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しばらくしてノーランが戻ってきた。
「ついてこい。」
クロ―フはゆっくりと身体を起こし、遺体が置いてある場所へと向かった。
たどりつくと、クロ―フは驚いた。レイダの髪の色が赤色ではなく、自分と同じ、緑色だったからだ。
「レイダ君はずっと髪の色を赤色にしていた。君にバレないためにも・・・。あと、これを持っていた。」
とノーランは写真のようなものをクロ―フに渡す。
血がついていてわかりづらいが、そこにはクロ―フとレイダが一緒に写っている写真だった。
クロ―フは視界がゆがむ。ボタボタと写真に涙が落ちる。
その写真は二人で一度だけ撮ったものだったからだ。
ただひたすらに泣いた。
静かに泣くクローフの姿を見て、ノーランはこれで正しかったのか、己の行動に問いを立てた。
かつての教え子をこの手で殺してしまったこと。自身の右手を覗き込んだ。
ノーランはその場を去り、クロ―フを、一人だけにした。
(まさか、クロ―フとあいつが親子だったなんてな・・・。)
ノーランは自分が若かった頃のことを思い出す。
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ホシェフとノーランは幼馴染だった。
昔からずっと二人でいた。二人でよく遊び、よく探検し、時には喧嘩もした。
だが二人が成長するにつれお互いの気持ちにズレが生じ、いつしか取り返しのつかない事態になってしまい。気がつけば対立してしまった。
ノーランはそのことについてひどく後悔していた。
もしもあの時、ホシェフの気持ちを汲み取れたら・・・。と何度も思い出す。
やるせない気持ちが襲いかかり、壁を思いっきり殴った。
だが鈍い音だけが室内に響く。が、その時だった。
ドカァン!!!!
院内で轟音が鳴り響く。慌ててノーランは音のなる方へ向かった。
「久しぶりだな。ノーラン。ミシュパハーはどこにいる。」
煙の中から出てきたのはホシェフだった。
「はっ。おかげで探す手間が省けた。言ってどうするのかな?殺しでもするのか?」
嫌な汗が全身から吹き出る。かつての親友を前に怯えていた。
「ははっ。少し痛めつけるだけだ。本当はレイダを痛めつけるために来たのだがな・・・。あいつは死んだ。余計なことを言って。お前がレイダを殺し、レイダは私を裏切ったのだ。これは罰だ。」
ノーランは結晶の剣を作り出す。
「彼には手を出させないよ。」
ホシェフも手から武器を生み出す。
「殺せるかな?この私を。お前はまだその火傷痕を誰につけられたのか知らないらしい。」
「いくら親友とはいえ、君のやってきたことに賛同はできない。四肢が全部無くなったとしても、俺はお前を止める。」
「戯言を・・・。」
ホシェフが勢いよく向かってノーランに切りかかってきた。




