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【起】文の統一

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

創作部。のあの子。

作品の批判が入っているので、何でも許せる方向けです。

兄さんが描く特徴を割り出しても、綺麗な文章にはあと一歩届かない。擬音、擬態を入れなくても、常体で終わらせても、やはり夢から覚めるような小説など五万とある。

その違いを浮き彫りにする為に、本屋に来た。目指した先はネット小説の棚。一般文芸とは異なるタッチで描かれる事も多いと踏んだゆえの行為だった。

まず、出先の数行を読んで次に回すを繰り返す。それからどうにも引っ掛かりを覚えそうな小説を片っ端から眺める。すると気になる文体が幾つか出てきた。

シリアスな場面で、カギカッコ付きで人の心情を示す。勿論、感情が乗っている分、言語表記も常体から離れている。いきり立ったダミ声で語尾を伸ばされると、先程までの心情を全て壊された気分になる。

人の心情を表すのに、台詞を入れるなとは思わないが、ギャグの一幕の様な場面を入れるべきじゃない。この場面ではより場面描写に重きを置いて書き連ねるべきだろう。

そんな事を繰り返しながら、私は書店を後にした。


兄さんが言っていた様に、最初は短編から始める予定だ。そして昨日、『物をよく見て考える様に』という意見から、実体験を元にした話が良いだろう。

そこまで考えて、まず最初に書き始めるのは、紅茶の話が良いと思った。昨日飲んだ紅茶の味を思い出しながら書くよりも、飲みながら書いた方が絶対に上手くいく。それならばまずは純喫茶に訪れて、紅茶を嗜むべきだろう。そう、思ったのだ。

「あいにく、ただいまの時間、満席でして……」

「そうですか。有難う御座います」

これで凡そ三件目。三時まで本屋でゆっくりし過ぎた事が原因で、私のお気に入りの純喫茶は何処も満席で門前払いをされてしまった。

何、時間はある。出来たら載せよう。そう思って家に帰る事にした。帰ったら兄さんが此方側に傾いていれば良いな。


家に帰ると兄さんが顔を出した。少し頬を染めて、切れ長の目を垂れ下げるその様は、期待に満ちていた。

「おかえり、収穫はあったかな?」

あぁ、気になりはするんだ。

「まぁ、それなりに」

苦手であっても吸えるもんだよ。

例え嫌いなジャンルでも、ガチガチに読み込んで言語化すると、糧になりますよ。

好きも嫌いも大きな感情なんです。

あとはその出力先を自分の利益になるところで放出する事。

私の場合は執筆作品です。動画投稿者の方は『辛口コメント』なるもので視聴数上げることに使うと思います。

ただ吐き出し方間違えると、誹謗中傷で訴えられるので。それは非常に勿体ない。


「面白くない」「ゴミ」「死ね」

それだけだと、ただの誹謗中傷です。

(面白くないはセーフですね。多分)

何故そう思ったのか、どうすれば糧になるか、搾り取る事が何より大事。


『不快に思ったなら、それだけの利益がないと割に合わねぇ』そうでしょう?



私が意識してる事はそれなりにあります。


もしも平安時代の物を書くならば、極力、カタカタは使わない。

そもそもその時代の方々はカタカナ使ってるイメージがない。

これが明治辺りならば、バリバリ使います。

『ハイカラ』とか『キャラメル』とか有名ですよね。


あとシリアスな雰囲気でも、語尾を伸ばすとコメディちっくになるんですよ。

「なんなの彼奴ー!!」

「なんなの彼奴」

で、この「ー!!」な部分を全て場面描写、心理描写に当てます。

一例を上げましょう。


上が

「なんなの彼奴ー!!」

下が

彼女はただただ苛立ったように目を顰め、子供の様に癇癪を起こした。歯軋りをし、地団駄を踏み、悔し偈に相手を見据える。

「なんなの、彼奴」

こんな感じ。


これが乱れていると、そもそも脳内に文章が入っていかない。もうそこばっか気になって仕方ない。

『え、シリアスだったよね? コメディにでも転換したんか? あぁ……此処だけか』


雰囲気ってそれだけ大事ですし、それを守るのは何時だって言葉選びなんですよ。

そして其れが連なると、配列の良い文章になると、私は思ってます。



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