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その歌姫の歌う歌は。  作者: 奔埜しおり
愛を歌う歌姫。
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「家族」

――あなた様がお望みならば、私は裏切り者にでも玩具にでも、なんにでもなりますよ。


 鋭い視線。静かな声。

 その言葉に驚いたように丸く見開かれた瞳。

 クレハさんの一言は、予想外の物で。

 それはアイラさんも同じだったみたいで。

 小さく謝ったアイラさんの声は震えていて。でも、きっとクレハさんにその声は届いていなかった。


 目が覚める。

 うっすらと入ってきている明るい光に、夜が明けたのだと気付く。

 三組で分かれて行動をしていたとき。

 久しぶりの長旅に疲れてしまった私を、二人は何度も元気づけてくれて。

 二人の言葉は心の支えだった。

――私たちにもしものことがあれば、あなたは迷わず逃げてください。

 クレハさんの言葉だった。

 そのときは、縁起の悪いことを言わないで、とアイラさんが言っていたが、あとから、アイラさんにも同じことを言われた。

 そのときは絶対に泣かないでください、とも。

 感情が表に出てしまうときは、隙ができている可能性があるから、と。

 その言葉を本物にするようにして死んでしまった二人。

 私は二人を失ったとき、泣かなかった。

 泣けなかった。

 誰かのせいとかじゃなく、ただ、泣くのを堪えることに慣れてしまったからだと思う。

 結果的には、アイラさんの言葉を守ることは出来た。……それが、人間の感情的にいいことなのか、あまりよろしくないことなのか、よくわからないけれど。

 どういう行動を取るのが、正解だったんだろう。


 正解ってなんだろう。

 正しいってなに?


 例えば、ホロが死の歌を歌ったことは正しい?

 人としても、歌姫としても間違えている。

 だけどきっと、一つの防衛手段としては、よかったのかもしれない。

 ホロを歌姫でもなく、人でもなく、人殺しの道具として見るのなら。

 騎士が歌姫を守るために振るう武器。

 その武器は、命を守り、奪うための物。

 武器のあり方として見るのなら、きっと、人の命を奪うことは間違ってはいないんだと思う。

 武器について詳しいわけじゃないから、違う、と言われればそれまでだけど。


 そもそもとして、命を奪うことは正しいのだろうか。

 正しいはずがない、と思う。

 だって、私たちを殺そうとする人にも、私たちと同じように大切に思う人がいて、そして、大切に思われている人もいる。


――相手が殺そうとしてきたのなら、こちらも殺すつもりでいかないと殺される。


 幼い頃、よく相手をしてくれていた、そして、いつの間にかいなくなっていた神官から聞いたその言葉に、当時は首を傾げていた。

 きっと話し合えば、命の奪い合い以外にも方法は見つかる。

 そう信じていたから。

 年を重ねて、そして、実際にそういった場所に何度も遭遇した今となっては、その言葉に頷ける。

 きっと、ああいった状況なら、殺すよりも生かすほうが大変だから。


 命を奪うことは、正しくない。

 正しくはないけれど、時と場合によってはやむを得ない、のかもしれない。

 そんな出来事、ないのが一番だとは思うけれど。

 私たちを殺そうとする人たちにはきっと別の視点から見た正しい、があるのかもしれない。

 まあ、彼らは私たちを奪うために騎士を殺そうとしていたのだけど……。

 アンディスの歌姫のため、だった気がする。

 彼らの正しいが、アンディスの歌姫のためにあるのなら。

 私たち……私の正しいは、なんのためにあるんだろう。

 女神様のため? ルアディスのため? 民のため? ホロやシスたちのため?

 どれもそんな気がして、でも、どれも不正解な気もして。

「あれ? 今日は歌わないの?」

 ハッと顔を上げれば、トレイさんが柵越しに私の顔を覗き込もうとしている。

 考え事に耽っている間に、番人が交代する時間になっていたようだ。

「もちろん、今から歌います」

 答えてから、身体の中にあるものすべてを吐き出すように、ゆっくりと息を吐く。

 できるだけ柵に近いところに、身体を寄せる。

 歌声は遮られてしまうけど、力は外へ出られるはずだから。

「よかった。もう歌い終わっちゃったかと思った」

 そう零すと、トレイさんはその場に腰を下ろす。

 チラリとそれを見てから瞼を閉じて、私は静かに息を吸う。

 そして、歌う。

 聞こえてくる、ルアディス・ウィションの音に寄り沿うように。

 外からの音が遮断されていても、この音は聞こえる。

 きっとそれは私が歌姫だから。

 どれだけ遮断されていても、聞こえるのだと思う。

 柔らかくて薄い、橙色の布。

 できるだけ大きく広げて、届く限りの多くの人を包み込む。

 ギュッと、優しく。温かく。


 もしも寂しくて泣いている人がいたら、傍にいるよ、と。

 もしも怖くて震えている人がいたら、大丈夫だよ、と。

 もしも守るために無理やり自分を奮い立たせている人がいたら、ただただ静かに支えるように。

 添えるように、声をかけるように、見守るように、歌う。

 私には、歌しかない。

 その歌さえも、二人に比べたら全然だけど。

 それでも、私にできることが一つでもあるのなら、それにすべてをかけるのが、歌姫だ。


 伸ばしていた音を静かに置く。

 口を一度閉じて、そして開いてふう、と息を吐き出す。

 そのまま壁にもたれる。

 久しぶりに、誰にも邪魔されずに歌えた。

 だからだろうか。少し気持ちいい。でも、そのぶんいつもよりも少しだけ疲れた。

 目を閉じたまま、じっとする。肌に触れる壁が冷たくて気持ちいい。

「もしもし、起きてる?」

「……起きてます」

 めんどくさいと思いながらも、答える。

 そのままぐったりしていると、頭になにかの感触が。

 瞼を上げれば、視界に入るトレイさんの腕。

 思わずその手首をつかむ。

「撫でないでください」

「なんで?」

「私、子供じゃないです」

「子供だからって頭撫でてるわけじゃないよ」

「だとしてもです」

「酷いなあ。エラちゃんは撫でられるの苦手?」

「異性に撫でられる趣味がないだけです」

「えー」

 笑いながらも、そっと手を引くトレイさん。

 私は手を放す。

「エラちゃんはさ、誰のために歌ってるの?」

「それを歌姫相手に訊きます?」

「いやあ、なんとなく?」

 なんとなくって……。

「世界のためです。……私の力じゃ、ホロやシスほどの歌は歌えませんが、それでも外で歌っているかもしれない二人や女神様の歌の、ちょっとした足しくらいにはなるはずです。それに、私は歌うことをやめてしまえば歌姫ではいられなくなりますから」

「世界のために歌い続けるのが、エラちゃんの想像する歌姫ってこと?」

「簡単に言えば、そうなります」

「……なんかさ、ずっと思ってたんだけど……三人とも自己犠牲好きだね」

「はい?」

「いや……歌姫って歌を歌うから、寿命が削られていくわけでしょ? それなのに、なにかのために歌う。角度によっては自分のためだけれども」

「普通の人間でも、ただ生きているだけで寿命は削られています。それに、歌姫でも人間でも、寿命で死ぬ、と確定しているわけじゃない。それよりも前に死ぬ人だっています。それなら私は、歌姫としての役割を果たしたいだけです」

 そう、寿命よりも前に死ぬ人だっている。

 アイラさんやクレハさんがそうだ。

 黒いマントの人たちだって、騎士やホロによって寿命よりも前に命を奪われた。


 なによりも。

 ウィションが壊れている今、この世界の民の命を繋ぐためには私たち歌姫と女神様たちの歌が必要なわけで。

 必要な歌声を届けられずに見殺しにするのは、嫌だった。

 だから歌う。

「トレイさん」

「ん? 頭撫でてほしい?」

「ご遠慮します。そうじゃなくて、今って、誰が歌ってるんですか?」

「ああ……ホロちゃんだよ」

 驚いた。

 考えなかったわけではないけれど。

「ホロ、人前で歌ってるんですか……?」

「歌ってるよ」

 あのホロが、人前で歌っている。

 きっとその歌は、死の歌じゃない。

 あの、希望の歌だ。

 よかった。

 彼女はきっと、女神になる。

「まあ、最初の頃は石投げられたり、罵声飛ばされたり……大変だったみたい。だけど俺がここに戻ってきてからは、ほとんどの人が耳を傾けている状態。なにかあっても、ヴィルがいるから大丈夫でしょ」

 トレイさんの言葉に、いつも仏頂面だった騎士を思い出す。

 散々ホロのことを偽者だ裏切り者だと言っていた彼は、それでもちゃんとホロのことを守り続けてくれている。

「……女神様と、お姉様は、もしかして」

「……亡くなられたよ」

「そう……」

 頭を殴られたような衝撃。

 なんとか声を絞り出したけれど、苦しい。

 ここまで育ててくれたのに、お礼もお別れも言えなかった。

 それどころか、裏切り者として捕らえられてしまっている。

 それが、申し訳ない。

 ギュッと袖を握る。

 身体の中で破裂しそうななにかを、抑え込むために。

「こんなときくらいは泣いても罰は当たらないんじゃないかな、と俺は思うけど?」

「……泣きません」

「それは、俺に泣き顔を見られるのが嫌だから?」

「……泣き顔を見られたい人がいるのかどうか疑問ですが、違います」

「もしかして、だけど。泣けないとか?」

 気遣うような声色は、答えたくなければ答えなくていいと言ってくれているようで。

「……それで頷くのって、私、すごく失礼なこと言っていることになりません?」

 トレイさんが小さく笑う。

「気にしなくていいと思うよ? だって別に、女神様のことが心底嫌いで涙なんてこれっぽっちも出ねえぞこのやろうって話じゃないでしょ?」

「そんなこと、思ったことも考えたこともないです!」

「はは、冗談だって。俺も思ったことないよ。……俺の勝手な勘だけど、エラちゃんは泣けないんじゃないのかな? 堪えるくせがついてる。それはたぶん、姉として守るためだよね?」

「……」

「まあ、しょうがないよね。シスちゃんは外見のせいで初期はかなりいろんなことをされたって聞いてるし、ホロちゃんは歌で人を殺しちゃってから嫌われ者になっちゃったしで、自分が支えになっていないと、民も歌姫もダメになるかもしれなかったもんね」

 民も歌姫もダメになる。

 それはきっと、期待外れな歌姫に絶望してしまう民と、民に絶望されたことによってボロボロになっていく歌姫を指しているのだと思う。

 何度も考えたことがある。

 だけどそれよりも、ただ、二人が、二人だけが攻撃され続けるのが嫌だった。

 自分にはなにもできないのが、嫌だった。

 髪の色を変えて自力で民の信用を勝ち取ったシス。

 シスはまだ、歌で人を殺していなかったから、信用を勝ち取れたのかもしれない。

 だけど、人を歌で人を殺してしまったホロは、最初期待されていた分、手のひら返しがものすごかった。

 人を殺した。

 その事実だけでボロボロになっていたホロの心にとって、民からのその反応は、傷口に塩を擦り付けて、更にえぐるようなもので。

 シスと、ホロ。

 どちらも壊れてしまいそうな時期があったからこそ、自分だけは頑丈な精神でいないといけないと思っていた。

 大切な妹を、壊したくなかったから。

 最年長の私が不安定になってしまえば、彼女たちまで巻き添えにしてしまうかもしれないから。

「まあ、年上だとどうしても気を張っちゃうからね」

「……トレイさんて、確か年、同じですもんね……」

「そそ。今の代の騎士の年長組……最年長として、これでも気を張っているわけですよ」

 トレイさんが言い直した言葉に、胸が痛む。

 最初は年長組だったのが、クレハさんが死んでしまったことで最年長になったんだ。

「……っ」

 ごめんなさい。

 そう言いかけて、慌てて口を閉じる。

 謝らない。

 謝っちゃいけない。

 昨日も同じことがあったばかりなのに。

「トレイさんは、すごいですよ。ちゃんと周りが見えているし、空気が重くなりすぎないようにしてましたよね」

「すごい俺に惚れ直した?」

 笑うトレイさん。思わず息を吐く。

「惚れ直すもなにも、惚れてすらないですから」

「ふふ。俺の仕事、だからね。周りを見るのも、空気を重くしないのも」

 また、あの儚い笑顔。

 どうしてそんな顔をするんだろう。

 なにかを堪えている笑顔が見ていられなくて。

「……トレイさんって、兄弟とかいるんですか?」

 話を逸らす。

 当たり障りのない会話が上手く思い浮かばなくて、パッと頭に浮かんだことを訊く。

「どうして?」

「妹さんか弟さん、いそうだな、と」

「……いるよ。生きてるか、わからないけど」

 当たり障りない会話にはならなかった。

 口調こそ軽いが、内容が重い。

 本人は気にしていない?

 それとも、聞いてほしくて言っている?

「……それは、きいても大丈夫なお話ですか?」

「うん、別に隠していることでもないし、騎士も、タウファさんも、なんならホロちゃんも知ってる」

「ホロも?」

「まあ、話の成り行きでね」

 そしてトレイさんは話し始めた。

 少しだけ遠い目をしながら、淡々と、どこか他人事のように紡がれるその話は、残酷なものだった。

 子を授かった母。母を疑う父。その結果起こってしまった事件。

 だけど、一つだけ、私の中で引っかかったことがある。

「もしかしてあなたのお母さんが授かったのは、歌姫……?」

 しかも、トレイさんのお母さんがアンディスに落ちたのなら、恐らくお腹の子がアンディスの女神だ。

「かもしれないなって普通は考えるよね」

「どういうことですか?」

「それに気づいて、なおかつ最悪の場合を想定して俺に言ってくれたのは、ヴィルだけ。ヌドクとリターナは気づいていそうだったけど、なにも言わなかった。アイラは、考えるよりも感情が先に来ちゃうからね。しかもそっちに気を取られる子で泣き出して大変だったし、クレハさんは、泣き止まそうと必死だったからなぁ……」

「最悪の場合って言うのは……」

「歌姫として、アンディスの民とアーニストを束ねて、ルアディスに来るかもしれないってこと。そうなったとき、お前は相手を殺せるのか、と訊かれたんだ」

「……なんて答えたんですか?」

 トレイさんは、小さく微笑む。

「答えられなかった。もちろん、とも、無理だ、とも言えなかった。覚悟がなかったんだ。妹がもしもアンディスの女神として現われて、そのときに俺は、どっちの味方になるんだろうって。やっと見つけた妹を殺したくない。でも、そうしたら、大切な仲間を守り切れないかもしれない。……悩むよね」

 私だったら。

 もしもシスとホロが行方不明になって、そして私たちを殺すために帰ってきたら。

 私はどうするんだろう。

 二人の味方になれば、騎士やルアディスの民、神官たち……今まで信じてくれていた人たちを一生失うことになるかもしれない。

 だけど、ルアディスの歌姫として、二人の敵になれば、二人を失うかもしれない。

 歌姫であること。

 それは私の存在意義で、義務だ。

 やめてしまえば、ルアディス中の人々が死ぬかもしれない。

 みんなの命を背負っている存在が、女神と、歌姫なのだ。

 だからこの場合、二人を切り捨てることが正しい。

 頭ではわかっている。

 だけど、きっと、本当にそんなことになったとき、私は歌姫としての義務を果たせないと思う。

 だって、二人を信じていたいから。

 もしも敵になったのなら、それにはちゃんと理由があると思うから。

 それを聞いて、やっぱり理解できないものなら、そのときは、説得する。

 最後まで。

 その結果、自分が命を落とすことになっても。

 歌姫としての責任を、果たせなかったとしても。

「ヴィルさんは、なんて言ったんですか?」

「なにも言わなかった俺に、信じてるからなって、それだけ」

「二人は、仲がいいんですね」

 仲がいい、は、あまり正確な言葉じゃなかったかもしれない。

 でも、それ以外に二人の信頼関係を巧く言い表せる言葉を想像することができなかった。

「ヴィルはタウファさんの弟の子供でさ。俺がタウファさんに引き取られてからの付き合いだから……もう十五年になるのかな。あいつはたまにタウファさんの家に遊びに来てたから、成り行きでよく遊ぶようになったんだ。くくり的には親友なんだろうけど、なんだろう……弟? それもなんか違うか」

「……すごく、距離が近い関係、なんですね」

「うん、まあ、そんな感じかな。たぶん、あいつとここまで親しくなってなかったら、あの質問には、迷わず殺せないって答えてたかな。それか、嘘を吐いて、殺せるって言ってたかもしれない」

「そうですか……」

 もしも今、同じ質問をしたら、トレイさんはなんと答えるんだろうか。

 今も答えられないままなのだろうか。それとも……。

 やめておこう。

 ヴィルさんが訊いたから、トレイさんは答えられなかったんだ。

 殺せるかどうかわからない相手のことを、殺せるとも殺せないとも言えなかったのは、本人であるトレイさん自身が、そのとき自分がどういった行動をとるのか、わからないからだ。

 今のところは、という言葉さえ使わなかった。

 嘘になるかもしれないから。

「それにしても、本当、この空間は静かだねー」

「私とトレイさんしかいませんから」

「それもそっか」

 ここは、本来死刑またはアンディス送りになるはずなのに、それができない人のための場所だ。

 たとえば、神官。

 たとえば、騎士。

 たとえば、女神や、歌姫。

 流石に女神様がここにとらわれた、なんて話は聞いたことがない。

 歌姫は……これも、今まで聞いたことはなかった。

 騎士や神官は何度か聞いたことがある。それでもきっと、両手の指に収まるくらい。

 だから、そんなに使われていない場所なら、もう少し埃っぽいかと思ったけど、意外と綺麗で。

 そのわけは、ここが使われていないときは、いい感じに集中できるから、と見習いの神官がよく勉強するために使っていたらしい。そのついでで掃除もしていたのだとか。

「それならさ、俺がここから君を出してあげることもできるんだね」

「鍵、持ってるんですか?」

「一応ね。なにかあったときのためにって。で、どうする?」

 トレイさんがウィンクする。

 私は思わず小さく笑う。

「逃げませんよ」

「やっぱり?」

「はい」

 きっと、理由を言わなくても、トレイさんはわかっている。

 訊いたのだって、ただの雑談の延長だろう。

 ここから出たくないわけじゃない。

 だけど、そんなことをしたら真っ先にトレイさんが疑われる。トレイさんと親しい間柄のヴィルさんも。そして、そのヴィルさんと親しい、ホロが、今度はなにか疑いをかけられて私と同じようにとらえられてしまうかもしれない。

 それだけは、絶対に嫌だから。

 せめてウィションの欠片がすべて集まるまでは、ここで捕らえられていようと思う。

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