[4-7]欠如
「俺に会長は似合わねえよ」深幸くん、案外人気者。しかし理解されない、そんな4話7節は短めですみません。
――[Day]5/8
――[Time]13:30
――[Stage]紫上学園 用務通り
【深幸】「――これが、今回白虎ダンスチームの方向性だ」
前日団長たちに伝えたことに加えて、候補となる楽曲を、皆に伝える。
反応は……
【みんな】「「「天才か」」」
概ね良好って感じだ。よっしゃ。
【女子】「だけど、ちょっと衣装が大変そうね……」
【深幸】「そうなんだよなぁ……用意するとなればメインとなるダンサーが本格的なものを。そうでもない奴は割とテキトウでもいいかなって思ってる」
【男子】「敵の衣装はある意味すっごい楽だけどなー」
【深幸】「まあ、人気アニメだからな。探せばコスプレ衣装は見つけられると思う。黒井坂とか」
【男子】「あるだろうなー黒井坂なら……」
【深幸】「まあ、その際最大の壁はマネーなんだが……其処ら辺はもう少し考えてみるよ。あと、肝心のダンスとか脚本とかは、俺が組み立てておく。そうだな……中間試験終わったらまた集まってくれ。そこでダンス映像とか一連の流れを配布できるよう用意しておくから」
【女子】「ダンスって、中間試験終わりから覚えられるの?」
【深幸】「俺の感覚で申し訳ないが、1日あれば充分だ」
……中間試験を控えて、練習に打ち込むなんて心境的に難しい。だからそのストレスは与えたくない。寧ろ、試験が終わってから、バネで弾むように一気に練習してもらいたい。
それに競技はダンスだけじゃない。各々出るべき種目があり、その練習を通して白虎の得点力を少しでも上げていかなければならない。
他の競技、中間試験に時間を割くことができ、少量の練習で抜群の効果を発揮できる今回の作戦こそ、俺が引き出しうる最適解。
少し懸念する点はあるものの、満場一致で方向性が決まった。
【深幸】「できれば対象のアニメとか見てくれるといいけど、俺も結構詳しい方だから、勿論質問してくれて構わないからなー」
取りあえず、これで解散となった。
……………………。
その、教室に戻る道中。
【男子】「茅園って、会長とか向いてたよな」
仲間から、そんな言葉を貰った。
……またか。
【深幸】「云っとくけど、クーデターとか無しだからな」
【男子】「分かってるよ……もう無理だって皆理解してっから……」
【男子】「だけど、惜しいよなぁ。松井に、茅園……会長に相応しい奴が2人もいんのに」
【深幸】「俺に会長は似合わねえよ、信長一択だ。いや……現実は芋女だが」
【女子】「ううん、似合うよ茅園ならー! 会長が無理なら、来年は団長やってよー」
【女子】「リーダーシップ、ていうかさ。オーラあるよねー」
【深幸】「……………………」
皆、俺のことを評価してくれてるんだろう。それは素直に嬉しいし、信頼されている……俺は初期の笑星と違って、紫上会として認識されている……そう受け取るべき、なんだけど。
【深幸】「……やっぱ、パスかなぁ。荷が重い」
悪いな、皆。でも皆の為でもあるんだよ。
【女子】「案外ヘタレ?」
【深幸】「うっせ。無理なもんは無理。ったく、どいつもこいつも……」
――俺には、煌めきが欠如している。
それは決定的に、ダメなんだよ。
それよりも、俺はやっぱり――さ……。
作者はコミュ障と何度も云ってるのに周りに理解されませんドウイウコト




