美女とヲタ野郎の異世界転生デラックス外伝 歴代の全勇者、全ラスボス、全仲間キャラクター、そして!歴代全ヒロインが全員集合スペシャル!【オープニングアクト】
『美女とヲタ野郎の異世界転生デラックス外伝 歴代の全勇者、全ラスボス、全仲間キャラクター、そして!歴代全ヒロインが全員集合スペシャル!【オープニングアクト】』
そしてついに、歴代全シリーズの勇者、ラスボス、キャラクター、ヒロイン全員集合のデラックス外伝、全員集合スペシャルが登場した。
ということは、勇者アクトや、大魔王グランドサタン、大魔王リュウマや、あのセクシーなヒロイン、プリシラなども登場してくるということだ。
あとは、歴代の伝説の装備やレアアイテムなども軒並み登場し、それらの装備やアイテムを組み合わせて新たなアイテムを作ることもできるという。
極論を言わせてもらえば、歴代のヒロインたちが、歴代のラスボスたちをアゴで使う、なんてこともできるわけだ。
しかしながら、当初は斬新なネタであっても、他の作者らにことごとく真似られ、もはやネタが出尽くした感があった。
この『美女とヲタ野郎』シリーズは、第1作が発売されたのは、
まさにバブルが弾けた頃の平成初期の時代。
開発者は平成初期の頃の曲を聞くと、今でも当時のことを思い出すという。
対して、プレイヤーの神木龍臣は、その当時はまだ生まれてもいなかった。
それでもどうにか、第10作まで完成させて、デラックス外伝全員集合スペシャルまで製作したわけだ。
そして今や平成30年、平成末期の時代だ。
しかしながら、開発者と名乗るその人物の意欲は、第10作では終わることはなかった。
なんと、今度は第11作、第12作の構想まで練っていた。
そのタイトルはこちら。
『美女とヲタ野郎の異世界転生RPG11 デスティニークエスト 呪いの子』
『美女とヲタ野郎の異世界転生RPG12 12賢者と12のレアアイテムと究極召喚獣』
というタイトルだ。
これはゲームというより、開発者の開発秘話とでもいうべき話か。
プレイヤーの神木龍臣は、どうしたのだろう。
どうせ部屋から出られないのなら、ということで、ゲームのプレイもしないで、ぐうたらしていた。
「あいつめ…、ぐうたらしてやがる…。」
食事と、トイレと、睡眠だけは確保できるということで、
それ以外の事に対しては全てに対して無気力となっていた。
しかし、それでは外からの情報も全く入ってこないし、
何より運動もしなければ、運動不足になってしまって、
しまいには自分の体重の重さで死んでしまうことにもなりかねないのだ。
さすがに開発者、その開発者の名前は振井蘭洲郎といった。
いわば、振井こそがこの『美女とヲタ野郎の異世界転生RPG』シリーズ全ての生みの親、といった感じの人物だった。
振井は常に神木龍臣の様子を、監視カメラで監視させていたのだった。
「むっ?あの子たちは…?」
その時だった。神木龍臣の部屋の外から、ドアを叩く音がする。
「このドア、開かない!お願いだから、龍臣君、このドア開けて!開けてよ!お願い!」
どうやら外には2人の制服姿の少女たちが。見たところ、神木龍臣と同級生くらいのようだ。
「あの子たちは…?そうか、そういうことなら、ドアを開けて、中に入れてやるか。」
この2人こそ、神木龍臣の恋愛の相手、飯豊美咲と飯豊七瀬という、双子の美少女姉妹であった。
ガチャッ!
ようやくドアが開いた。美咲と七瀬は部屋の中に入る。
が、しかし、次の瞬間、美咲と七瀬も部屋の中に閉じ込められてしまう。
龍臣「美咲…、七瀬…、どうして…?」
美咲「どうもこうもないよ、龍臣君が何日も学校に来てないから、私たち心配して見に来たから、そしたらこんなことになっていて…。」
七瀬「それよりいったいどうなってるの?
まさか私たちまで部屋の中に閉じ込められてしまうなんて…。」
美咲「どうやらそんな感じね。」
龍臣はここで、美咲と七瀬に事のいきさつを話した。
振井「こうなったら、3人まとめてゲームの世界に飛ばしてやる!
そして、ゲームをクリアしない限り、こっちの世界には戻ってこられないようにしてやる!
ふふふ…、さて、私の製作した、このゲームを彼らは無事にクリアすることができるかな…。」




