目覚めの時 ♯6
「最初は碧狼隊長に決まったが、碧狼、本当にいいのか?」
キング司令は再度碧狼の意思を確認する。
「もちろんです。それにあいつらは弱すぎですね。トレーニングが足りない。」
「碧狼よ、ジャンケンにトレーニングは関係ないぞ…。」
碧狼にはキング司令の気遣いも全く響いていなく、ただ呆れられるのだった。
「…やっと決まったか。なら早速ラボに行くぞ。ちなみに着いてくるのは艦長、司令、脳筋な。ではネレアー、セレーネー頼む。」
李広の号令と共にネレアーが楊貴妃、セレーネーが李広を車椅子で押していきラボまで先導していく。
「おい李広、細胞が俺の体に馴染むのに何日かかるんだ。」
「…その失礼な口を改めない限りは教えない。」
「んーとね、1週間くらいで馴染むはずだよ。でもその間は体の免疫と戦うことになるから結構キツいと思うよ。」
「…ネレアー、勝手に言うんじゃない。今僕はこの脳筋を教育していたんだ。」
「…よくわかんないけど、取り込みたい動物の細胞は自分で選べるみたい。まあ相性とかもあるから一度検査してみないとわからないけど。みんながコールドスリープで眠ってる間に僕とセレーネーと楊貴妃で、保存してた動物の細胞と同化させておいたからある程度の動物は選べるよ。」
「…ネレアー?僕の言葉が聞こえないのかい?」
「多分だけど細胞を取り込んだら、その動物の特性が使える。碧狼隊長は何がいいのかな?」
「…そうだな、考えとくよ。ネレアー教えてくれてありがとう。」
「セレーネー、碧狼隊長に褒められたよ。」
碧狼に褒められ喜ぶネレアー。
その様子を見てセレーネーも自分が誉められたかのように、喜んでいる。
「…勝手にすればいいさ。」
卑屈になった李広は口をへの字に曲げている。
「さあ着いたぞ。碧狼隊長、覚悟はいいな。」
ラボの前に到着する一行。
イーグル艦長は碧狼に最後の確認をし扉を開けるのであった。




