帝国の兵器
まさかの放置していたせいで権限ロックかかって一回書いていた内容が吹っ飛ぶという・・・
あの話しから一週間、帝都周辺のクエストを受けているうちに、リンカはレベル60、スーさんはレベル50になっていた。そして今は式典の最中だ。演説では話題の剣士が出ていたが、彼はフードを被っていて顔は見えなかった。彼曰く「人が沢山いる所は苦手」だそうだ。式典は問題なく進んでいたが、女帝が公表されていた予定になかった発表をするらしい。
「皆の衆、これを見てほしい」
そう女帝が言うと、5階建ての帝宮から尖んがった機械が出てきた。
「これは世界から魔素を消す装置だ。魔素からモンスターができている事は研究でわかっている。魔素が消えるということは、魔法も消えるが、そこは耐えてくれ」
住民と冒険者は静まった。きっといつもはふざけている冒険者もモンスターが消えるということは、自分達が職を失う事をわかっているのだろう。これは冒険者に優しいと言われた国の突然の手の平返しだ。しかし、モンスターがいない世界を憧れていたかもしれない。誰もが否定的な意見も肯定的な意見も言えない。
しかし、彼・・・あの剣士はそんな中
「本当はわかっていたのさ。俺が護衛に呼ばれた理由がな。魔法が使えなくなった世界でも俺は剣士だから暴動を起こした冒険者の鎮圧に活躍できるからだろう?」
その言葉を聞いて辺りがざわつき始めた。女帝も驚いているから、もしかすると図星だったのかもしれない。
「なぜ魔素を消すのを世界規模にしたか・・・理由はまずはこの国のモンスターを消す。すると他の国は、モンスターを消したがる。王族も住民も平和を求めているからな。それを交渉の種にできる。モンスターを消す代わりに帝国の配下にする・・・とかな?」
その言葉を聞いた住民と冒険者は一気に騒ぎ始める。
「そんな事をしようとしていたなんて!」
「あの女帝はもう信用できない!俺達冒険者を陥れるつもりだ!」
熱狂しだした住民と冒険者に対して、女帝が
「そんな訳ないだろ!まず配下になるぐらいならモンスターがいる方が王族や貴族からしてみればマシだろう!」
と、言うも熱狂している住民と冒険者聞く耳を持たない。
「そこで、だ。俺が昨日あの兵器の魔法陣を書き換えた。効果は魔素を放出するものだ!」
剣士がそう言うとさらに住民と冒険者は熱気を増す
「さすがは火山の噴火を止めた剣士だ!打つ手も速い!」
「革命だ革命!剣士さんと一緒に帝宮に攻めて女帝を引きずり下ろせ!」
きっと彼らは冷静さを失っていて考えられないのだろう。これはうまく口車に乗せられているだけなのに。魔素を放出すると言うことは、モンスターが消えると魔法が消えるの反対。つまり、モンスターが強力になったり、モンスターが増えたりするのだ。魔素が増えて冒険者が強力になったとしても、住民には何のメリットもない。それに、真っ先に放出されるのはこの帝都周辺だ。帝都にいる沢山の住民が犠牲になる!なんとしても止めねば!
「リンカ!スーさん!俺はあの剣士を止めます!」
「はぁー?なんでですか?あの剣士さんと一緒に女帝を引きずり・・・」
「違うんだよ!お前は口車に乗せられているだけだ!魔素が放出されるって事はモンスターが増えたり強力になったりするんだ!そうなると真っ先にこの帝都の住民が犠牲になる!」
「な、なるほど!あの剣士は何を考えているんでしょうか・・・とりあえず行きましょう!」
「リンカちゃんも正気に戻ったんだね!行く前に・・・リザレクション!」
スーさんがそう唱えると、俺達の周りに光が出てきた。
「これはレベル50以上になったビショップしかできないんだけど死んだ時に一回だけ蘇生できるの!私はその辺の熱狂している冒険者と住民を元に戻してみる!」
「わかりました!行ってきます!」
俺・・・とリンカは人の塊をすり抜けてあの演説台の上にいる剣士を目指した。




