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わたしの生きる道  作者: mimuka
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「じゃあ皆藤は将来、手芸で身を立てるんだな? 専門学校とかは行かないつもりか?」


「ちょっと迷っています…」


「そうか」


わたしのクラスの担任は、今年五十歳になる林田先生。


男性で、担当教科は数学。


落ち着いていて話が分かるので、生徒達の間ではそこそこ評判が良い。


今日の授業は午前中で終わり。


けれど午後から二者面談が入っていたので、お弁当を食べてから、職員室へ向かった。


「一応わたしの方で、県内の手芸専門学校の資料を取り寄せといた。目を通すだけ、しといた方が良い」


「あっありがとうございます」


差し出された分厚い紙袋の中には、専門学校の資料がずっしり入っていた。


「ご家族は進路のことについて、何も言ってこないのか?」


「聞かれはしました。専門学校のことも…。行きたければ行って良いと言われています」


「ふむ。まあまだ時間はあるし、しばらくは考えてみるといい」


「はい、ありがとうございます。失礼しました」


「ああ」


五分ぐらいで終わったけれど、気疲れが…。


「あっ、カナ。終わった?」


職員室を出ると、ミホと会った。


バスケ部の下級生二人と、廊下で話しをしていたみたいだ。


「うん、次はミホでしょ? もう入っても大丈夫だと思うよ」


「そだね。じゃ、アンタ達、またね」


「はい! ミホ先輩」


「またお話してくださいね」


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