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次女ヴェルザンディの省略あらすじVOL.4


 やほやほーヴェルちゃんだよー

 運命の三女神の次女、ヴェルザンディちゃんだよー

 えへへ、みんなお久しぶりぃだねー

 いやあ、今回は摩天楼のロキの憧くんのぱーそなりーがどーんっ、と溢れたお話だったねー

 ヴェルちゃん大歓喜の大興奮だったよー

 それじゃおさらいしていこっかー





◆◇◆◇◆



・そのいち


 ついうっかり告白みたいな事言っちゃうのはラブコメのきほんだよねー。可愛いやり取りしてるヒイロくんたちだけど、遂に小隊に編成されるんだってー。しかもメンバーの中にはクオリオくんとの仲直りに協力してくれたあの女の子、リャムちゃんも一緒だったよー

 リャムちゃんのお姉ちゃんも元気一杯で良い子だし、隊長はなんとシドウさんだってー。厳しいけど頼りになる人だし、小隊の名前もレギンレイヴってちょーかっこよかったよー!



・そのに


 仲間が増えてテンションアップ、魔獣退治の任務もらっくしょーだよー。猫ちゃんしすたーずも強かったねー。シャムちゃんは自分よりおっきい鉄球を振りまわして、ばこーんってやっちゃうし、リャムちゃんはなんと二色の属性が使えるんだってー。さらにリャムちゃんにはモクモンってランプの精が魔術のお手伝いをしてくれてるんだってー。モクモンかわいいよーぎゅーってしたい。



・そのさん


 でもでもモクモン、実は白魔獣みたいで⋯⋯魔獣を恨んでるシュラちゃんは簡単に受け入れられないみたい。しかもそこでヒイロくんの凶悪にも気付いちゃってねー。シュラちゃん、悲しそうな顔で離れていっちゃったんだよー。ヒイロくんもそこで魔獣が実は「人の未練」から産まれたものかもってお話をクオリオくんから聞いたんだー。

 でねでね、そっからはヒイロくんのヒーロータイムだよー!

 なんとヒイロくん、シュラちゃんに「俺が魔獣になったら、お前が俺を殺せ」って約束させちゃうんだよー!

 未練の強さが魔獣の強さになるのなら、きっとヒイロくんはとんでもなく強い魔獣になっちゃう。シュラちゃんの魔獣を憎む気持ちも復讐も止めないけど、復讐にずっと囚われたままじゃ、魔獣になったヒイロくんは止められないよーって。だからお前は俺のことだけを見てろ!ってねー⋯⋯ヴェル聞いててさーこれもうプロポーズだよー!ってさー!きゃあー!

 それにシュラちゃんも呆れながら納得してくれたんだー。でもでも、シュラちゃんの顔すっごく嬉しそうだったよー。



・そのよん


 シュラちゃんとのわだかまりも無事なくなったけどー、再会した女の子をほったらかしも良くないよねー。ってことで今度はリャムちゃんのターンだよー。

 一緒にお買い物行ったりぃー、お料理を振る舞っちゃったりぃー、手の大きさを比べ合ったりぃー、最終的に「ヒイロくん」呼びになっちゃったりぃーでなかなかのなかなかだったねー。ほんとに女の子って感じで、ヴェルもキュンときちゃったよー。

 原作じゃあ大変なことになっちゃうって聞いてたけど、こっちでは幸せになって欲しいなぁー。ヒイロくんがんばれー


・そのご


 それでねー、レギンレイヴのみんなはなんと有名劇団の護衛をする事になったんだよー。なんでもジオーサの街が魔獣被害に遭って、その慰撫の為に特別な劇をやるらしくってねー。馬車でどんどこ揺られながら到着したヒイロくん達をジオーサのみんなは歓迎してくれたんだー。

 アスガルダムから離れれば離れるほど騎士って煙たがられるらしいんだけどー、コルギ村でヒイロくん大活躍したからそのおかげみたいだねー。町長のハボックさんもニッコニコだったよー。劇団の皆も濃い人達でねー、劇団長のドルドさんはいきなりヒイロくんを舞台に上げようとするし、二枚看板のマーカスくんとローズちゃんも綺麗で個性的だったよー。特にローズちゃんはヒイロくんとすぐに口喧嘩しちゃうくらい気が強くってー、ひょっとしたら相性良いのかもー?


・そのろく


 護衛任務だからってことで色々と打ち合わせをしてたみんなは、町長さんに誘われて審問会っていうおじいさんおばあさん達に紹介されたよー。ぶっちゃけ怪しさプンプンだったねー、それぞれ大きなダイヤモンドのアクセサリーを付けてるのとか成金趣味っぽい感じもあったしー。

 そんなこんなで次の日ー。シュラちゃんと二人で見回りしてたヒイロくんは、シュラちゃんにこの街には墓地がないって教えられたんだー。なんでだろーってなってるところにまたまた町長さん現るー。そんで町外れの渓谷まで連れてかれてねー、ジオーサに伝わる葬送の儀ってのを教えてもらったんだー。亡くなった人の骨を粉状にしてー、風に流すのがジオーサのお葬式みたいー。だからジオーサには墓地がなかったんだねー。


・そのなな


 葬送の儀の帰り道、シュラちゃんは悩んでるのかどっか行っちゃったタイミングで、ローズちゃんと遭遇。で、なんとぉ、二人っきりの食事に誘われちゃったよー。ヒイロくんモテ期来てますなー。その食事会も口喧嘩してた仲とは思えないくらいいい感じ。うっかりワインに酔っ払っちゃって口調が素の憧くんになってたけど、ローズちゃんは凄く愉しんでたみたい。そこでもう一丁!って感じに新しいワインを空けて貰ったんだけどー、ヒイロくんついグラスをばしゃーってこぼしちゃったんだよねー。

 で、ローズちゃんの機嫌を損ねちゃってそこでお開き。しょぼーんとしながらの帰り道だったんだけど、凶悪ちゃんの「あのワインを飲んでたら、マスター死んでたよ?」って衝撃発言にファッ!?ってなってたねー。あれはヴェルもびっくりしたよー。



・そのはち


 さらっと主人公退場の危機だったけど、変わらず明日はやってくるよー。今日が劇の公演日ってことで、ジオーサのみんなに劇団からワインが振る舞われたんだー。こうやって事前にもてなすのがワーグナー劇団流なんだってー。でも小隊のみんなは仕事中に飲酒は絶対にノー!ってシドウ隊長さんが断ったみたい。

 そしてぇ、いよいよ劇本番。五百年前にあったアスガルダムの王様が、仲間だった魔女さんに裏切られたってお話だったんだけど、最終的に魔女さんは負けちゃったみたい。で、魔女さんが火炙りにされるシーンがあったんだけど、街のみんなの様子がおかしくなってねー。みんな一斉にもやせーもやせーって。うー、人間って怖いよー。

 でも、本来だったらもっと怖いことになってたんだよねー。ヴェルが見たビジョンだと、ローズさんがこの街の方がよっぽど罪があるって言った途端、街の人達が魔獣に変わっちゃってー、その魔獣がまた街の人を襲ってーっていう地獄みたいな事になっちゃってたんだけどー。

 そうはならなかったんだー。誰も魔獣になんて変わらなかったんだー。



・そのはち


 思ってなかった展開に、ローズちゃんは慌てて街の外の森に逃げ出しちゃったー。そしてそこに現れたヒイロくんとシュラちゃんとリャムちゃんの三人が、種明かしをしてくれたんだー。実はあの晩、ローズちゃんが持ってたワインは人を魔獣に変えちゃうとんでもない毒だってわかってね、それが多分公演前のもてなしで振る舞われるんじゃないかーってシュラちゃんが予想したみたい。でー、それを事前に防ぐために劇団員にも内緒でこっそり毒ワインをふつーのワインと交換したんだってー! いやーヒイロくんファインプレーだったよー。

 でもでも、そこで実は黒幕だったっぽい人が現れたんだよねー。なんとその正体はあのドルド劇団長さん! どうやらローズちゃんはジオーサのみんなに恨みがあるっぽくて、そんなローズちゃんを魔女って呼びながらつよそーなお馬の魔獣を二頭と沢山の魔獣を呼んだんだー。ドルドさんなにものー?ローズちゃんも魔獣達を引き連れて行っちゃって、大ピンチだよー。けどそこでシュラちゃんがここは私に任せて先に行けって言ってくれたおかげで、ヒイロくんとリャムちゃんはローズちゃんの後を追いかけたよー。

 シュラちゃんかっこいー。けどひとりで大丈夫かなー?って思ってたら、シュラちゃん胸から真っ赤に燃える剣を取り出したんだよー。あれ、とんでもなく強い力だったよー



・そのきゅー


 一方その頃、街に残ってたクオリオくん達はどこからともなく襲ってきた魔獣達から街のみんなを守る為に戦ってたよー。マーカスくんの協力もあって、テントに強力な結界も張って準備万端だったんだけど、なんだか大事そうに壺を抱えた町長さんだけ逃げ遅れたみたいー。なにやってんですかアンタはぁーって感じだったんだけど、そこにあのお馬の魔獣を引き連れたローズちゃんが現れちゃったー。

 そっからはローズちゃんの独壇場って感じで、ジオーサの街に起こった魔女狩りについて話しはじめたんだー。

 その魔女狩りっていうのは、二十年くらい前に赤の魔素が突然なくなっちゃった影響で色んな災害が起きたんだってー。それで当時のみんながこれは五百年前の仕業だーって騒いじゃって、いわゆる魔女狩りが流行ってしまったんだってー。それで、その時にジオーサでも魔女狩りが起こったんだけど⋯⋯その被害にあったのが、ローズちゃんのお母さんだったみたい。しかもそのジオーサの魔女狩りを煽っていたのが審問会だったらしいんだよねー。

 どうして審問会がそんな事をしたのかっていうと、町長さんの持ってる壺が実は白魔獣「メメントモリ」でー、死んだ人の骨をダイヤに変えることが出来るって効果があるんだー。つまりそれを使ってお金儲けをしようって企んじゃったみたい。うう、やっぱり人間って怖いよー。

 ローズちゃんからしたら、お母さんの仇討ち。それに審問会のあくどさを知っちゃったから、クオリオくんがついどっちの味方をするか迷っちゃって⋯⋯その隙をつかれたビーム攻撃で、肩に穴が空いちゃったんだよー。クオリオくん大ピンチ!

 でもそこに、ヒイロくんが駆け付けてくれたんだー!さっすがヒーローだよー!



・そのじゅー


 颯爽登場のヒイロくんはそのまま黒いお馬の魔獣と対決。リャムちゃんはクオリオくんの治療って感じでピンチをひっくり返せたんだけどー、黒いお馬は泥みたいなネバネバした汗を自由に使いこなせるみたいで、そうそう大逆転とはいかなかったんだー。それになんだかヒイロくん、凄くイライラしてるみたい。仲間に大怪我させられちゃったからかなーと思ってたけど、それも違うっぽくてー。そこにローズちゃんから煽られて⋯⋯一気にヒイロくんの雰囲気が変わったんだよー。

 うん。変わったんだよねー。多分ローズちゃんのなにかがトリガーになったんだけど、そこからの憧くんは凄かった。あれだけ苦戦していたお馬の魔獣を、とんでもない方法で倒しちゃったんだー。あの勝つためなら容赦ない感じはー、間違いなく『摩天楼のロキ』の憧くんだったよー。そこからは一気に形勢が傾いて、もう一頭の白いお馬もシドウさんが倒してくれたんだよー。そこでたまらずローズちゃんが逃げ出して、その後をヒイロくんがひとりで追いかけることになったんだー。



・そのじゅういち


 今までローズちゃんって呼んでたけど、まだ街に居た頃はロゼって呼ばれてたんだってー。でもお母さんに逃されてからはひとりで生きてかなくちゃいけなくなって、本当に苦労したみたい。それからドルド劇団長さんに出逢ってスカウトされて、昔からの夢だった女優になれたっていう波乱万丈の人生を歩んでたんだー。でもそれから、ドルド劇団長にジオーサの魔女狩りは本当は審問会がダイヤモンドを作るために煽ったってことを聞いてから、復讐する道を選んだっぽいんだけど⋯⋯

 あの葬送の儀をしてた崖まで追い詰められたローズ、ううん、ロゼちゃんのことを憧くんは認めなかったんだよー。憎む気持ちが本物でも、その為の舞台も手段もロゼちゃんが用意したものじゃないって。だからロゼちゃんに、本当に自分で始めた復讐だったのかって問い詰められて、ロゼちゃんは答えられなかったんだー。本当はロゼちゃん、夢の方を大事にしたかったのかなぁ。

 でもその時、立ち上がろうとしたロゼちゃんの靴のヒールが折れちゃって、助けようとした憧くんと一緒に崖下の滝まで落ちちゃったんだー。ヴェルもこの時は顔が真っ青になったよー



・そのじゅうに


 ヒイロくんが川から這い出られたおかげでなんとか二人は助かったけど、ヒイロくんは流木が突き刺さっちゃったのかお腹に穴があくほどの重症だったんだよー。でも近くに見つけた洞窟までロゼちゃんを運んで、体温が下がりきらないかように服を脱がせて抱き締めて、そこで意識がなくなっちゃったんだー。だから意識が戻ったロゼちゃんも一瞬慌てたんだけどねー。

 そこからはロゼちゃんが騎士剣でヒイロくんを殺そうとして、でもできなかったり、目を覚ましたヒイロくんと色々話しあったり。ロゼちゃんはどうして復讐よりも夢を選びたがっていた本心に、ヒイロくんが気付いたのか不思議がってたけど⋯⋯それは、うん、ロゼちゃんには分かりようがないことなんだよねー。

 だって多分それって、復讐の為に夢を犠牲にしたロゼちゃんの姿が、夢の為に自分を犠牲にした過去の憧くんにそっくりだったからだと思うもん。


・そのじゅうさん


 憧くんが火災にあった後、憧くんのお父さんの方のおじいちゃんおばあちゃんに引き取られたんだよねー。そこで憧くんは二人に可愛がって貰ってたんだけど、おばあちゃんの方が認知症を患っちゃって。憧くんの事を、憧くんのお父さん⋯⋯つまり熱海憬くんだって思い込むようになっちゃったたの。認知症もあるけど、多分息子を火災で亡くしたことに心が耐えられなかったんだろうねー。

 でも憧くんは、その日以降、自分を憬くんだって偽るようになっちゃったんだー。おじいちゃんも反対したんだけど、おばあちゃんの為だって言って聞かなかったんだー。


 憧くんにとって、それは一番最初の人助けだったから。


 でも結局おばあちゃんは亡くなって、聞きたかった「ありがとう」じゃなくて⋯⋯「ごめんね」が最期の言葉。ここで憧くんは自分の失敗を悟ったみたい。だから憧くんが思う「主人公にならなきゃ"いけない"」は、きっと戒めなんだろうねー。

 誰もが自分の人生の主人公。でも憧くんはヒーローになる為に、一番大事なものを殺しちゃったから。



・そのじゅうよん


 長いような短いような雨宿りの中で、憧くんとロゼちゃんは気持ちをぶつけ合ったよー。その甲斐あってか、ロゼちゃんは復讐の道を諦めたみたい。でもそれは魔女の終わりを意味するものでもあるから⋯⋯幕は下ろさなきゃいけないんだよー。

 翌朝、ジオーサに戻ったヒイロくんの手には、魔女を討ち取った証としてロゼちゃんの髪が握られてたよー。町長さんはどうして遺体をもってこなかったって怒ってたけど、ヒイロくんはもっと怒ったよー。容赦ない右フック、あれは痛そうだったねー。

 もちろん町長さんは怒ったけど、街のみんなは町長さんに同調しなかったのー。というのも、実はロゼちゃんに襲われたことで怖がった審問会のみんなが、今までの悪事を懺悔しちゃったんだよねー。だから街のみんなも自分達のしてきたことに気付いて、町長さんの味方をしなかったんだー。

 町長さん達審問会は騎士団本部に連行されて、街のみんなは罪を背負っていく。

 そういう形で、この街の悲劇には幕が降りたんだよー。



・そのじゅうご


 結局、ロゼちゃんはどうなったのかというと、生きてたんだよー。短くなった髪を染めて、眼鏡をかけて、化粧も名前も仕草も変えて、今を生きてるよー。目の前にいたヒイロくんが気付かなかったぐらいだから、やっぱり一流の女優さんは凄いんだねー。

 けど、ヒイロくんは覚悟しなきゃだねー。

 ロゼちゃんの目、間違いなく本気だったもん。ふふふ、二人の再会がいつになるのか、今から楽しみだなー!





◆◇◆◇◆◇

 



 ってなわけで今回はここまでだよー!

 いやー久しぶりの出番だったからついはりきって、いつもよりしっかり気味にお届けしたよー!

 え?その割には主観も入っててあらすじってより感想っぽい?

 いいっこなしだよ許してよお願いだよー!

 許してくれる? えへ、ありがとうだよー!


 それじゃあまた次回に逢おうねー!約束だよー!





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