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更に翌日、月曜日。
「…またやってもうた」
テーブルに顔を伏せ、わたしはグッタリしていた。
目覚まし時計はすでに、五時を差している。
テーブルにはできあがった白い帽子が置いてある。
かぎ針や毛糸もテーブルの上に散らかっており、徹夜で編み物をしたのが一目で分かるだろう。
…いや、わたしの目の下のクマの方が、分かりやすいな。
のろのろ動き、帽子をラッピングをして、お風呂場へ向かった。
今日も熱いシャワーからはじまる。
今日も午前授業だけなのがありがたい…。
午後からは別の生徒の二者面談がある。
さすがに授業が終わったら、すぐに家に帰ろう…。
ぼ~っとしたままシャワーを浴びて、一階に下りた。
ちょっと頭が働かないので、トーストとオムレツ、サラダの手抜きでカンベンしてもらおう。
他に何か出せるものがないかと、棚を調べていると、インスタントのスープを見つけた。
これでいっか。
準備をしていると、珍しく姉と兄が起きてきた。
…いや、徹夜明けなんだろう。
二人とも、目の下のクマがヒドイ。
「おっはよぉ。あっ、手伝うよ」
「おはよ…。何か手伝えること…ある?」
「おはよう、おねぇ、おにぃ。それじゃあおねぇはトースト焼いて。おにぃはインスタントのスープ作って。お湯熱いから気をつけてね」
「あいよ」




