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Anonymous Killer  作者: あねき
追いかけて
19/24

責任

レイダとミシュパハ―。ラズファとガスマスクの男。それぞれ激しい攻防戦が繰り広げられていた。


「どうしたクロ―フ!さっさと立ち上がれ!お前はじわじわいたぶって殺してやる!それとも、もう終わりとは言わせないよな?」

レイダはミシュパハーを吹き飛ばし、壁を粉々にさせた。

 ミシュパハーは瓦礫の山をかき分け、レイダを見上げる。体力も限界に近付いて来ていた。


 ダメだ!ここで死ぬわけにはいかない・・・!


 と心の中で思うものの、体は言うことを聞かなかった。ぶつかった衝撃の痛みで呼吸がうまくできない。

 レイダは乗っていた化け物を消し、ゆっくりとミシュパハーに近付いていく。


「あの時お前も一緒に消しておけばと思っていた。だが、こうして見つめながら殺していくのも、悪くない。どうだ、何も動けないまま俺に少しずつ殺されていく気分を、味わうのは。」


 レイダは持っていたナイフで、手始めに左腕を刺す。ミシュパハーは大きな悲鳴を上げた。ドクドクと赤い血液が溢れ出る。


「いいぞ!もっと喚け!クロ―フ!俺と同じように苦しめ!」


 レイダは非常に興奮していた。ミシュパハーはもがき苦しむ。左膝、右膝、右腕と次々に刺していく。

 ミシュパハーの周りは血の海が出来ており、出血多量で今にも死にそうだ。


「止めをさしてやる。」


 レイダがミシュパハーの心臓めがけて刺そうとしたときだった。



 ―ドスッ―


 レイダの口から大量の血が吹き出る。


「なんとか・・・間に合ったな。」


 ボロボロになったガスマスクの男が結晶の剣で体を貫いていた。


「油断したな。レイダ。」


 レイダは驚いてガスマスクの男の方へ振り向く。


「な・・・。貴様・・・。」


「教え子をこのような形で手にかけたくはなかったがな・・・。」

その表情はどこか悲しそうだった。


「はっ・・・。戯・・言を・・・。」


「相変わらず、生意気な奴だ・・・。」


 ガスマスクの男の奥の方を見るとラズファは既に息絶えていた。それを見たレイダは大きく笑った。

「ふっ・・・。そうか・・。俺たちは、負けたんだな・・・。」


 オッドアイの男はゆっくりと結晶の剣を抜く。レイダの周りにも、血の海が広がっていた。


「最期に()()()()()()・・・。」


 踏ん切りがついたレイダはそう言うと手の中で小さな球体を作り、ミシュパハーの体に埋め込んだ。

途端にミシュパハーの体が光る。


 なにかを察したのか、ガスマスクの男は止めず、ただじっとその光景を見つめていた。

 光が消えるとレイダは、ミシュパハーにもたれるように倒れ、動かなくなった。








 ―目を覚ませアレン。まだやることは残っている。あの日俺が殺した両親は()()()()()()()()()。俺たちの父親は・・・











()()()()だ。―


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