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凛カーネーション。
あふれる涙 指先ほろり
奏でる波間 夕焼け空に
ぽつりと弾いた 黒いオルガン
誰も触れない 古びた鍵盤
星が昇る 泣き顔の月
昼間に忘れて 夜に眠る
風の音 話し声
漣のように 過ぎ去った日々
真夜中に夢を 連れて来る
不思議な足音 時計の秒針
耳に触れた 心臓の音
そろそろ おやすみ
そろそろ 起きて
目を覚まさない 本当の自分
まだ夢見てる 明日の時間
終わりの無い永遠に 目印をつけて
今日を生きて 生きて
どこへ どこかへ
いつしか 鳥のように
空を見下ろして
星の向こうへと 突き抜ける
どんどん 行こう
ずっと先まで
また 違う世界が待っている
今じゃない何処かを
ずっと 見てる
透明の花瓶 赤いカーネーション