2.済崩葵の思考。
「これは済崩葵の主観」
私は青色が大好きだ。
この現場は不満がつもり、灰色の工場となってしまった。でも大丈夫。少しずつでも、やる気を出して、済し崩しに改善をしていけば、道は開ける!この青い作業服のようにクリーンな、優しい色合いにしていこう!
と、思っているわけだが、最近なんだか人に避けられている気がする。もしかすると、嫌われているのかな私。だれに話しかけても、無視されるし、いや本当キツイよ相手にされないって。まるで、私の存在自体をナシにされちゃったみたいな感じ。この感じがもう三年間も続いているのだから、もうどうしようもないね。いや、それでも平日は毎日、会社に通勤してせっせと働いている私偉い!ここ三年間、給料振り込み0円なのに偉いよ!ヒューヒュー‼
あははは。まあ、さすがに給料未払いは嘘だけどね。そこまでブラックじゃないよ。残業代はキチンと支払われているし、比較的ホワイトじゃないかな。
そういえばこの前、私を見かけたとたん別方向に歩むルートを変える男の人がいたのだけど、あれは全面的に拒絶反応しめしてたよね、絶対。あーあ、なんでこんなに避けられてるんだろう。前代未聞の異常自体だよこれは。
まったく、こっちは元気よく挨拶してやってるのにスルーすんなよ。
まあ、これは私の主観。正しさなんてこの世に存在するものか。もしかすると、思い込みという正しさを歪曲させたものに身をゆだね、私を幽霊だと、頑固になってた人がいたかもしれないし…。
あームカつく。私を避けたがるあの男の子に一言いってやろう!
この三年間の鬱憤をぶつけてやろう!
「