オープニング
あざとい活動報告が思いの外反響があったのであげまする。
しかしこれはもともと本編が煮詰まった時用の走り書きみたいな物でしかも超不定期更新です。
色々つたないです。
それでよろしければどうかお楽しみください。
むかし、むかし。
あるところに、まほうのくにがありました。
そこはすばらしいところで、かみさまにえらばれたとくべつなひとたちがしあわせにくらしていました。
かれらはかみさまにあたえられた“まほう”をつかい、ゆたかにへいわにくらしていました。
しかし、あるときそれをねたみ、かみさまにえらばれなかった“むのうども”が“とくべつなひとたち”から“とち”をうばいました。
“とくべつなひとたち”はそれをかなしみ、かみさまのいしにしたがい“むのうども”をこらしめることにしました。
しかし“むのうども”は、あくまからちからをもらい、“いのちをもたないかいぶつ”をつくってはんげきしてきました。
そうしたあらそいで“むのうども”により“とくべつなひとたち”がころされました。
かみさまはそれをかなしみ、“とくべつなひとたち”に“てんし”をつかわし、たたかいをしょうりにみちびこうとしました。
しかしなんということでしょう。
“むのうども”は“てんしたち”をだまし、“まじん”にかえてしまいました。
こうしてさらにつづいたたたかい。
けれども、ただしいものはかならずかつのです。
あるとき、こことはべつのせかいから“ゆうしゃさま”があらわれ、“かいぶつども”と“まじんたち”をたおしてくれたのです。
こうして、せかいはまたもとのようにへいわな“らくえん”になりましたとさ。
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この絵本は終戦と同時に売り出された。
悲惨な戦争を、彼らにとって悲劇以外のなんでもない戦争を、おとぎ話にするために。
正義になるために。
―――それから数年、つまりは子供が若者になるくらいの年月が経った頃。
真夜中、とある貴族の屋敷の中。
そこからこの物語は始まる――――――。