表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Anonymous Killer  作者: あねき
はじまり
8/24

第一印象

ラズファに別れを告げ、ミシュパハーは一人何もない道を進んでいた。

(ああやって言って出てきたけど正直何も考えていない。最悪僕が住んでいたところに住むか・・・。)


 ミシュパハーはかつて家族と暮らしていた場所に移動する。

 家族と過ごした日々の面影はなく格子は錆び、ところどころ燃え尽きて黒焦げになっている。

 だがまだ住める範囲と言えば住める感じだったので、部屋の隙間から潜って中に入る。


 中は酷く淀んでいた。


 生温かいような空気が体を通り抜けていく。前は暗くてあまりよく見えない。

 ふと足元に何か触れる感触があった。目を凝らしてよく見ると、

 切断された人の”()”だった。反射的に後ずさりをして大きな足音が室内に響く。


 ― ()()()() ―


 そう確信した。


「気配が丸見えだ。」

 その声と同時に首元に冷たいものが当たる。”()()()”だ

「何の真似ですか。()()()さん。」

 ミシュパハーは冷静を保つ。声の正体は謎に包まれた男“()()()”だった。


「ここは“()()()()”だ。勝手に侵入するな。」

レイダは冷たく言い放つ。

「ここはかつて僕が住んでいたところです。勝手に侵入してるのは“レイダさん”のほうです。」

負けじと反論する。

「知るか。そんなこと。もう住んでないのなら空き地同然だ。わかったならさっさと出ていけ。」

 レイダはナイフをかざしていた手をおろした。勝手に好き勝手言われるのに対してだんだんイライラを募らせる。

「なんなんですかいきなり。僕のいた家に勝手に住み始めて住んでいた人に出て行けなんて。」

 ミシュパハーの中でレイダの印象は最悪だった。


「じゃあお前。ここより広い廃墟を探せ。そうしたら譲ってやる。」

 自己中もいいところだ。ミシュパハーは言い合いをしても無駄だと思い、潔く諦めた。

「じゃあ違うところを探します。僕は初めてまともにあなたと会話しましたけど貴方が“()()”です。」

 怒りが頂点にまで登っていたのか、言いたいことがスラスラ言えてしまう。

「そうか。」

レイダはただ一言だけそう言った。


 ミシュパハーは諦めて自分の住んでいた家を離れた。

 来た道を戻り、門を抜けた時だった。

「今度は緑色の髪の子が新しく入ったのか。あの男も切羽詰まってんだなぁ~」

 軽快な口調で喋るガスマスクをつけた左目が白い男が立っていた。


()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ホシェフに言われたことを思い出す。

 幸いなことにミシュパハーは仮面をつけていたので顔が割れていないことが救いだった。

 ミシュパハーはナイフを構える。

「ほほぉ?いい殺気だ。 だがまだ未熟者の目だ。」

 そういうと男は手から結晶のようなものを生み出し、結晶の剣を作った。

「死にな。」


 その男が向かってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ