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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夏の暑さが筆も頭も狂わせたチートカオス令嬢みたいな

ノリと勢いだけで書くと、後で見るとごめんなさいとしか言えなくなる。

誰にあやまっているのかすら定かではない。

 悪役。令嬢。学園。政治色がなぜかない断罪。王子なのに婚約を独断でどうにかできちゃう。洗脳能力をくらっている場合もある、イケメンだけど中身がもう……という、この国大丈夫なの? 的な国の大事なポジについているイケメェン達。


 イケメェンとは、古代の言葉で

『自ら逝け、この愚かな面構えを持ちし者たちよ。今扉は開かれた、汝ら己が身が真に黒き泥に浸されていないと確信するのであればその扉をくぐるがよい、イッケメ・ェ=ン・バク=ハッツシェロ神の名のもとに、必ず裁きが下されるであろう。光あれ』

という意味である。嘘です。


 イケメェンはともかく。ほら、古き良き感じの、もう使い古されて使われてない感じのあれだよ。


 役者はそろっている。そんな感じでなんだかんだあって、ヒロインがアレで悪役してない感じの悪役令嬢がはめられた的な場面がほとばしってる。


 そして色とりどりの爆発。


 爆発? そんな唐突に? 待って今なんか違うの混ざったと思う。令嬢ものに爆発とかないと思う。


「颯爽キラリ、ときめいてハート! フレグランスの魔女! 令嬢イエロー!」


 黄色のドレスを纏った令嬢が、空からしゅたりと舞い降りた。


 その香りは脳がとろけるほど素晴らしく、疲れも取れるおまけつきだ。


 違くなかった。あってたかもしれない。これ爆発演出だこれ。


「絶賛チラリ、うずいてハート! 腕力のチラリズム! 令嬢グリーン!」


 筋肉質な令嬢がずしりと……もとい、軽やかにずだ……しゅたんと舞い降りた。


 そのさまはまっちょ……いや、とても健康的だ。うずくのは血沸き肉躍る的な意味で……いやなんでもねっす。


 いやもうぶっちゃけその辺のマッチョよりマッチョだよ! ナイスマッチョ! ナイス筋肉! イエエエエエエエエ!!!(筋肉がちらちらしている的なチラリズムだろうか)


「爆音ドムリ、守ってハート! 常識のバスドラム! 令嬢ブルー!」


 もうお前考えるのめんどくさくなってるだろといわんばかりの名乗り文句であるが、みな唖然としているためつっこみは入らない。


 いや、つっこみはもともと入らないような空間だったし、ここまではっちゃけても逆にいいかなって思えてくるよね。お前そんな名乗りして登場してる時点で常識はねぇよってつっこみが入らないから、もうこれが常識な気さえしてくるよね。


「盗撮パシャリ、射貫いてハート! 魔法のレボリューション! 令嬢ピンク!」


 犯罪臭がするんですがそれは。


 射貫くのは魔法で心臓事くりぬくとかエグイ意味でですか? と聞きたくなるほど胡散臭いピンク担当だ。笑顔が厄い。


 そして、最後になぜか断罪? かまされようとしていた令嬢の足元が爆発する。


 煙がはれると、そこのは深紅のドレスを纏った令嬢がいた。


 ドレスの端にあるAKUYAKUという刺繍が憎い演出だ! クソみたいにだせぇぜ!


「断罪ビシリ、壊れてハート! 国家ブレイク! 令嬢レッド」


 あぁ、そりゃ国家は何もしなくてもブレイクしそうだよね、跡取りがそれだと。


 もう一度爆発すると、五人が並んで勢ぞろいだ。


「五人そろって! 悪役戦隊! 無限大令嬢ビッグファイブ!」


 どんだけ火薬使っているんだ! といわんばかりに、名乗りに合わせてポーズをし最後の大爆発を起こした。


「国家を乱す王子、その行動許すまじ!」


「行くわよ!」


『よくってよ!』


 全員が空を飛ぶようにジャンプをする。ほら、戦隊なんだし。それくらいできるって。いけるいける。


『ビックレイ・ジョー!』


 ロボだ。ロボが出現した。戦隊だからだ。もうそれでよくない?


 ロボに全員が乗り込んだあたりで、正気……正気? まぁ正気かどうかは定かではないが、とにかく意識を取り戻した王子が叫んだ。


 登場シーンの時に戻れなかったのは、多分、古いタイプだと変身とか登場のシーンで邪魔はしちゃいけないものだったからだね。多分。


「待って、え? 待って! なにこれ! なにこれぇ!」


 多分この令嬢の五人以外が全員言いたいことだろう。なにこれ。


 でも戦隊はロボを召喚した以上待っててはくれないのだ。大体放送の終わり掛けだから。例外もあるけど、大体ロボが出てきたら敵倒して敵爆発してって流れで巻きだから。


『大・令・嬢・落としぃぃぃぃぃ!!!』


「だから待ってぇぇぇぇぇ!!!」


 巨大な剣を技名と共に振り下ろせば、それはなぜか火花を散らして相手を爆発させるのだ!


 そんでもって特殊な敵である場合以外において、必殺技は必殺必中だ!


 つまり王子は爆発する。サムサンの理である。ナムサン!


 叫びながら王子は結局爆発して塵と消えた。え、これ国家的に問題じゃ……いや、解決するのだ、戦隊がやったのだから。


 それですべて解決するのだ。


 町が破壊されていても、来週には戻る!


 新しいタイプの戦隊を踏襲していないのだ!!


『成敗!』


 悪は滅んだ。


 そして、平和な日々が戻ってくる――強引でも敵役が爆発した後はエピローグなんだよ!!!!


「悲しい、悲しい戦いだったわ……」


 いつの間にかロボから降りて、拳を握りしめ悲しい表情をしている。残りの四人はそれを痛ましげに見る。


 場面が変わったのだから仕方がない。乗るシーンはともかく、降りるシーンってほとんど見ないから仕方ないんだよ。ほら、バックが海とかそういう崖的な場所だよ多分。おい観客というかほかの生徒どこいったんだよ。


「そうねレッド。でも、私たちがやらないと、次の王子がまた国を乱すの……」


 王子を大量発生する害虫かなにかと勘違いされていませんか?


「えぇ、やるわ……それが、それが! 私たちの使命だもの!」


 安っぽい決意で巻きに入る。投げやり感? 気のせい気のせい。ほら、多分数話後に一回負けたり修行して新必殺技とかも開発する。大丈夫大丈夫。


 そんなカオスな状況で、レッドは思った。


(私がもらったチートはこれで使い方とかあっていたのだろうか……!)


 多分間違ってる。何が間違ってるって、大体すべて間違っていると思う。


 というか、王子殺害宣言はNGだと思う。その、王制の国的にね? いや民主主義でもダメだよ。何主義でも殺害宣言はダメだと思うよ。


 そしてなぜか空中にスタッフロールが流れ――いつの間にか、その場にいた(崖はよくできたかきわりだった)全員が自分の部屋に戻っていたのだった。


 演者は演技がおわりゃそりゃ家に帰るでしょ。飲み会とか打ち上げするって? いつかは帰るでしょ!!! ホテル暮らし? 知るか!!!!!


 現場にいつまでもいないからね。


 みな記憶はあるが、今までのことは現実にはなかったことになっている。ただ記憶に刻み付けられた。そりゃ刻みつくでしょあんな意味不明な出来事。ホラーじゃんもう。


 おそらく、同じことを王子たちもしようとは思わないだろう。そりゃあんなカオスがもう一回繰り返されるとか、可能性だけ考えてもいやだし。


 あと衝撃的過ぎて何人か正気に戻った。俺何してんだろう的なあれで。やったね!


 王子だけは今後令嬢見るたびに爆発するようになりました。敵役やっちゃったから、仕方ないね。ほら、戦隊の敵って爆発するのが決まってるようなもんだったから……


 力というのは、何らかのリスクが必要なものなんだよ……


 終われ。

ここを見ているということは、こんな頭の悪くなりそうなものを最後まで読んだか飛ばしたかですね、お疲れ様でした。


日本語があやしいかった? スルーで。もうほんと気分が茹蛸だったので、スルーでおなしゃす、ね?


古き良きとか、なんだかんだとか、すげぇ便利な言葉ですね。そう思います。


蛇足:

転生主人公。多分子供とか子猫とかをトラックから助けた的なあれじゃないかな。投げやり。

チート持ち。むしろチートじゃないといろいろアレ。チートって言葉も便利ですね。

→『状況を思い通りにできる権利』券 数枚分お得セット。


別に戦隊じゃなくてもどうにでもなったけど、自分がかく主人公は基本的に阿呆なので……

思いついたのが戦隊でそれがなんかうんたら作用した感じだと考えればいいと思う。


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