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昨日の敵は今日の友か?~4話~

すみません!まだ大幅修正中で話繋がってません!

もう暫しお待ちください!




  朝起きて自室の全面鏡の前で身支度をする。






  今日は、胸元の両側に細いリボンがポイントの、長袖のシャツにネクタイをしめて、ストラップのついたロングのフリルスカートを履き、地雷風フッションにする。




  勿論全て自腹で購入したものである。



  私は西郷さんを見てあることに気づいた!昨日のコーデは大人しめだったのではないかと!!


  このコーデも制服っぽくて良い!.......昨日はちょっと恥ずかしい気もしたけど、やっぱり可愛いのが着たい!!女の子だもん!


  あわよくばクラスメイトに褒められたい!!可愛いって言われたい!カーストトップは私よ!



  「まあ、でも、西郷さんに比べたら何着ても地味だよね」 ポツリと独り言をいい、クスッと笑う


  今日はお弁当を忘れずにリュックに入れる。ハートや色んな煌びやかなものでデコレーションされ、可愛くラッピングされたクッキーは別のバックに大切に入れようとするが.......


  うーん.......昨日作りすぎたな....何人分あるんだろ.......話に夢中で気づかなかったよ。クラスの全員に配れるんじゃ.......


  まっ、まあとりあえず余分に持って行っちゃおう。


  あるだけバックに詰めた。


  まずは森さんに渡して何とか仲良くなりたい。


 

  決意を胸に今朝は昨日とは違う緊張感を持ちつつ、少し早めに家を後にする。


  あっという間に学校に着き、 教室入ると既に森さんは自分の席に座っていた。

 

  これならすぐ渡せると思い勢いで近づいていく。


  「あの、森さん?これクッキー焼いたんだけど、甘いもの苦手じゃないなら.......よかったらどうぞ。その、昨日のお礼なんで」


  ちょっと照れてしまったが、何とか言えた。


  しかし、何故だろう。

 

  森さんは何やら凄い驚いていた顔をしている。


  あれ!?なんか不味かった??クッキーもしかして嫌いだったのかな??どうしよ.......


  少し気まずい間があった。


  あったのだが、森さんはすぐにニコッと微笑んでくれた.......。


  「ありがとう.......その.......考えるね。大事に食べるよ」



  何故か森さんはどんどん小声でしゃべるので、ありがとうとしか聞き取れなったが.......


  とりあえず受け取ってくれた。ほんとによかった.......

 

  胸を撫で下ろす私。


  話は特にそこから弾むこともなく終了した。


  まっ、まあ、またチャンスはあるよね.......しかし、何だったんだろ今の間は.......


 

  そして隣を見ると西郷さんはまだ来てない.......そして、まだ渡すかすらまだ決めれてない。


  はっ!.......


  そうだ.......よく考えると西郷さん甘いもの大丈夫なのだろうか?今更気づき焦ってくる。苦手だったらもう渡さない方がいいんじゃ。

 

 



  変な緊張で汗をかいてくる。




  私、まだ西郷さんのことなんも知らないんだよな。


  いや変態なことはわかってたわ。


  変なとこは冷静になる。


  .......どうしよ、そもそも今日来るのかな。



  ドゴォーーーン!!!!



  そう思ってた矢先のことだった。


  教室の扉が勢いよく吹っ飛び、大きな騒音ともに西郷さんが登場する。



  なんと、扉をぶっ壊して入ってきたのだ!


  「この扉小さいんだよおおおお!!」


  えぇ!?


  またまた意味不明に騒ぐ西郷さんに私はドン引きした。


  小さくはないでしょ。あなたでかいっていっても普通に入れるスペースあるよ.......昭和のバラエティーじゃないんだから。


  心の中でツッコむ私であった。


  「よいしょーー!」


  西郷さん扉を持ち上げ、くっつけちゃんと直し自分の席に向う。


  ああ...そこはちゃんと直すんだ.......


  西郷さんが隣の席に腰掛ける.......


  ドキドキ


  私の鼓動が早くなってるのがわかる.......どうしようか.......。

 

  「うえええええ!うええええ!」



  「え?」

  私は思わず驚く。


  隣から呻き声のような声が聞こえて、見ると彼女は号泣していた。



  どうしよ!??えっ?凄い泣いてる!!どゆこと!!?


  何故か私が凄い取り乱しまう。



  「うごおおおお!!」



  ビクゥ!!


  物凄い唸り声を出して正直怖い.......なんで泣いてるんだろ.......もしかして私関係ある.......?謝る!?

 ていうか昨日と同じ格好じゃない!?クッキー苦手!!?


  私の気持ちは錯綜する。が、その時西郷さんは言う。


  「あーー、鼻炎が酷いなあ!寒いし鼻風邪引いたかな!」



  えええ!?

  私はズッコケる。


  いや、鼻炎でそんなに騒いでいたのかい。

 

  ていうか、その寒そうな格好やめれば治るでしょ。


  やっぱり無理だ.......この人意味不明すぎるし危険だ!


  そう決意させた時だった。


  「アサ....クラサ..ン」


  一瞬、えっ?となったが、カタコトでだが、なんと苗字を呼ばれたのだ。

 

  「はっはい!?」


  私は少し身構えながらも返事をした。


  「私、.......昨日人間ドックに行ったんだ。」


  「は?」

  私は一瞬で思考停止する。


  「ん?」

  もうどう反応すればいいかわからない。ん?しか出てこない.......


  「人間ドック行ったんだあーーー!!!!!」


  怒号が飛んでくる


  「は、はい!!?そうですね!!き、聞こえてはいますからはい」

  私はとりあえず相槌を打つ


  即日であの時間に行って、やってこれるものなのかというツッコミは置いといた。


  「胃カメラしんどかった.......シヌカトオモッタ」


  「はい??」

  何故さっきからちょいちょいカタコト?てかそんなの受けたんだ。


  「大腸内視鏡検査はあの穴に長いもの突っ込まれたんだ!!ハズカシカッタ!!」


  .......この人何言ってんの?何が言いたいんだろ。


  「でも、何もなかった!!健康だったんだよ!!あえて言うなら過敏性腸症候群だったんだ!!」


  「そ、それがどうかしたんですか?」

  恐る恐る私は聞くと彼女は言う。

 

  「病気なんて全然なかったし!昨日のオナラはわざとじゃないんだぁ!!」


  何を言い出すかと思えば昨日のトラウマおならのことか。

 

  は?

 

  「いや!!オナラは絶対わざとやっとでしょあんたぁ!!

 殺害する気だっだでしょが!!!」

  そこだけは私は否定し怒った。


  「ぐぬぬぬわざとでは.......それに.......アサクラサァン昨日トイレで落としたのは弁当じゃなく母の遺影なんだ.......」

 

  西郷さんは額に入れた遺影をサッと出す。


  「だから汚くなかったんだよ!?」


  「いや、あんたほぼ生尻に弁当箱挟んでただろーが!!殺害おならもしまくってたでしょ!!汚いわい!!」

  私はまたついつい熱くなる。というか遺影もどこに閉まってたのよ。


  西郷さんはシュンとなる。



  .......しかしほんと何を伝えたいんだこの人.......


  もしかして昨日のことは悪気はなかったって言いたいの?.......なんか必死に説明してるし。


  そうか!私、昨日この人に病気だ!って言ったんだっけ?.......わざわざ言われたことを真に受けて病院行ったってことなのか.......

  それに変なあだ名じゃなく、さっきから苗字で呼ぶようになってるし。


  お母さんが言った通りそんなに悪い人ではないのかも?.......


  曲がりなりにもあっちから歩み寄ってきてはくれてるのかなこれは.......私もあんなに酷いこといっぱい言ったのに。

 

  でもそれなら先に一言謝ればいいのに.......変な人。


  しゅんとした顔をしている西郷さんを見ていると、不思議と怒ってるのが馬鹿らしくなってきた。


  「これ使ってください.......顔ぐちゃぐちゃですよ。」

  私はハンカチを手渡す。


  「ありがとうアサクラァサァン」


  いやなんでだからさっきからなんでカタコトなの.......


  日本語覚えたての外国人じゃないんだから。


  ありがとうは言えるんだ.......そして、私は切り出した。


  「西郷さん」


  「なんだ?」


  「昨日は酷いこと言ってごめんね」

  納得いってないことも確かにあるけど、少なくともあだ名のことは反省してくれてるみたいなんで、私は先に謝ることにした。


  「ほええええええ!」


  いやなんだほえええって、ほんと.......何考えてるのかさっぱりだよ。


  私はクスリと笑い、バックからクッキー取り出す。


  「あの、お詫びってわけじゃないけど、昨日クッキー作りすぎたから、よかったら1つあげる」


  「え!?アサクラサァンが作ったのかい!??凄い!!すごぉい!!」

  西郷さんは満面の笑みになる


  「そんなたいしたもんじゃないよ」

  少し照れる。


  「おいし!おいしいよ!!」


  ええ!?今食べるの!?ま、まあ大丈夫なのかな。

 

  私も自然に笑みが零れる。


  「ほんとおいしい!!殺されたママの作った味がするよ!!!」

 

  ん?.......んん????んんんん?????こ、殺された!?


  亡くなったならわかるけど殺された!??


  そういえば、さっき母の遺影って言ってたっけ.......


  重い.......重すぎる.......ヘヴィーすぎて私には受け止めきれない.......


  世界観違いすぎません?

 

  私は信じられなかったので、いや、信じたくなかったのでついつい聞いてしまう。


  「あの殺されたって嘘だよね?」


  その瞬間、西郷さんは顔つきが豹変する。


  「.......ううううごごごごがああ!!!殺すぅ!!絶対に殺してやる!!うがあーーー!!!!」


  あっ、またおかしくなった。、これ聞いちゃだめなやつだ.......うわあ......


  「その、ごめんなさい」


  私はその場の雰囲気に耐えられなくなり謝った。


  西郷さんは深く呼吸をし、落ち着きつつ重々しく答えた。


「この格好はママが殺された時に身につけていたものをわたしが今は着ているんだ.......毎日な」

 

 重ーーーーーーーーーーー!!!!!!


  そんな痴女みたいな格好で殺されたの.......

 

  着ている理由やばすぎでしょ.......


  私はあまりにも衝撃的な話に頭が眩み、吐きそうになる。


  「.......ママ!!オウ!!ママ!!キミはマンマ!キョウカラママトヨバセテクレ!!アサクラサァン!?」


  そう言うと彼女は急に陽気に不思議な踊りをしだした。


  「イェーイ!タッセルだぜ!!タッセルゥ!!」

  彼女は泣き笑いながらタッセルを連呼し続けながら踊り狂うどこまでも.......。


  「はは、そうですね.......」

  なんかもう何がなんやらで何も言えなくなった。

 

  浮き沈みの激しさの振り幅が振り切れてるよこの人.......ママとか呼ばれるし.......タッセルももはや何か恐ろしい言葉に聞こえてきた.......

 

  お母さん.......大親友ではないけど彼女にママと呼ばれることになりました。


  私.......朝倉朋花は友達が欲しいだけなのに転校先がおかしいです.......

 

長くてすいません。読んでくれてありがとう。

連載作品なので不定期でやっていこうと思います。2話の構想は一応あるけど、暫く別で短編とかもやってみようかと思います。ありがとうございました。

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