言え」



 立ち止まったクロウが辺りを見渡し耳打ちする。



「陛下はフローラ姫様を王太子に娶らせたいと。その際には、第一夫人もしくは第二夫人の序列を下げ、フローラ姫を嫁がせようというお考えのようだと。王太子の側近が話していたと隠密より情報がありました」



 王族はそれぞれ隠密を囲っている。隠密同士で鉢合わせするような事態になるのではないかと当初は心配したが、そんな馬鹿げたトラブルは一流の隠密同士では起きようがないらしい。常に情報の出所に自分の存在を知られないように訓練されているそうだ。



「隠密がそう言うのならそれは事実なのだろう。しかし、フローラは千年の眠りから目覚めた夜には再び原因不明の睡眠が三日も続いたのだ。健康面の不安は拭えないのではないか?」


「現状、長い眠りについたのはその一度だけ。今後も起きるか分からない眠りに配慮し王太子夫人を諦めるには、あまりにフローラ姫の名声は大きいとのこと」


「なるほど……。それは分からないでもない」



 千年の眠りから目覚めたというだけで民衆の興味はフローラに持ちきりだ。この上、フローラのあの儚げな美しさを目の当たりにすると、民衆の支持を得られるだろうことは火を見るより明らかだ。




 フローラには健康であってほしいが、健康であることが証明されてしまうと、王太子夫人の椅子がぐっと近くなることだろう。それだけは避けたいが、不健康を願うのも違う。どちらであっても僕はフローラを望むけど。



 クロウと話し込んでいると、フローラの部屋の前で待つキャロルが目に入り、再びフローラの部屋へと足をすすめた。


 部屋の前に辿り着き、クロウがノックする。返事を確認して部屋に入ると、僕の瞳の碧色のドレスを着たフローラ……ではない。


 僕がエスコート役として贈ろうとしたが、それは叶わなかった。政治的な意味で、フローラが誰かの派閥に入ったように見えては困るからだ。



 そう父上には言われたし、納得もした。だけど、クロウの情報から考えると詭弁だろう。父上はカルロスを王太子にと考えているし、王太子以下の王子もそう考えているはずだ。


 まぁ、カルロスとアロン以外の兄弟はあまり付き合いがないので分からないが。少なくとも第二王子と第三王子は王になりたいなど微塵も思っていない。



 アロンはカルロスの即位後、補佐ができるように既に王城で宰相の補佐に就いており、ゆくゆくはカルロス陛下の右腕になるのは間違いない。



 僕は、公爵の位を与えられ、同時に与えられる公爵領を治めていく予定だ。とはいえ、王子であることには変わりないので、カルロスの身になにかあったときのスペアでもある。スペアその一がアロンでその二が僕だ。


 どんな因縁が父上の身にあったかは分からないが、明らかに王位に興味のない僕とアロンへの父上の警戒心は本物だ。



 と、一瞬にして意識がフローラを手に入れるために障害となるものが頭の中を渦巻くくらい衝撃的だった。



 美しいがすぎる……。



 シャンパンゴールドの緩やかにウェーブのかかったやわらかそうな髪、吸い込まれそうなほどの深い緑の瞳、リンゴのような真っ赤な唇。繊細な刺繍の入った濃紺のドレスを着たフローラが、目の前でカーテシーをした。



「どうかしら?」



 もじもじと照れながら感想を僕に求めてくる姿は実に愛らしい。普通の精神状態であれば僕も顔を赤く染めていたことだろう。だけど、腐っても第三王子。にこりと微笑んだ。



「綺麗だよ。よく似合ってる」

「……良かった。キャロルも褒めてくれたんだけど、こんな豪華なドレス着ることないから……」

「千年前はドレスの型が違ったのかい? 君が眠りから覚めたときに着ていたドレスも似たようなデザインに見えたのだけど」



 思い至ることが浮かばないようにぼーっと僕を眺めていたフローラがきょとんと目を丸めた。



「あぁ、そうでしたね。そういうば、このような豪華なドレスを着ていましたね。……眠りすぎていたせいか記憶が曖昧ですの」



 そこまで話したフローラは口元に手をあて、ふふと笑う。



「もしかして、わたくし、本当はおばあちゃんなのかもしれないですね。千年も寝ていたのですもの。今は、こんな二十代前半みたいな見た目ですけど」


 

 フローラを城に連れ帰ったあと、フローラは寝てしまっていたけど、すぐに医師の診察が入った。その診察で、フローラの身体はなんの問題もないことと、なんの老化現象も見られないことから、おそらく仮死状態になる呪いをかけられていたのだろうということだ。フローラは寝ていたため知らないが、乙女であるかどうかまでくまなく調べられたそうだ。




 だから、これはフローラのお茶目な冗談だろう。




「おばあちゃんはともかく、フローラはどう見ても十五、六歳じゃないか」

「おばあちゃんはともかく、ですって? そこをまず否定してくださいませ! わたくし、推定年齢千十五、六歳なのですよ? すごく繊細なところなのです!」




 ぷくーっと頬を膨らませたフローラをなんとか宥めて、エスコートのため、僕は腕を曲げて腰に手を当てる。


「さぁ、フローラ姫。パーティが始まります」




 唇を尖らせ、可愛く僕を睨み付けたまま、僕の腕に手を置いた。あまりに可愛くてクスクスと笑みがこぼれる。



 パーティ会場の扉の前まで行くと、フローラは顔に愛想笑いを貼り付け、僕を見てこくりと頷いた。僕は視線でドアマンに扉を開けるよう促す。




 ……急な呼びかけであったにも関わらずよくもまぁ、ここまで集まったものだ。




 大広間の奥には、父上と母上が座っており、その横にはカルロスと第一夫人が立っている。その奥はそれぞれの護衛騎士だ。僕とフローラはまっすぐ父上の前まで歩をすすめ、玉座へと続く階段の手前で礼を取る。父上が頷くのを見届け、フローラと共にくるりと来賓側に体を向けた。



「本日は急な招きにもかかわらず、よくこれだけ集まってくれた。……皆も耳にしているだろう。先日、王城に一人の魔女が現れた」




 父上からフローラの救出までに至る経緯が話される。もちろん口づけで目覚めるという情報は極秘だ。どのような事情であれ、全ての王子と口づけをしたとあっては破廉恥どころの騒ぎではない。フローラだけでなく、我々王子にとってもだ。……すでに醜聞まみれのアロンは除く。




 父上は経緯を話し終わると、衆目を集めるためたっぷりと間をとった。そして、フローラへと視線を向ける。フローラは父上を見ると、一つ頷き、僕の腕から手を離し、そろそろと前へ出た。



 ……どうでもいいが、父上のフローラを見る目。優しすぎないか? 好々爺みたいになってるぞ。娘に恵まれなかったと散々嘆いていたのだ。なんの常識も身についていない無垢で真っ新なフローラがかわいくて仕方がないのは分かるが。




「ただ今、陛下からお話がございましたとおり、わたくしは魔女の呪いにかかり、千年ものあいだ眠りについておりました。……目が覚めたところで、わたくしの両親はおろか、よく仕えていてくれたメイドもおりません。皆、儚くなっていたのです」



 今にも泣き出しそうな悲しげな表情で、フローラは語る。ーー父上の用意したシナリオを。




「目覚めたわたくしは、旧神殿の硬い石の寝台で寝ておりました。周りを見渡しても何もなく、ただ、朝陽に目を痛めるだけ。両親の名前を呼んでも、メイドの名前をよんでも、誰も返事するはずもなく。ただただ、途方にくれていたのです」



 泣くのを堪えているのか、フローラはぎゅっと唇を結んだ。



「そのとき、王族の皆様が迎えに……来てくださったのです。あのときの……わたくしは間違いなく王族の皆様に救われました」



 切々と思い出すように、言葉が詰まり、顔を赤くしていく。必死で泣くのを堪えているフローラが痛々しい。




「千年前の王族の忘れ形見とは言え、わたくしなど今の王族にとっては他人も同然でしょう。ですが、既に孤児も同然のわたくしに、寝床を与え、医師の診察をほどこし、現代にふさわしい淑女としての教育をも提供してくださっています。」




 フローラはそこで言葉を切って、階段の上、玉座に座る父上を見上げた。好々爺の顔で父上が頷いた。



「本当に感謝の念に堪えません。わたくしが、何もかもを失ったのはわたくしに呪いをかけた魔女のせいでしょう。……ですが、王族がわたくしを救ってくださるきっかけを与えてくださったのもまた、魔女だったのです。わたくしは、彼女らにも感謝を捧げます」



 ……父上の顔色が悪い。おそらく、フローラが打ち合わせにないことを話し出したのだろう。父上が王族に仇成した魔女を受け入れるはずもない。警戒心の強い父上だ。千年の時くらいでは父上の警戒心を解く鍵にはならない。



 集まった貴族たちがざわざわと声を上げる。彼らも気付いたのだ。フローラが自分に仇成した魔女を許そうとしていることを。貴族としてはあり得ない。敵対するものは殺してでも排除する。それが爵位を守っていくうえで貴族として当然の帰結だ。




「皆様から見たわたくしはきっと愚かなのでしょうね。ですが、やられたからとやり返していては、いつ終わりが来るのでしょう? わたくしは、わたくしの生い立ちが王族の憂いに繋がってしまっている現状に心が痛みます。……わたくしに呪いをかけた魔女の末裔。伝聞が再生されたからと敵対している王城に乗り込むなど、さぞ勇気のいったことでしょう。ですが、その恐怖を押してわたくしを救うべく動いてくれたのです。そんな彼女らの勇気に感謝以外、どのような感情を持つのでしょう。千年も前の一族の罪を償えと? それは道理があいません」




 フローラは貴族一人ひとりの顔を見るように視線を動かし、にこりと笑った。



「わたくし、千年も寝ていたので記憶も定かではないのです。ですから、失ったものより、今この状況、王族の皆様、それから本日お集まりくださった皆様との出会いの方がずっと価値があるものに思えます。この出会いに感謝を」



 そこまで言い切ったフローラはカーテシーの礼をとった。父上を見れば顔色が戻っている。まぁ、顔色が悪いところも戻ったところも、僕かアロン、カルロス以外は分からない程度だ。フローラは自分のせいで魔女に悪意が向くことを止めたかったのだろう。それは、確かに途中まではうまくいっていた。貴族の戸惑いは置き去りにしていたが。


 だけどフローラは一つミスをした。自分の記憶が定かではないことを暴露したことだ。その途端、貴族たちが安堵のため息をついたことに気付いたのは僕だけではないだろう。「だからか」とでも言いたげな貴族たちの顔を見れば、フローラは記憶がないがために自分への魔女の罪の深さが理解できない、かわいそうな少女と結論づけたことは一目で分かる。




「皆のもの、本日は十分に楽しまれよ」



 父上の言葉で、ダンスの音楽が流れ出す。僕はフローラと中央に進み出てダンスを踊る。一週間ほどしか時間がなかったので一番簡単なステップだ。すごい勢いでキャロルにたたき込まれたフローラは笑顔でステップを踏む。



「この短期間でこれほどまで踊れるとは。頑張ったね、フローラ」

「……」

「フローラ?」

「……話しかけないでくださいませ。わたくし、今必死なのです」



 よくよく見ると、社交的な笑みを浮かべたフローラの目は真剣に視線だけで足下を追っている。その必死さに苦笑が漏れる。



「ごめんね。寂しいけど我慢するよ」



 意味が分からないといいたげに首を傾げるフローラは、それでも必死に視線だけで足下を追っていた。




 僕とのダンス終了後、貴族男性が次から次へとフローラにダンスを申し込みにきたけど許すわけがない。フローラの隣にいて、柔らかい笑顔で切っていく。



「フローラ姫は少し疲れたみたいだ。皆も知っての通り、千年の眠りから目覚めて一月も経っていない。その中でこれだけのマナーとダンスをを覚えるために、寝る間も惜しんで励んでいたんだ。どうか、温かい目で見守ってやって欲しい」



 第三王子の僕が言えば、世の貴族どもはすごすごと撤退するしかない。計画は完璧だ。貴族からダンスの誘いがある可能性を示唆されたフローラが僕に相談してきて、できた計画だ。僕はフローラと他の男どもを密着させたくないし、お互いにとっていい計画だ。まぁ、フローラの方は僕のメリットについては気付いていないだろうけど。





 お披露目パーティのあと、フローラは三度(みたび)、眠りについた。








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