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砂川見聞録  作者: ぢだぱぢぴぢぱぢ
1話「砂川、座す」
10/336

[1-5]ひそひそひそひそ

 「ひそひそひそひそ」砂川さん、スタートダッシュに見事失敗します。こっから暫く、下手すれば10話が終わるまでずっと不穏な1話5節。




――[Day]4/2

――[Time]8:30




【鞠】「はぁ……」


 朝から溜息がやまない。


 初日は平穏に終わるかと思ったら最後に何か躓いちゃうし……いやあれ私の所為じゃないけど絶対。


 そして今日は、半日とはいえ、いわゆる親睦に重点を置いた日になりそうだとか。


 ……すっごい、面倒臭い……。親睦とかぶっちゃけ要らない……。


【鞠】「……取りあえず、入るか……」


 時間とか遅れるの、あの先生厳しそうだし――


【男子】「「「あ」」」

【女子】「「「あ」」」

【鞠】「……………………」


 教室に入った瞬間、教室内のほぼ全員と何故か目が合った。


 足が止まる。同時に、私、悟る。


 今日の私の平穏が死んだ――


【男子】「「「ひそひそひそひそひそひそひそチラッひそひそひそひそ」」」

【女子】「「「ひそひそチラッひそチラッチラッひそひそチラッチラッチラッ」」」


 そして何か、静か~~に、会話をし始めた。


 取りあえず床を見ながらドアから近めな自分の席に座ったけど、依然としてひそひそ声とチラッな視線に襲われる。というか女子の方々、最早チラッじゃなくてガン見レベル。


【鞠】「(何で何で何で何で何で――!?)」


 私、何も、なんんんんんんんんんにも、悪いことしてない筈なのに、何か話題にされてないだろうか。自意識過剰か? いや、勘だけどこの視線の刺さり方から考えて私に何か注目しているのは、残念ながら間違いなさそうだ。ていうかこんな見られてるの初めてッ。


 あ、身体が冷えてきた。今日暖かいのに。勝手に震えてる。視線は氷属性なんだ初めて知ったー。


【安倍】「…………」

【秭按】「おはようございます」

【鞠】「(救世主っ!)」


 先生が教室に入ってきたことで、ひそひそ話が消える。グッジョブです先生。相性合わないとか思ってますけど有難うございます先生。


 とはいえ、今日のテーマは……


【秭按】「本日のスケジュールですが、一言で云えば、「親睦会」でしょうか。まぁ……話を聞く限りでは、そこまで燥ぐ日にはならないそうですが」


 親睦会……。


【秭按】「今週平日はすべて、昼解散となります。授業もありませんが……皆さん、精々の勉強をするように。1限は9時から、それまで好きに過ごしてください」


 2日目もコールドな先生だった。笑顔少なめで云うことだけ云って再び職員室へ戻っていった。


 ……つまり。


【クラスメイツ】「「「「ひそひそひそひそひそひそひそチラッチラッチラッ――」」」」


 私への注目(こうげき)が、また再開される……。


【鞠】「……本……本でも、読んでよ……」


 文字が頭に入ってくるわけがないのは分かってるけれど……。


【信長】「…………」



 作者はカクテルパーティー効果とか関係無く全部音拾うタイプです。

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