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「それは分かる。あたしもミユぐらいの歳の頃には、姉貴とおそろいが良いなんて言ってたから」
ちなみにミホの家は四人兄弟。
兄、姉、ミホ、ミユちゃんの順となる。
上の二人はすでに家を出ていて、だからか妹のミユちゃんはミホにベッタリだった。
「お姉ちゃんとおそろいの色が良い!」
と、ミホとおそろいがマイブームらしい。
「分かった。じゃあおそろいのを作ってあげるね」
「うん! 待ってるね」
「すまんね、ミホ。じゃあ両親待たせてるから」
「うん。明日ね」
「じゃあね! カナちゃん」
手をつないで歩いていく二人の姉妹。
わたしは末っ子なので、妹や弟がほしい気持ちはあるけど…さすがにもう両親はムリだろうな。
まあそれを言うなら、姉や兄も…結婚は遅そうだ。
いつか甥っ子や姪っ子が生まれたのなら、編み物の量はハンパじゃなくなるな。
ミユちゃんにも毎年、いっぱい作ってあげているから。
それにクラスメート達や先生達にまで頼まれることがある。
頼まれれば嬉しいし、喜んでもらえればもっと嬉しい。
その相手の気持ちを、わたしは見失っていたのかもしれない。
わたしは反省しながら、手芸店へ向かった。
ミホとミユちゃんがおそろいの帽子をかぶって、手をつなぐことを想像しながら。




