日常
スマホを眺めている。
疲れた目をきつく瞑る。
腕の痺れをほぐすようにスマホを持つ手を入れ替えてまたスワイプ。
腹が減った。
寂れたアパートの二階、奥から二番目の部屋。充電器と丸まったティッシュの間に横たわり考えるのをやめたその男はいた。
褐色の画面を永遠に睨み続け空が明るむと眠りにつく。世の中の波から外れ、少なくとも一年男はネットの世界に逃げ続けていた。
もうこんな自分飽き飽きだと思うのにさえ飽き、また重みのない羽みたいな文字の羅列を目で追う。
鉛の体と少し沈んだ布団の隙間に不安定で不名誉な満足感が漏れ出していた。
男は思った。
別に異世界なんて行けなくていい
神さまなんて現れなくていい
馬鹿げてなくていいから
普通に生きていたかった。
寝返りを打つ。
カーテンの隙間から差し込む街灯の光に目を細めながら、浮腫んだ身体を捻って不器用にカーテンを閉めなおした。
そうだ。
夢があった。
叶うと思ってた。
でもまだ叶わない。
もう叶わない。
全部妄想だった。
夢だった。
涙は出ることはなかった。
ふと目をやった時計は止まっていた。
本当に時間が止まってくれるならどれだけいいだろうとまた現実から目を背けた。
現実から背けた目が綺麗な女の人と合った。
…何が起きた。
整理しよう。現実から目を背けたらなんか目が合っちゃってる。現実から目を背けるってのは比喩だ。
なのになぜ物理的に目が合ってしまうなんてことになる。すごいタイプな女の子だななんてのは今考えるべきでない、
ちょっと待てまず今俺はどこにいる。
今まで通り腐った豆腐みてーな人生をアパートの一室で、、、
またやっちまった。
大分慣れてきたけど凡ミスはやっぱまだあるよな
でも今回は割と長かったかも
やっぱ繰り返せばなんでも上手くなるもんだな
さて 5億年まで後 2億5千万年。
他人の人生一からリアルタイムで想像して暇潰すか、
ところでなんだがこれ見てるあんたいつまで想像してるつもりだい?
初投稿でした。