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アダルベルト12歳②


思わず旦那様に詰め寄ってしまった。


「そんなっ!ソフィア様 専属になっていいと仰ったじゃないですか!」


イヤだ。

僕以外の誰かが付くなんて考えたくない。

旦那様が専属にならないかと言って下さった時、

どれだけ嬉しかったことか。

それなのに…


「やめなさい、子供とはいえ、使用人が旦那様に声を荒げてはいけません。」


父の声に背筋がスッと冷えた。

確かに子供だとしても、他のお屋敷だったら、

雇ってはもらえないかもしれない。

それでも諦めたくないっ

父さんは知ってるはずなのに!

なんで…なんでっ!


「っで…申し訳ありません。」


悔しい、

悔しい、

悔しい!


お嬢様にずっとお仕えするって決めたのに――…



「旦那様、息子が失礼しました。

…しかし、こうしてソフィア様もアダルベルトを気に入って下さっている事ですし、そんな子供みたいな理由で皆を困らせないで下さいませ。」


え?

庇ってくれた、、のか、父さんっ。



「パァパ、せんぞくってなぁに?」


少し微妙な雰囲気の中で、お嬢様の可愛らしい声は、場の緊張感を解してくれた。


「お嬢様、専属というのは、ソフィア様だけに仕えるという事ですよ。」


父さんが、目尻を下げて言う。


「ちゅかえるって?」


「アダルベルトがお嬢様のお手伝いをするのです。」


どうか拒まないでっ




「わぁっ!パパっ、わたち あだりゅべりゅとくん、

せんぞくにすりゅ!」


あぁっ!お嬢様!

僕を選んでくれたんですね!

必ず、必ず役に立つ従者になります。

だからどうか…


「お嬢様、僕嬉しいです!

これから精一杯、お仕えしますね!」


――ずっと僕を側において下さいね。


「よろちく、あだりゅりゅとくん!」


「ふふっ、お嬢様、

僕の事はアルとお呼び下さい。」


「あるぅ?」


かわいいっ!

コテっと首をかしげる仕草がすごくかわいい!


「はいっ!お嬢様っ!」





そして次の日から、勉強漬けの日々が始まった。


頑張って、お役に立てるようにしないと…


まだこの手足では、手伝う事が出来ない。

だから知識だけでも入れておこう。




―――――


―――


父から執事見習いを許されたのは、

10歳の誕生日だった。


「アダルベルト、そろそろ良いだろう。

明日から父さん達に混ざって励みなさい。」


やっとこの日が来た!

専属が決まってから6年、やっと実践できる!


「はい!ありがとうございます!」


「まだまだお前は子供だ。

だが、あと5年でモノにしなさい。」


5年?


「5年ですか?」


「ああ。旦那様がお前が成人したら、

正式に専属として迎え入れて下さるそうだ。」


「本当ですかっ⁈」


15歳の成人までに、なんとしても父に認めさせてみせる!


「期待しているぞ。」


「はいっ!」


待っていて下さい、お嬢様!




きっとアルはかわいいまま育つ事はないと思います…汗


次はソフィア視点に戻ります。



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