夏の娘たち(ニャンズ(≡^.^≡))
夏の娘たち(ニャンズ(≡^.^≡))
うちには、IQ1億のネコちゃんとIQ1のコネコちゃんがいる…。
最近、ネコちゃんのナイトルーティーンが甘々化している。
夜中の1時くらいまでは、クーラーがほどよく効いているリビングのソファーなどで丸くなって寝ている。
その後、おもむろに私のお布団へやってきて、私の顔を叩く。
「ナァ。(ぺちッ!)」
ー痛い…。
これを、私が彼女を撫でて抱き寄せるまで、延々と繰り返すのである。
IQ1億あるはずなのに、要求の仕方が原始的…。
必ず、コネコちゃんのごはんのお皿周りとキッチンを見回りする。
1粒でもカリカリが落ちていたら見逃さない。
食べる。
カピカピのさつまいもも食べる。
夜ごはんを食べても、なお小腹が空いている時は、おやつの入っている引き出しを自分で開ける。
漢字の「一」の向きになっている取っ手に前足をかけ、反動をつけて、引き出しをガラガラと開ける。
そして、中のおやつを食べ散らかす。
これを、私がお風呂に入っている隙にやる。
IQ1億すぎる。
ちなみに、この時、IQ1しかないコネコちゃんは、ご相伴にあずかることもできず、ただただその鮮やかな盗っ人の手口にポカーンとしている。
野菜もよく食べる。
ネコちゃんが子猫の時代、災害が起きてキャットフードが手に入らなくても、なんでも食べられるようにと色んな食材を与えて手作りフードをあげていたのだ。
好きなのは水菜、人参、さつまいも。
嫌いなのはかぼちゃ。
でも一番好きなの、たぶん、パン。
私はパンが好きではないので食べないのだが、夫がパンを食べてると盗っ人スキル全開で奪いに来る。
パンの食べこぼしがないか、夫が夜ごはんを片付けたあとも徘徊する。
昼間は、クーラーが強すぎる時があるみたいだ。
勝手に押し入れを開けて、ヒラリと跳び、押し入れの天袋でスヤスヤ寝る。
でも、こっそりコネコちゃんにおやつカニカマをあげようとすると、パヤパヤしながら目をシパシパさせて、ふにゃふにゃ状態で押し入れから出てくる。
そして、自分もカニカマを爆食いする。
コネコちゃんも、押し入れの上の段に興味はあるのだが、ネコちゃんのように運動神経が良くない。
とび上がれないため、コネコちゃんは下の段をしばし探検する。なぜか満足そうに出てくる。
ごはんの時間になると、コネコちゃんはネコちゃんに飛びかかっていく。
「プルャー!」
と両手パンチで挑んでいく。
しかし、目を完全に瞑ってしまっているので、かすりもしないどころか、ネコちゃんに100倍くらい叩かれる。
「ナァァァァッ!!!」
と目にも止まらぬ速さでネコちゃんはコネコちゃんを殴りまくる。
コネコちゃんは、ごはんだとテンションが上がってしまうのだろうか?
このコネコちゃん、ごはんをわけわけして食べる癖がある。
一口しか食べない日もある。
そんな日は、電子レンジの中にお皿を入れておく。
出しっぱなしにしておくと、ネコちゃんに全部食べられてしまうためだ。
仕事から帰宅した夫が、残りのごはんをあげる。
この時、コネコちゃんは完全に目がハートで、
「プルャ〜♡♡」
と夫の足にスリスリしながらごはんをねだる。
夫のことが大好きなのである。
日常面倒を見ているのは私の方のはずなのに、なんでだよ。
しかし、コネコちゃんは、IQが1しかないので、ごはんを完食したことを忘れる。
もうごはん全部食べたのに、電子レンジが開く音がすると、
「ピエェェェッ!」
と鳴きながら走ってくる。
…いや、あなたさっきごはん全部食べたでしょ。
これはママのごはんあっためるのよ…。
でも、IQが1しかないので、最後の最後まで、自分がごはんをもらえると思って自信満々でいる。
私が電子レンジから私のごはんを取りだして、着席し、食べだしてもなお、まだ私に張り付いている。
完全に私の足にしがみつき、
「ピエェェェーッ!」
と泣く。
だから、あなたのごはんじゃないのよ、これは…!
仕方ないので、私のごはんを鼻に持っていき、においを嗅がせてあげると、
「これ、ちがうでち…!」
と裏切られた表情をする。
そして、プイッと離れる。
だから、違うって言ってるじゃん…!!
コネコちゃんは、お水で遊ぶ。
うちは、ネコちゃん用のウォーターボウルとコネコちゃん用のウォーターボウルを並べて、ごはん台の上に乗せてある。
その、どちらのウォーターボウルにも手を突っ込み、水をバシャバシャし、周りを水浸しにする。
何が面白いのか、よくわからないが、コネコちゃんは楽しそうである。
しばらく水遊びを楽しむ。
私はその後、バスタオルで床をふく…。
コネコちゃんなりに、涼んでるんだろうか。
コネコちゃんはIQが1しかないため、体温調節が下手である。
もともと長毛種で暑がりだ。
廊下のドアをしめていれば、リビングの中にクーラーの冷気がこもるから涼しい。
なのに、なぜか、廊下のドアを
「ばぁーん!」
と開けて、そこで寝る。
ドアを閉められない絶妙なポジションで寝る。
※冷気の通り道ではあるから、確かに涼しいところではある。
かと思えば、テレビ台の下で、ヘソ天になり、
「暑い…暑いでち…。」
と寝言をいいながら、うにゃうにゃと寝ていたりもする…。
※ここは涼しくない。
毛づくろいをしている時、指を差し出すと、ネコちゃんはグルーミングしてくれる。
ちゃんと私の手だということを理解しながら、優しく舐めてくれる。
コネコちゃんは、自分の体の一部だと勘違いしながら舐め続ける。
「ん?いま何かちがうもの舐めた気がしたでち???」
とたまに不思議そうな顔をするが、構わずご機嫌に毛づくろいを続行する。
コネコちゃんは目を瞑りながら毛づくろいするので、私の手に本当に全く気づかない。
ネコちゃんの方が舌がザラリとしている。
コネコちゃんの方が滑らかで痛くない。
春、私が復職した時、帰宅すると玄関の前で2匹とも待っていてくれて、それはそれはすごく嬉しかった。
今、出戻りとなった私のことも、2匹とも大歓迎してくれていて、なんだか救われる気持ちになる。
「どんなママでも愛してる。お仕事できないママでも愛してる。」
って、許してもらえているようだ。
本当にこの子たちには感謝しかない。
夏風邪を2週間も引いていたが、そろそろ困っていた咳も止まりそう。
咳が完全に止まったら、体力作りのためにジム通いを再開する。
ジムから帰ったら、きっと娘たちは玄関に飛び出してきて、おかえりおかえりとニャーミーニャーミー言ってくれると思う。