甘い蜜
目的地に向かっている途中、ミシュパハーは寝不足による疲労が溜まっており少しフラつきながら歩く。
しばらく歩いていると夜道を歩いてる二人組の男女を見つける。
(仕方ない・・・。今日は、この二人組でいいか・・・。)
ミシュパハーはナイフを手に取る。そして背後から二人組を襲う。
襲われた二人の体は赤く染まった。
(疲れた・・・。)
ミシュパハーは現場を離れ、近くの草陰に身を潜めた。
(自分の体調を自己管理できないなんて・・・。不覚だ。だが・・・。今はもう動けるほどの力がない・・。少し寝よう・・・。)
ミシュパハーは静かに眠った。
スタスタっと、一つの影が近づいてくる。
「こんなところで寝て・・・殺人鬼としてどうなのかしら。外から丸見えじゃない。」
その人物はミシュパハーを持ち上げ、どこかへ去っていく。
目が覚めると眠る前と明らかに違う景色が広がっていた。あたりを見回すとボルドー基調の高級家具がずらりと並んでいた。ミシュパハーはベッドから起き上がる。
「あら!目が覚めたのね!殺人鬼として情けないわ!自分の拠点に帰れず道の途中で寝てしまうなんて。」
ミシュパハーは声のするほうを振り向く。その声の正体は”リウ”だった。
「あなたはっ!」
ミシュパハーは赤面して目をそらす。リウの姿がバスタオル一枚だったからだ。
「あら、こんなことでいちいち赤面して、もしかしてこういう経験とかない・・?」
ミシュパハーの動揺なんかお構いなしに近づいてくる。目のやり場に困ったミシュパハーは慌ててそっぽを向いた。
「その、服を着て下さい・・・。」
声がだんだん小さくなっていく。それに対しリウは嘲笑う。
「かわいい子だね。ちょっと待ってて」
数分後、リウは薄い生地のランジェリーを着て隣に座る。
ミシュパハーは顔が赤いままだった。
「それにしてもよくあんなところで寝ていたわね。もし顔が誰かにばれたらどうするつもりだったの?」
リウが痛いところを突いてくる。ミシュパハーは何も言えなかった。
「最近、変な夢をよく見るんです。」
「変な夢?」
「僕の記憶じゃない・・・。誰かが永遠に周囲の人から責められて・・・。」
リウがしばらく考え込むとキッチンのほうへ消えていく。待つこと数分、リウがコップに入った液体を持ってきた。
「はいこれ、きっとこれで当分は嫌な夢とか見ずに済むと思うよ。私も嫌な夢をよく見た時あったの。でもね。私のお姉ちゃんがこの薬を作ってくれてそしたら嫌な夢を見なくなったのきっと効果があるわ。飲んでみて。」
ミシュパハーは何の躊躇いもなく流されるがままにその薬を飲む。すると一気に眠気が来て、ミシュパハーは再び眠りについた。
「あら、意外と効き目が早いのね・・・。ゆっくりお休み。」
リウはミシュパハーのおでこにキスをした。




