一週間後
俺とリンカが契約して一週間が経った。あの時リンジカが大量発生したのは強力なモンスターが近くの洞窟から目覚めてそれに怯えて安全な森の地域に居たらしい。幸い強力なモンスターとやらは既に退治したらしいく、受付の人が
「ギルドに登録して初日の人が倒した」
と、興奮気味に言っていたから驚きだ。ちなみに昨日らしい。
リンカは無理して全治一週間の所を薬草取りぐらいできるだろうということで森に行っていたらしい。お金は結構貯まっていたから装備を買って魔法使いのローブと蒼のリストバンドを買った。魔法使いのローブは最大MPが上がるとのこと。ちなみに攻撃威力は上げられても攻撃力は上げられないらしく、ステータスだけは元々の素質が必要らしい。蒼のリストバンドは氷魔法威力増加効果があるらしい。二つで15000イラで財布の半分しか使っていなかったが、依頼失敗料で5000イラ、食費で10000イラ使ってしまった。
ちなみに、スーさんと一緒に冒険することになった。リンカ(俺)が前衛をやってスーさんが後衛で回復をするそうだ。ビショップは実は攻撃手段が少なく、あの時のエアストームも杖でもできるそうだが、魔力ではなく、攻撃力が反映されるらしいので、基本は回復らしい。
「よーし!レベル上げよう!」
スーさんがそう言うと
「ですね!私も上級職になりたいです!」
リンカがそう返した。
「そういえば、二人とも目標とかあるの?」
俺が聞いてみる。一週間経ち、ソウルシフトにも慣れて、今では許可をとらずに発言していいことになっているが、どちらか片方が話している時はもう片方は話せない。
「私はとりあえず上級職になることですね!」
「私はー・・・レベル50になりたいかな!」
なるほど。目標はちゃんとあるのか。俺も話しておこう。
「俺は悪政を行っているらしい女帝を倒すことだな」
そう言った途端二人は黙ってしまった・・・
最初に声を出したのはスーさん。
「ぷぷっ、何言ってるのキミ!冒険者やっててそんなこと言うのキミだけだと思うよ?」
・・・え?悪政やってるって話どうした?
「あれ?聞いた話だと悪政を行っているとか・・・」
「それは冒険者以外にだよ、税の徴収が他の国より多かったりその割にはあまり公共事業発展してなかったりするから」
「それだと不満とか貯まって革命とか起きないんですか?」
「そこはねー税金が冒険者ギルドとか冒険者を援助するために使われているからこの国は冒険者に優しい国って言われてて、革命が起こっても冒険者的にはこの国にはお世話になっているし、住民も冒険者のおかげでモンスターから守られているから不満はあるんだろうけど口に出せないんだよね」
なるほど、よくできたシステムだな。冒険者に好かれるから国になんかあったら守ってくれるだろうし、守られている住民は文句を言えない。これは日本の鎌倉幕府のやり方に似ているかもしれない。それほど悪政でもないんじゃないか?あ、でも住民達の不満はあるし悪政には入るのかな・・・
「と、いうことはリンカは税金がかかるから冒険者になったのか?」
「私の場合は元々憧れていたのもありますが、私の友達ほとんど冒険者になってしまいましたし、この政策は冒険者を増やすのも計画なんじゃないでしょうか、多分ですが。」
「なるほどなぁ・・・巧みな手を使ってくるものだ。でも、税金全て冒険者に使われている訳じゃないだろ?」
「まぁそうですねぇ・・・他の使い道はわかりませんけど。」
もしかしたら他の使い道がとんでもないことなのかもしれない・・・あ、兵器造るとか神様言ってなかったか?裏でそんなことをしていたとは・・・
「二人とも・・・一人の体でペラペラしゃべっているから見てて面白いよ?」
そう言われた途端俺・・・というかリンカが顔を赤くして
「しょうがないでしょ!」
「仕方ないじゃないですかぁ!」
と、同時・・・ではなく立て続けに言ってしまったのでまたスーさんはクスクス笑ってしまったのであった。




