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僕はサイコパス  作者: sirokm007n
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プロローグ

初めてのホラー小説。Twitterやってます→ @sirokm007n

たぁんたぁんたたたたたたん・・・・・・


「うぅ・・・・・・」


たんたんぷいぷいほぉい・・・・・・


「ぅるさ・・・い・・・・・・」


ぽいぽいひゅぉおういえぇいいぇいほほほほほほほいほい!!


「やめてくれ・・・・・・」


ぽいひゅうぅぴかほほいううううえよぉう!!


「やめろ!! やめてくれぇええええええ!!」


こんな精神崩壊しそうな歌に耐えることが出来る、人間なんて存在しない。

我慢したら死んでしまう! 僕は死にたくない!!


僕はベットから飛び起きる。そして幼馴染に一言。


「人の安眠を妨害してんじゃねぇよ!! この音痴野郎が!!!!」


「お前、ぶっ殺すぞ」

幼馴染はキっと睨むと僕の胸ぐらを掴み、そう言う。


「すいませんでした」

僕はすかさず、おでこを床に擦り付けながら謝る。なんという屈辱、なんという辱めなんだろう・・・・・・。


「私の美声で気持ちよく起きられるんだから、喜べよ。お前(グリグリ)」

僕の頭をグリグリ踏みつけている、コイツの名は熊崎くまさき 梨帆りほ。座右の名は「金は力。この世で最も強い人、それは無法者ではない。金持ちだ!」・・・・・・根っからのお金大好きっ子だ。


そんなお金を愛する女に僕は逆らうことが出来ない。頭が上がらないのだっといっても決して決してだぞ! 僕が弱いからとかそんなんが理由じゃなくて負い目があって負い目があって逆らえないだけだからな! そこだけは忘れるなよ。


※ちなみに金髪ツインテールの美少女です。だからちょっと気持ちいいです。


「ぷぷぷ、美声ってwwwwwwおまえあさから笑わすなよwwwwwwww」

音痴のくせに美声とかぶっこきやがるので思わず大爆笑してしまう、僕。


「うぐ・・・・・・(ぷるぷる)」

首の力のみで足を押し上げ、顔を見ると・・・・・・なんということでしょう。屈辱に歪んだ、表情をしているではありませんか! まぁ、いじめたい表情だこと・・・・・・僕のSスイッチがOFFからONに切り替わった。


「まぁ、声は可愛いけどさぁ。歌は壊滅的に酷いよね。奇声発してんじゃねぇよって感じぃ。

マジでまじでぇ。うん。0点だわぁこれ。さっさと帰ったらどうかなぁ。音痴ちゃぁん」

僕は昔、カラオケでDQN同級生が言ってた、文言をそのままパクって言う。あぁ、あのくそDQN、今度あったら覚えとけよ。くそ! なんか、僕までムカついてきた。


「うん。出直してくる。お前を始末してから・・・ね・・・・・・」

なんか期待してたのと違うんだけど。なんか怖いんだけど。目が目が死んでるんだけど!?


笑顔を見せたと思ったらいきなり無表情になった、幼馴染は僕の額を足でちょんと押し、僕を仰向けに倒すと・・・・・・


「や、やめろ、わるかった、ぼくがわるかったからやめてくれ、もう、まえみたいのはいやいや・・・・・・」

奴は背後に死神を引き連れながらゆら~りと腕を伸ばしてくる。指をわきわきしながら・・・・・・。


「ひふぅ・・・ひふぅ・・・・・・」


僕はカチカチと歯を鳴らし。ヒア汗を流し。顔を青ざめ。恐怖に震える。


ついに奴の指が僕の脇にくる、くる、くるぅううううううううう!!


「あははははややめへぇふふああふひ・・・・・・」

僕の口から笑い声がダダ漏れ。漏れる。大きな笑い声が漏れる。


「どうだ? 謝る気になっただろ?」

奴は巧みな指さばきで弱点を執拗に攻める攻めまくる。


「ああはひや、すひまへんれしたやめやめへ・・・・・・」

僕は笑いを必死に堪え、なんとか謝ることに成功する。でも奴は・・・・・・


「そんな言葉でこの私が許すわけないだろ。金になる写真を取らせてくれたら許してやるんだけどなぁ」

奴は目は¥¥←こうなっている。


「そ、そはあひぃああはぃひひ・・・・・・」

ダメだ。もう、耐えられない、僕はこくんこくんこくんと頷く。


「よしよし。それでは必殺、くすぐりまんぐり~~!!」

そういうと奴は僕の背中に回り込む。そしてまんぐり返しポーズを取らせ、足裏をせめてせめてせめまくる。恥ずかしい。とてつもなく恥ずかしい。だが、背中に感じる、二つの大きな膨らみ、体温、耳に直接語りかけてくる、吐息・・・・・・。


まさに天国! でも、同時に地獄でもある。


僕はA○動画の中でくすぐられアヘアヘする、女優のようにアヘっている。アヘっているのだ。男のアヘ○を見て、誰が喜ぶとゆうのだろう? 誰も喜ばないぞ! 梨帆よ。


そんなこと知ってか知らぬか梨帆はスマホでぱしゃぱしゃと僕の顔を撮影している。


そう、奴は事あるごとに僕のトイレシーンやら着替えシーンやらお風呂シーンやらアヘ○やらとにかく恥ずかしい瞬間を撮りまくるのだ! 撮るだけならまだいい!! でもこいつは男に売りつけるんだ!!


大事なことなのでもう一回いいます。男に売りつけるんです!!


なんでも僕は一部の男どもに人気があるらしく、高値で売れるんだとか・・・・・・。


「はぁ・・・はぁ・・・・・・(ぴくぴく)」


「ふぅ、今日もいい写真が撮れた! 今日はこれくらいでゆるしてやるよ」


最悪の朝だ。音痴な歌で起こされ、くすぐられ、アヘ○を撮影され・・・・・・

僕の黒歴史に新たな歴史が刻まれた。




「はははっ!! それは災難だったな」


「笑い事じゃない!! この写真が売られるんだぞ! むさ苦しい男どもが僕のアヘ○を見てオ○ニー

するんだぞ!! 想像しただけで吐き気が・・・・・・」


「ぷくく・・・・・・。お前って女みたいな顔してるからな! なんなら俺がほしいくらいだぜ」


アヘ○事件から20分後・・・僕と梨帆は僕の悪友 鹿野かの 隆太郎りゅうたろうと一緒に通学路を歩いている。


「梨帆ちゃん。こいつのアヘ○写真、いくらで販売するんですかね?」


「ここだけの話、一枚100万円で販売しようと思ってんだけど・・・隆太郎には特別価格で売ってやるよ」


「え、マジで!? 買う買う。いくら!!」


「半額の50万円でどうだ?」


「な、なんだと!? そんな安くていいのか?」


「いいに決まってんだろ、親友だろ!」


「おい・・・・・・よくねぇだろ! なに考えてんだよ!! 隆太郎ぉ!!!!!」

僕はバカなことを言い出した悪友を怒鳴る。悪友が変態とか僕やっていけないじゃん!?


「おいおい、そんな怒るなって、自分が安く見られてムカつくのは分かるけど・・・・・・」


「いや、そこじゃねぇよ!! お前が僕の写真を買うってところに怒ってんだよ」

僕は意味わかんないことをほざく、悪友に丁寧に説明する。


「え? 好きなやつのエ○写真買うのっておかしい?」


「いや、そこはおかしくないけど!! 僕の・・・・・・!?」

今、こいつなんて言った? 好きなやつのエ○写真・・・好きなやつの、好きなやつ=僕・・・・・・。


「衝撃の事実!?」

僕は突然の告白にただただ驚く。脳がショートしそうだ、もう、わけわからん。


「なぁ、隆太郎、いつから僕のこと好きだったの?」


「いつからって入学式の日からお前のことをひと目見たときからだな」

悪友は真剣な顔つきでそう仰る。


「そうか・・・・・・そうだったんだ」

今まで気が付かなかった、僕は超絶鈍感野郎。あはは! こいつとやっていける、自身ないよ・・・・・・。




「この問題は○○方程式を使い、XとYを・・・・・・」


通学時に判明した、衝撃の事実に戸惑いながらも僕は3時間目の授業を受けている。


僕は全然、授業に集中できない。悪友事件のことが気になっていることもあるけど、一番気になってるのは東京オリンピック。見たいけど、見れない。授業中だから、くそ、こんな日ぐらい学校休みにしろっての!


「教職員のみなさん、大至急、職員室まで来てください! 繰返します・・・・・・」

教室内のスピーカーから先生を呼ぶ、放送が流れる。


「みんな、静かに自習していてください。松田くん、分かった?」


「ちょ! 先生なんで俺だけ!?」

クラスじゅうが笑いに包まれる。正美先生が教室を出ていくのと同じタイミングで僕は鞄から小型テレビとイヤホンを取り出す。イヤホンジャックを挿して、耳に装着して、そしてスイッチON。テレビ画面にはオリンピックの華やかな姿が映し出されるはずだったのに・・・・・・。


映し出されたのはケンカ。大勢の人たちがけんか、いや、暴動の場面だ。


「どうゆうことだ? どこの局も同じ・・・・・・」

どこの局も同じニュースをやってる。爆弾テロが発生してその後すぐに暴動が発生したようだ。テレビではテロとの関係性について話している。僕はスマホを取り出し、2c○にアクセスする。


2c○にはもうすでに沢山の書込みがある。そこにはテレビでは今は流れることはないだろう、情報が沢山ある。暴動者たちは人を殺しているようだ。手当たり次第に子供、女、老人関係なしに殺しているようだ。それもかなりグロいやり方で・・・・・・これはそうとうやばいかもしれない。


僕のいる学園は千葉県の東側に位置する犬飼県いぬかいけん 歌猫市うたねこしにある。

この県の昔の豪族、犬飼一族が支配していた地域で名前に見合わず猫好きだった一族が市民に猫を飼うことを強制しまくったので今なおそこら中に猫がいる県だ。ここ歌猫市は一族の本拠地があった場所「猫の聖地」として観光客がわんさかきて財政的に豊かな市です。


東京から離れているとはいっても・・・もうすでに千葉・埼玉・群馬などなどあらゆる県に飛び火している。警察だけではどうしようもできないレベルだ|(ネットの情報の通りなら)。


僕は先生を待つことにする。理由は簡単一人で行動したくないからだ。


僕は考えるのをやめ、スマホから目を離す。そして教室内を見ると・・・・・・。


「なにが起きてるんだ?」


殆どのクラスメイトが目を赤く充血させ、狂ったように「コロス殺す殺す殺す・・・・・・」と繰返し繰返し言い続けているっと思ったら「私は正常正常正常・・・・・・」と言い出したり、よくわからん。


正常な生徒は僕を除けば四人しかいない。その四人もただその光景を眺めているだけ助けようともしない。まぁ、僕も動かないけど。他人が苦しもうが死のうが僕にはなんの関係もないし、見てると気分が高揚してとてもいい気分になる不思議だけど、昔からそうなんだ。別に変な人とかじゃないからね。




僕は今とても後悔している。教室から逃げればよかったと後悔している。あれから5分たった今、苦しんでた奴等が3人の生徒と僕を殺そうとしている。一人の生徒は抵抗むなしく、カッターで首を裂かれ、はさみで腹部を滅多刺しに、きわめつけは臓器大放出だ。こんなグロい殺し方映画でしかみたことない。


「こっちくんな!! あっちに行けよっ!!!!」

僕はイスをブンブンと振り回し、奴等がこれ以上近寄れないように牽制する。ゾンビと違って知能があるらしく近寄ってこないっていうか華麗に避けてく。これ人間だわ凶暴化した人間だわ、これ。


「おい! おまえ、らにげる・・・・・・ぞ・・・」

他の3人の生徒は・・・・・・うん詰んだわ僕。一人で25人以上の集団相手に勝てるわけない。僕、あいつらみたいに殺されるのか? せめて、童貞卒業してから死にたかった。いや、童卒してから死ぬ!


「あの・・・・・・委員長。黒髪ポニーテールの委員長。僕と今すぐセッ○スしませんか?|(キラ~ん)」

僕は真っ白な歯を光らせ、かっこよく誘うが・・・・・・


「しねしねしねしねしねしね・・・・・・」

うん。無理でした相変わらずしねしね言ってる。可愛げがないなぁ。


「じゃあ、せめてクラスのマドンナ 香音ちゃんに殺されたいです!!」

僕の願いが届いたのか分からないが、香音ちゃんがほうきを装備して襲い掛かってくる。ほうきでどうやって殺すつもりだろう? 口に突っ込んで喉を突き破るのかな? それとも殴り殺すのかな? 


まあ、真相は闇の中なんだけどね。なぜかって? それは僕がかっこよく委員長を誘った辺りから教室に一人のストーカーが入室しているからだ!!


そう、僕のストーカー 熊崎くまさき 沙矢さやが僕を守ってくれるからだ。こいつの父は現役の傭兵正確には契約兵で幼いころからまあまあな訓練をやらされていたみたい。なのでそこそこ強いです。


僕が話している、この間に25人以上の集団は全滅。さすが僕のストーカー。


※ちなみに梨帆の妹です。姉のことが大っ嫌いでいつも殺そうとありとあらゆる、罠を仕掛けるがことごとくやられている。人を殺傷することになんの抵抗も持っていないので死んでも僕が悲しまない奴(僕の写真を買ってるやつ)を見つけては葬り去るを繰返していた・・・・・・学内危険人物ランキング3位。


「助かったよ。ありがとう」

僕は沙矢ちゃんにお礼を言う。


「・・・・・・(こくん)」

沙矢ちゃんは嬉しそうに頷く。とても可愛い。


「なでなで」

僕は反射的に沙矢ちゃんの頭をなでなでしていた。


「・・・・・・(てれてれ)」

頬をほんのりとさくらんぼ色に染め、気持ちよさそうに僕に身を任せている。これから先どんな壁が待ち受けているんだろう? 恐怖と嬉しさが混じり合った、変な感覚に苛まれている僕にとって沙矢ちゃんは心の支えでもあり「ストッパー」でもある。

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