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デビュタント④


ねぇ、パパ、ママ。

コレって不敬罪になりますか?


Q 今からくしゃみなり、なんなりアクションを起こせば、ごまかせる?


A 無理。だって、王子めっちゃ驚いてるもん。

ガン見されてるもん。


リオン助けてっ!


ダメだこりゃ、固まってる。



「――ん゛、えーっと…殿下?」


サッと下を向いて、プルプル肩を震わせる王子。


怒ってらっしゃる!


「ククッ、ハハハハハッ!」


「アレン?」「で、殿下?」


片手でお腹を抱えながらめっちゃ笑ってる。

え、こわ。

しかも私の腕握ったままだから、

こっちまで振動きてるんですけど。


「――はー。いや、悪い。

お前、それが素か?

リオンの話も全く効いてないどころか、

もう用はないとばかりに嬉々として帰ろうとしてたもんな?」



Oh―――バレてる。


「あの、何を仰っているのか、よく…?」

眉を下げて、瞳を潤ませ、上目遣いで首をコテり。

とにかくごまかすのよ、ソフィア!

王子には遠く及ばないとはいえ、ソフィア(わたし)だって、顔面偏差値高いんだから!

主人公に勝るとも劣らない美人、

それが悪役令嬢ソフィア・マクロレンスよ!


「リオン、悪かったな。

訂正しよう、()()()()()

()()()()()()、だが彼が君を俺に紹介したのは、お父上とは関係ない。

ソフィア嬢が()()()()()()だから、だ。」



………エット、ドユコト?


「もう、だから言ったじゃないか。

お姫様みたいでしょ、って。」


ぷくっと頬を膨らませるリオン。

かわい、じゃなくて、

私にも説明してよ。


「だから謝ってるだろ。

俺はお前が心配で言っただけだ。

まあ、違ったけどな。」


さっきから、無表情だったり、笑ったり、困ったり…

王子ってこんなに表情豊かだったっけ。

原作ではもっと無愛想だったような…。

それで主人公に出会ってから、感情が表に出るようになるのよね 。

子供時代は、そんな事なかったってこと?


「ソフィアにもちゃんと謝ってよね、ほら。」


リオーン?


「あの、殿下、私はべつに―――――


「ソフィア嬢、悪かった。

君に嫌な態度を取ってしまった、すまない。」


―――何も…」

って被せるんかーい。


どうするのよ、これ。

というか、いつまで腕を握っているつもり?


―――ザワッ‼︎


――コソコソ


「あっ、あの、殿下っ?

頭をお上げ下さい!」


ナニコレ。

会場中の視線が刺さってくるっ。

式前であっても、

これだけ大勢の貴族が集まる公式の場で、

第1王子が頭を下げるなんて!

一体どうすれば良いのっ?

パパっ!



――――――――


―――――


――ザワッ!


「おや、何だか騒がしいですな。」


「そうですね…。

それよりどういうおつもりですか、コンラッド卿。」


「ハハッ、そう睨まないでくれよ、アダム殿。

リオンがソフィア嬢を気に入った以上、

いずれ殿下と知り合うのは必然。

遅いか、早いかだけの違いでしょう。」


「しかしっ!」


「お2人とも、そこまでじゃ。」


「将軍は、黙っていて頂きたい!」


「落ち着かれよ、マクロレンス辺境伯。

今はその場合ではない。

皆の視線の先を見なさい。」


「………なっ⁉︎」


「これは……少しマズイな。

マクロレンス卿、今日はここまでだ。

私が収めてこよう。」


「……っ、頼みます。コンラッド卿。」


―――――――


―――



どうしようっ!


「殿下っ、お願いですから!」


これこそ不敬罪に問われないかしら?

衆人の中、王族に頭を下げさせるなんて前代未聞よ!


「む、しかし。それでは君が……」


イイから!

良いに決まってるでしょ⁉︎


「殿下、私は全く気にしておりません。

それに殿下が仰った事はごもっともですわ。

ですか、私のようなものに謝る必要はないのです。」


「……そうか。君がそう言ってくれるなら、

そうしよう。

だが、それとこれは別だ。

何か詫びがしたい。」


オネガイ ダカラ ホットイテ!

そして手を離してちょうだい!



「おや、殿下。

今日は一段と凛々しくていらっしゃる!(棒読み)

さあ、そろそろ式も始まります。

殿下は陛下の元へ。

リオン、ソフィア嬢をエスコートして差し上げなさい。

参りましょう、殿下。」


―――バチンっ


私にウインクして殿下を連れて行く大公様。

ちょーイケメン。

ありがたやありがたや。


出来れば、もう少し早く助けて欲しかった。


この針のむしろ状態をどうしろと?

どうして私、風邪ひかなかったのかしら。

そしたら今頃、家でゆっくり出来ていたのに。



「…ソフィア、行こう。

アレン、良い奴でしょ?

ソフィアも仲良くしてほしいな。」


え、この状況分かって言ってる?

もしかしてリオンって


バカ?


「えっと…それはどう、かしら。」


「えー?

だって絶対アレンはソフィアの事気に入ったよ。

だから…………………と思うけどなー。」


「へっ?今何て?

ごめんなさい、聞き取れなかったわ。」


「ん、いや大した事ないよ。

それより最後にやるダンス、僕と踊ってよ!」


げっ、嫌よ。


「私、先生と家の者としか踊った事ないから、

下手だと思うの。

だから、リオンに悪いわ。」

嘘は言ってない。

他の人と踊った事がないから、上手いか下手か分からないわ。


「大丈夫!僕がリードするから。

ソフィアは楽しく踊ってくれたら、それで良いよ!」


やだ、イケメン。

でも、そうじゃない。

私はこれ以上目立ちたくないし、

波風を立たせたくない。


「ねっ?」


「――うん。」

って、バカーーー!

なに頷いちゃってるの、私!


「ヘヘッ、やった。

楽しみだね、ソフィア!」


「うん。(即答)」

リオンがすごくかわいい。

もういっかぁ、なるようになるよね〜。


はぁ、かわいいっ。





――――――


「えー?

だって絶対アレンはソフィアの事気に入ったよ。

だから()()()()()()()()()()()と思うけどなー。」




次はアルが出てくる予定?です。

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