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小説ネタ集  作者: うしろ
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時計職人

時計の話が出たので。


中世ナーロッパ世界。


時を計る器具として砂時計がある。

透明な器の一方に砂を入れ、もう一方の器に落とす事で、時間が判る器具である。

器は透明な鉱石を削る事で作られる。


しかし鉱石は非常に硬く、それでいて非常に脆い。

細工をするには職人技が必要だ。

また、こぶし大の鉱石が採掘されるのはまれであり、職人が削った幾つかの部品を組み合わせて器を作成するのだ。


製作には非常に手間暇・職人技が必要であり、砂時計は安いもので王国金貨五枚、王族が使うような大きく砂の代わりに砂金を使用した砂時計は王国金貨百枚にもなる。

そんな砂時計を製作する時計職人は、まさに職人として絶頂期であった。

王女が異世界から勇者を召喚するまでは。


異世界の勇者は不便な生活を嘆き、色々な魔法技術を開発して人々の生活を便利にしていく。

そして「時計が金貨五枚もするのはボッタクリだ!俺の世界では銀貨十枚もしないぞ」といって魔法不思議パワー時計を開発する。

異世界の勇者の言葉を信じた王女は時計職人を悪徳と断じ、次々と処刑していった。


異世界の勇者によって世界に平和が訪れ、異世界の勇者は長い時を生きた後、老衰で亡くなる。

亡くなった瞬間、世界は一変した。

異世界の勇者が開発した魔道具が一切使えなくなったのだ。


何とか使える様にと研究者が色々試したが無駄であった。

人々は祖父祖母が嘗てやっていた生活に逆戻りする事になった。

しかし、祖父祖母が使っていた道具や知識は魔道具によって駆逐され、何も残っていなかった。


時を計る砂時計も同じであった。

人々は時計職人に向かって殺せ!と叫び、喜び勇んで全ての砂時計を破壊したのだ。

砂時計を作る職人は居らず、製法も失伝してしまった。


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