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月日頑固の幽霊なショートショート  作者: 内気でロバ顔
幽霊編
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6.済崩葵はしゃべり続けた

妹のこと、話すね。中学の時からまだ、なんの連絡も来てないままだし、やっぱりもう諦めたほうがいいのかな、探すの。(かえで)、頑固くんとは幼なじみだったから、本当は最初からこういう話しをしとかないといけなかったんだろうけど。でも、なんていうんだろう。こういうのは失礼にあたるかもしれないんだけど、月日くんてあんまり他人に興味なさそうな性格をしている気がして、こういうこと話しても、無関心な反応をしめすんじゃないかって思って、あえていわなかったんだ。三年間先延ばしにしてごめんね。


楓が行方不明なの知らないでしょ?


え。知ってるんだ。あ。そうかお父さんと面識があったんだったね。だから、知ってるんだ。納得納得。


でも、なんでそんな平常心でいられるの?近しい知り合いが、今どんな状況なのか気にならないの?もう、無いことにしちゃってるの?記憶の片隅(かたすみ)に追いやって、ワザと忘れようとしてるんでしょ。思い出したく無いから…。多感な中学の頃に突然いなくなっちゃうんだもん。あんなの、忘れられないよね。


月日くんは何か心当たりないかな?いなくなる前になにか変なことを言っていたとか、なんでもいいからさ。


ごめん。なに言ってるんだろ私。もう警察もお手上げ状態なのに、いくら私一人がどうあがいたって、もう意味ない…よね。やっぱり今のは聞かないことにして。ただの(ひと)り言だから。


もう夏だね。夏といえばなんだろう。夜に怖い話しとかしたら夏っぽいよね。


ねえ頑固くん。なにか面白い怖い話ししてよ。


私。今から黙るからさ。


うん。いいよいいよ。


頑固くんの体験談でいいから話して聞かせて。

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