一つの剣の終わり
「でやぁ!」
奴が単純な袈裟切りをしてくる。もちろんあっさり避けられた。これは気でも狂っっ!?
「喰らえ!壱っ弐っ参っ肆!」
怒涛の4連撃。1、2発目は避けたものの、3、4発目がそれぞれ左腕に当たって、左腕が折れた。
「うわぁぁっ!」
左腕に激痛が走る。
「どうした?まだまだ行くぞぉ!」
っ、やるしかない!俺は奴の弱点に薄々気づいていた。多分だが「切り」が来た時はカウンターできるのだろうが、「突き」が来た時はカウンターはできないのだ。だからデュリィと戦った時のバックスタブは避けた。なら俺も全身全霊の突きに賭けるしかない!
「スノーブラッドセイバー!」
剣に闇と氷の魔法を同時に流し込み、突撃する。奴も避けることなく突っ込んで来る。
「壱、弐・・・・・」
奴の斬撃は2発目で止まった。なぜなら俺が1発目をわざと喰らい、2発目までのわずかな隙を狙って突きを喰らわせたのだ。1発目のせいでリンカは一度死んでるが、そこはリザレクションで即戻った。賭けとはこの事だ。リザレクションが数秒経って発動するのか、一瞬で発動するのかわからなかったのだ。しかし、俺は賭けに・・・未練に勝った。
「ぐ・・・まさか負けるとは・・・」
と、勝ちを確信していたその時だった。奴を刺していた剣。フリージアが・・・折れた。その途端、俺の意識は途切れた。
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意識をユウタさんに任せておいたのに、突然意識が戻ってきた。すると、私の目の前には・・・あの剣士。そして私の手元には剣。あぁ、ユウタさんは勝ったんだね。よかった。しかし、私は剣が妙に軽い事に気づく。すると、カラン、カランっと音がした。そこを見てみると・・・剣先が折れていた。え、え?え?状況がわからない。折れた剣を抜いて見つめる。ユウタさんは勝ったはずなのに、意識が私に代わったって事は・・・
(ユウタさん?ユウタさん?ねぇ?嘘でしょ!?)
呼んでも、叫んでも応答は無い。ユウタさんの意識は・・・死んだのだろうか。こんな・・・こんな終わり方なんて・・・と、目の前で彼が口を開いた・・・




