21. 俺は間違えられたのかもしれない
「さて、本題に入りましょう。まず、何故椿くんの名前が名簿になかったのかということなのですが、椿くんはおそらく、間違えて地獄に送られてしまったのでしょう。あの名簿には地獄に行くべき人の名前しかありません。でも、その名簿に名前がないとなると、やはり、椿くんは何かの過程で間違えられたという説が一番しっくりくる気がします」
「やっぱり、そうなのか、、」
「やっぱりとは、何か心当たりでもあるんですか?」
「それがなー、俺自身、俺はいい人だ!って思って生きてきたらから、最初なんで地獄なのか訳が分からなかったんだよな」
「いや!自分で思っただけかよ!?」
「そういうことだったんですね、ここには地獄の歴史を辿った書物がたくさんあります。しかし、閻魔大王様が間違えたなどの前例、私は見たことがありません。なので、このことについては、閻魔大王様の元に行き、直接話を聞いてもらうしか道はないでしょう」
「直接行かなきゃならないのか、、というか、閻魔大王の元に直接行けるのか!?」
「様をつけろ!様を!行けないことはないぞ、ただ、こんな状況だ、行くまでの道でどんな鬼に襲われるかも正直分からない、、」
マヒロの声のトーンが急に低くなった。マヒロは俺と一緒に行きたくないのか?
「でも、直接行かなければ、俺はこのまま地獄に留まることになるんだよな!?それは嫌だ!」
「じゃあ、椿は鬼と戦うんだな!?私は、見習いだし、、」
そうか、マヒロは上官になる前の見習いだ。だから、こんなことで面倒な騒ぎは起こしたくないのだろう。
「マヒロちゃんの気持ちもわかるけど、でも、椿くんにはマヒロちゃんが必要だわ、、そうだ!椿くんを閻魔大王様の元に連れて行ってあげて!そうしたら、私がマヒロちゃんが上官になるのを推薦してあげましょう」
「いいのか!?なら!案内します!させてください!」
「いや、手のひらくるくるじゃん」




