表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わたしの生きる道  作者: mimuka
27/48

27

そもそも手芸はもう、わたしの人生の一部になってしまっているので、やめられないことは自分自身が良く分かってしまっている。


「はあ…」


暗い部屋の中、ベッドの中で何度も寝返りをうつ。


「~~~っ! ダメだ! もう起きよう」


一時間も悩んでいると、ノドも渇いてくる。


リビングに行くと、電気がついていた。


もうすぐ日付けが変わる時刻だ。


扉をそっと開くと、兄がいた。


小さな音のテレビをつけながら、スケッチブックを開いて、エンピツで一生懸命に何かを書き込んでいる。


「おにぃ、起きてて平気なの?」


「ああ、カナ…。お前こそ起きてて…って、明日は学校休みか」


兄はため息をつくと、スケッチブックとエンピツをテーブルに置いた。


「次のネーム、書いてたの?」


「うん…。今日原稿渡すついでに、打ち合わせしたから…」


「そうなんだ。あっ、ココアでも飲む?」


「ああ…お願い」


兄はズルズルとソファーに寄りかかり、ぐったりしてしまった。


マンガを書いている時に、激しく集中力を使う為、それ以外はズルズル・ダラダラしてしまうのだ。


気力がもたないらしい。


わたしはキッチンへ行き、二人分のココアを作って、リビングへ戻った。


「はい、おにぃ。ココア」


兄用のマグカップをテーブルに置くと、眼を開き、ゆっくりと飲む。


兄は生まれ付き、体が丈夫ではなかった。


病気をしやすく、寝てばかりだった。


そんな中、マンガを読んだり書いているうちに、マンガ家になることを決めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ