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お茶会とヘアオイル②

誤字報告有難うございます!

修正致しました。

誤:1時間しか持たないの→正:1週間しか持たないの



「あら、ご丁寧にありがとう。

聞いていた通り、本当に可愛らしいのね。」


誰に聞いたの。


「そんな、恐縮ですわ。」


お世辞の返し方は、準備して来なかったー。

基本中の基本でしょ、馬鹿なの私!


「ウフフ、緊張しているの?

大丈夫よ、ここには私とあなた。

それから生意気な坊や達しか居ないわ。」


どこを取っても緊張要素しかないんですが。


「母上、ソフィア嬢が固まっています。

そのくらいにしておいて下さい。」


はっ―――、

いたのか、バカ王子。

そりゃ、いるか。


「あら、私は緊張をほぐしてさしあげようと。

そもそも、貴方達がそうさせているのではなくて?」


扇子で口元を隠しながら、息子に不快感を表す王妃。

いえ、殿下の存在には今気付きました。

間違えなく、王妃様(あなた)に緊張しています。


「……そうなのか、ソフィア嬢。」


まさかのこっちも不機嫌。


「とんでもございません!

私、憧れの王妃様を目の前にして、

少し(ほう)けてしまいましたの。」


慌てて口から出まかせを言ってみたが、どうかしら。

チラッとアルを見ると、ニコリと微笑まれた。

おかしいわ、天使から無言の圧を感じる。


「まあ、まあっ!そうだったの?

ごめんなさいね、てっきり坊や達のせいかと。

嬉しいわ!私、貴方のような可愛い娘が欲しかったの。」


ん?

何か嫌な予感が。


「光栄ですわ、王妃様。」


とりあえず流しておこう。


「今日は大人しいんだな……」


ぼそっとバカ王子が呟く。


ギロッ

余計な事言うんじゃないわよ。



「さっ、早く座って。

今城下で人気の焼き菓子を用意したの。

きっと気にいるわ!」


「はい。」

えっと…場所がないのだけど。

アルも目がキョロキョロし始めちゃった。


「あらどうしたの?

アレンの隣に座りなさいな。」


むり!

だって、この座席おかしいわ。


アレン王子とリオン以外は初めて見る顔だけど、

ここに呼ばれるって事は、それなりの家か、繋がりがあるはず。

なのに私が殿下の隣に座ったら、

公爵家のリオンより上になっちゃうじゃない!


かといってそこ以外に空いてるのは、

王妃様の右隣しかない。


ア、アルぅ〜っ!


ダメだ、目を逸らされた。


「ソフィア嬢、おいで。」


自分の隣の椅子を少し引いて、王子が急かす。


「は、はい。

では失礼して。」


席に移動すると、すかさずアルが椅子を引いてくれた。

どうしてもっと早く動いてくれなかったの。

今ばかりは、ちょっと憎たらしい。


「あとは、シルヴィアだけね。

そうね〜、始めちゃいましょうか。」


シルヴィアって第1王女の?

アレン王子の2コ下よね。


「そうですね!

それより王妃様、みんなをソフィアに紹介したいのですが。」


ナイス!リオン!

私の隣の頭良さそう男の子と、その隣の女の子、

さらに隣の男の子。

誰だかさっぱり分からないわ!


「それが良いわ!

じゃあ、ソフィアさんは自己紹介したから…

アレンから時計回りになさい。」


王子もやらされるんだ。

なんか…どんまい。

知らない人なんていないのにね。


「………アレンだ。」


「まぁっ、それだけ?

つまらないわねぇ、次は?」


王妃様辛口。

良かった、私なくて。


「ジル・クラーク。

年は君の1つ上で11歳だから、頼ってくれ。

よろしく、ソフィア嬢。」


まさかここでエンカウントするとは!

ソフィアの破滅への第1歩、ジル・クラーク!

宰相のクラーク公爵の嫡男にして、

ソフィア(わたし)を退学させた張本人。


ふっふっふ、出たわね。

諸悪の根源その1。

見事にフラグをぶっ叩いてやるわ!


「まあ、宰相様の…。

嬉しいですわ!

私、()()()()()存在に憧れてましたのっ。」


そう!つまり婚約者にはならないの!

完璧な先制よ。


「そ、そうか。

いつでも言ってくれ。」


意外と素直なのね。

なんかちょっと罪悪感。


「あらあら、良かったわねソフィアさん。

勿論、うちのアレンも頼ってくれて良いのよ?」


ひぇっ、

目が笑ってない。


「あ、ありがとう存じます。」


「次は私ですね。

初めまして、マリア・オルコットですわ。

この間の殿下とソフィア様のダンス素敵でした!

お話したかったのだけど、

あの後ソフィア様を見失ってしまって……」


げっ。

出来れば忘れて欲しい。


「そ、そうでしたの?

殿下がフォローして下さったので、

私でも良く見えたのかもしれませんわ。」


「えー。そんな事ないと思うよ?

僕はユーリ・オルコット。マリアの双子の兄だ。

顔は似てないけどねー。

よろしくー。」


へぇ。ユーリは攻略対象の1人だけど、

まさか双子だったとは。


マリアちゃんは、すごく良い子そう。

とにかくかわいいし。

対してユーリは原作通りというか、

だらしなさそう。


「私、兄弟がいないから羨ましいわ。」

そのうち養子とるんだっけ。

原作では、スタート時点でいたもの。


「ふーん、生まれた時から一緒だから分かんないや。」


「僕にも妹がいるよ、ソフィアっ。

今度うちにおいでよ、会わせてあげる!」


うん、知ってる。

レティシア・コンラッドでしょ。

王子の婚約者で彼女も大体のルートで悪役令嬢よね。

泣けるわー。


「ええ、ぜひ。」


「では、最後に私ね。

フレイヤ・グランディア、この国の王妃で、アレンの母よ。」


存じ上げております。

王妃様まで自己紹介して下さるのね。

ノリいいな、おい。


「まあっ、王妃様ったら。」




―――パンパン


「婆や、お茶を。」


婆やって貴族っぽいわ。良いなぁ、私も言ってみたい。





「んん゛っ、お嬢様?」


「なぁに、アル。」


「こちらを忘れていらっしゃいます。」



あっ、ヘアオイル!



「ありがとう、アル。」


「王妃様、私お渡ししたいものがありますの。」


「そんな…いいのよっ?

だって私が招いたんだもの、私がもてなすのが決まりよ。」


「いいえ、呼んで頂けて嬉しかったので、

何か()()()をと思いまして。


どうぞお納め下さい。」


アルから、王妃様の侍女に渡してもらう。


「綺麗な包みね、それに薔薇まで。

マクロレンス領と言えば、薔薇ですものね。

私、こういうの大好きよ。」


よし、つかみはオッケー。

さすがママ!


「ぜひ、中もご覧下さい。

自信作ですの。」


「自信作? まさか貴方が作ったの?」


驚いた顔で包みを解く、王妃様。

今日1番の自然な表情だわ。


「はい。」


「―――――これは、何かしら。オイル?」


不思議そうに瓶を空に透かす。


「ええ、ヘアオイルです。

お風呂上がりや、広がりやすい時に塗ると、

サラサラになりますの。

今、私も使っています。」

自分の髪を少し触ってみせる。


「ソフィアさんの髪、とても綺麗で羨ましかったの。

そう、これを塗っているのね。」


心なしか瞳が輝いて見える。

喜んで貰えてるのかしら?


「香りもおススメですよ。」


「オイルに香りが?

―――――あら本当!薔薇かしら、

すごく素敵な香りだわ!

婆や、少しつけてちょうだい!」


え、ここでつけるの?

少量出して婆やさんは髪につけていく。


き、緊張する。


「ああっ、なんて良い香りなのかしら。

それに私の髪が滑らかにっ、

素晴らしいわ!ソフィアさん!」


「光栄ですわ、王妃様。

そちらのオイルは、フレッシュな材料を使っているので、1週間以内にお使い下さいませ。」


「1週間しか持たないの?

そう、残念ね。……また作って下さる?」


良かった、気に入ってもらえたみたいだわ!

これで一安心ね。

やっぱ、貢ぎ物は大切だわ。


「勿論でございます!」


「ありがとう。

そうだ、来月のお茶会もまた来てちょうだい?」


え゛


「それが良いわ、次は泊まりでいらっしゃいな。

アレンに城下を案内させるわ。

あと、そうね…1年ちょっとで学園も始まるでしょう?

アレンから、ソフィアさんはダンス慣れしていないと聞いたの。だからダンスも()()()練習すると良いわ!

授業では貴方かレティシアちゃんに任せようと思っていたから。」


とんでもない爆弾発言を連発しまくったよ、この人。

え、全部嫌なんですけど。

しかも、ジルとのフラグの前に

まさかの王子⁉︎王妃ゴリ押しの。





帰りたい。






日間ではありますが、94位に入りました。

皆様ありがとうございます!

100以内に入れて嬉しいです。


次回、お茶会Ⅱ &学園編スタートします。


席順について、一般的な円卓の座る順番で書きました。

読みにくくて申し訳ありません。


座席:偉い人から時計回りに

1(偉い人)→2→4→6→7→8→5→3で、

王妃→アレン→ソフィア→ジル→マリア→ユーリ→リオン→シルヴィアです。

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