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昨日の敵は今日の友か?~3話~

かなり変えました。まだ添削するかもしれませんが、なるべく読みやすくするので頑張ります。

 






  連続おなら事件の後。私は暫く「あへぇ!あへぇ!!」しか喋れなくなっていた。


 教室に戻った時にはもう授業は始まっていて、「あへぇ!あへぇ」と遅れた理由を説明するも、「放課後職員室にくるように」と無機質に担任の先生から伝えられた。



 ほんとに信じられないことしか起こっていない。


 当の西郷さんは何事もなかったかのように授業を受けていた。


 私は兎にも角にも何もかも飲み込んで、おなら事件で頭に全く入らない状態で授業を受けることにする。


 謎の清々しい気持ちよさと、極上のマッサージされた後みたいな開放感で、恍惚の表情になっていた。


 周りからはさぞ変な人間に見えたことだろう。



 放課後。授業もHRもすべて終わる。


 ポツポツとクラスメイト達は帰り始める……私は結局のところ友達は0。


 お腹減った……



 後は職員室に行くのみだった。



「はー……」深い溜息がこぼれる。


 転校初日から散々な目にあったな。




「生娘ガール♪生娘ガール♪お前はアバズレじゃない〜!!」

 もしかしなくても、おかしな歌を口ずさんでるのは西郷さんだ。


 ポンと肩を触られる。


「お前!?アバズレじゃないよな!!?」




「はぁ?」


 性懲りもなくまたわけのわからないことを言うもんで、まだ残ってるクラスメイト達が少しざわついていた。



「私、生娘じゃありませんから!」


「え!?嘘だろ!?アバズレだったの!?そんなバカな!!」


 思わず顔を真っ赤にしてしまうが、「そういうことじゃないんですよ!!」とすぐわけのわからないことも訂正した。


 グゥ〜〜〜。


 注目が集まってる中で、大きな腹の虫がなってしまう。



「もうほんとやだ!!」赤面して耳まで真っ赤になってしまい、恥ずかしさが限界を超える。



「なんだお腹すいてたのか?そうか、トイレにいたのはお昼忘れたからか!!ちょっと待ってろ!まだご飯の残ってたから」



「ひ!?」


 お尻をこちらに突き出し、「何してる?ほら!!」と言われ、恐る恐る見てみると、お尻に弁当箱らしきものが挟み込んであった。



「冷えると美味しくないからいつもケツで温めてあるんだ!!ケツは便利だよ!」


 いやいやいや、お尻に保温機能あるわけじゃないんだから汚いだけでしょ……



「ほら!食べなよ!おにぎりだ!!」



「……あの、お気持ちだけで十分なんで」


  「え!?」


  流石の私もきっぱりと断ったんだが、彼女にとって予想外のことだったのかかなり動揺してる様子だ。


 グゥゥゥゥ。


 タイミング良く……いや悪く腹の虫がまたなる。


「やっぱり無理してんじゃないのか?顔色も悪いし。私のレインボーリザクレーション天然おならパルファムセラピー施術受けたのに異常だぞそれは?」


 何が異常なのよ。なんたらセラピーってなによ…おかしいんだよあんたは。もう不満気な顔を隠せなくなっていたし、とっくに怒り心頭でキレていた。


「もういい加減にしてくれません?迷惑なんですよ。」


「なに!?なんでだ!?私はお前のこと思って!!」


「私のこと思って?私頼んでないですよね?私が嫌がっていたらそれってもうイジメですよね??この変態おなら女!!」


「うぐぐ、私は変態じゃない!ないもん!」


「そんなエッチな格好して説得力ないでしょ!!」


  「これは……形見でぇ……お……当は珍しく、父」


「うわあああああ!!このド外道がああああ!!!」


 西郷さんは 泣きながら教室を出ていった


 シーン。と教室はまた静まり返る。


 あれ?これ傍から見たら私が加害者になってない?


 言いたいこと言ったら急に冷静になり、母譲りの気を強さが出でしまったことを後悔した。



 先生からの呼び出しはそこまでたいしたことじゃなくて拍子抜けしたが、さっきの騒ぎが大きくなったことの懸念があった。





  「ただいまぁ〜」


  「あら、おかえりぃ。あんたなんでお弁当が玄関前にあるの?」


  玄関先で出迎えてくれたのはのは母だった。


  ギクリ。


  ……そういえばせっかく作ってくれたお弁当忘れたんだった。




  「その.......話せば長くなるような短くなるような」



  「どっちなのよ」

  じっーと、母は私の顔を見るなり「なんかどんよりしてるわね朋花?学校で何かあった?」と、落ち込んでるのを1発で見抜かれた。


  「実は……あっ、その前に着替えてくるよ。」


  それから自室で部屋着に着替えて、ダイニングでくつろぎながら今日の出来事を話した。



  一部始終打ち明けると、母親は真顔になっていた。

  まあそりゃそうよね。



  「…………で、どこまでが……作り話?」




  「奇想天外で荒唐無稽なうえに支離滅裂なことを言ってるのはわかってる。でもぜーんぶほんとのこと!」


 これじゃ話してる私のほうが頭がおかしい気さえしてくる。





  「ふーん.......じゃあ、今日は買ったばかりのオーブン試すんでしょ?晩御飯前にやっちゃいましょうか」



  母は明後日の方向に話題に変え、キッチンに向かう。



  「ちょっとぉ!?娘が不登校になる危機かもしれないのに!?軽くない!?」



  「まあまあとりあえず落ち着きなさい」

  母は意に介さずいつも通りだ。それが逆に安心するようなムカっともするような。

 

「今日は時間もそんなにないし、簡単なクッキーにしましょうか」


「えー!!ケーキがいいよお!!」


  「いや準備してないから無理よ」


  私は少しふくれっ面になるも、クッキー作りをしぶしぶ始めようとする。


  やはり至福の時間に抗えず、ニヤニヤして顔がほころぶ。


  「友達ができたら配りたかったんだけどなあ……」


  「いいんじゃない?あげたら?じゃあラッピングとかも拘ってシールとかデコりまくっちゃいましょか!盛りに盛りましょ!」


  「えー、無理無理ぃ。お母さんテキトーすぎ」


  粗方のことは2人で済ませ、クッキー生地を冷蔵庫で暫し寝かせる。


  その間、リビングに移動してソファーに腰掛ける。待つのも憩いのひとときのなのだが.......やはり今日の出来事を思い出してしまい、途端に表情が暗くなる。


  「明日学校行きたくない。……これでいじめられたらどうしよう」

 

 

  「……聞く限りでは朋花に非はないからさ、何かあれば全力で守るよ……でも、まだ逼迫した事態ではないと思うけどねえ」

 

  母もミクルティーの入ったカップとソーサーを2つテーブルに置いて、ソファーに腰掛ける。

 


「どういうこと?」


「お母さんは西郷さんの言葉がずっと引っかかってるなあ」


「奇行が全部私のためってこと?一方的な自己満足じゃん。理由があっても人に危害加えていいことにはならないし」


「実際に会ったわけじゃないからわかんないけど、かなり不器用そうではあるよね」


 そういえば、おなら事件で西郷さんが立ち去る前に何か言ってた気がする……


「これで人気者になるな!早くクラスの輪に入れることを祈ってるぞ!」

 

 確かそんな感じのことを西郷さんは言い残していたような。


「やっぱり押し付けの自己満足じゃん……」



「で?そう思った上であんたはどうしたい?やっぱり許せない?」


「その言い方はずるいよお母さん……」


 別に許さなくたっていい……いいのだが……


「とりあえず謝ってはほしいかな?」


 そう言うとお母さんは静かに笑う。


「でもどうすればいいかわかんない」


「それは後で私直伝のアドバイスをあげる」


「はは、なにそれ」




「……ところでお母さん?」


「ん?」


「生娘とアバズレってどういう意味??」


「は??」


 ───────そして次の日───────

  .











7、8割実話なので書いててちょっと気恥ずかしさがありますw

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