表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わたしの生きる道  作者: mimuka
7/48

7

「カナ、おかわりちょーだい」


「良いケド、おかず無いよ?」


「納豆か卵ちょうだい」


「分かった。おにぃは?」


「もらう…。オレは…ふりかけで良い」


「アンタ達、だから自分達でやりなさいってば!」


「母さんは?」


「あたしは味噌汁のおかわり」


それを聞いて、ガクッと姉と兄の姿勢が崩れた。


「母さんだって、カナに頼んでんじゃん!」


「…手本に、ならない親」


「だまらっしゃい!」


姉こと皆藤菜摘(二十三歳)は、絶対に母似だ。


兄こと皆藤菜月(二十歳)も根本的なところで、母に似ている。


言われたら、言われたままではいられないところとか…。


それを考えれば、わたしは父親似なんだろうな。


お盆に姉・兄・母の食器を載せていると、父が立ち上がった。


「手伝うよ。花菜はお味噌汁を温めてくれ」


「分かった」


片付けは父に任せて、わたしはキッチンに入った。


言われた通り、味噌汁を温め直し、卵・納豆・ふりかけを用意する。


そうしているうちに、父がお盆と共にキッチンに入ってきた。


「ありがと、父さん」


三人の空の食器を受け取り、味噌汁とご飯をよそう。


「花菜はここまでで良いよ。学校に遅れるといけないから、もう用意しなさい」


「うん、あとお願いね」


リビングでは相変わらず三人がぎゃあぎゃあ言い合っている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ