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わたしの生きる道  作者: mimuka
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「いい加減決めないと、担任の胃に穴が空くよ」


「アタシだって決められるもんなら決めている。ただ勉強はしたくないけど、働きたくもないだけ」


「…じゃあ将来は『ニート』って書けば?」


「アンタ、けっこう言うわね」


「親友として、心配だわ。ミホの将来」


言いながら袋から肉まんとコーヒーを取り出す。


「あれ? 朝食食べなかったの?」


「ううん。足りなかっただけ」


「足りない分、無かったの?」


「おねぇとおにぃ、それと母さんに取られただけ」


未だに姉と兄は良く食べる。


昨夜、ご飯がけっこう余っていたので、炊かなかったのがマズかった。


おかわりの二人分をよそったら、空になったジャー。


味噌汁も余分には作らなかったから、母のおかわりで最後だ。


何より時間がなかったので、コンビニで足りなかった分を調達した。


「でもさ、朝、ご飯と味噌汁、目玉焼きにウインナーと漬物食べて、それでも足りないってどうよ?」


「一杯ずつだったんでしょ? 足りるわけないって。アタシ、ご飯三杯と味噌汁二杯おかわりしてきたもん」


「…さすがバスケ部主将ね」


「秋になると、その権力も薄れるわよ。体育館、使う機会減るから」


冬になると校庭やコートで練習していた運動部達が、体育館へと練習の場を移す。


なのでバスケ部も、練習の回数が減ってしまうのだ。


ミホは運動神経が良く、面倒見も良い為、一年の秋から主将になることが決まっていた。


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