身代わり勇者
設定とか展開、なろうのどっかにあった様な。
農村で平和に暮らしていた少年。
ある日、王国軍がやって来て少年を拉致する。
ある屋敷に連行され、勇者の身代わりになる様に命令される。
本物の勇者は七十二魔王が一体の「仮初の死の呪い」によって仮死状態になっていた。
勇者の存在を大々的に誇示し、国を挙げて出陣式までしたのに、魔王に負けたなど国辱極まりない事態で極秘事項なのだ。
誰か騎士に勇者の身代わりをさせようにも、既に顔を知られている。
そこで勇者にそっくりな少年に、勇者の代わりをさせる事にしたのだ。
三人の少女、聖女と戦士と魔法使いと面会する。
彼女たちは勇者と一緒に魔王討伐の旅をしていたのだ。
しかし、少年を拒絶する少女たち。
少女たちは勇者に恋をしており、少年の存在を受け入れる事が出来ないでいた。
屋敷で訓練をする少年。
今まで剣など持ったことが無いのに、いきなり戦闘訓練をさせられる。
戦士は少年を痛ぶるかの様に急所ばかりを攻撃し、何も対応出来ない少年は、剣が急所に当たる度に悶絶する。
魔法使いとの訓練では、手加減が一切無い魔法を打ち込まれ、何度も大地に伏せる。
勇者はこの程度の攻撃くらい軽く避けていたぞ、お前は役立たずのまがい物だ。と罵られながら。
早朝から深夜まで及び、訓練が終わると聖女による回復を受ける。
しかし、それは止血するだけの最低限なものであり、火傷、筋断裂、骨折などの治療はしてもらえない。
聖女からは、回復は神から授かった聖なる力です、この程度の傷で回復を使わせないでください。と蔑まされる。
死よりも辛い訓練期間がようやく終わり、魔王討伐の旅に出る。
が、魔物と出会っても一人で戦わされる。
魔物と戦うのが勇者の仕事だ、と。
何度も死にそうになりながらも七十二魔王を倒し、四大実力者を倒し、ついに帝王と対峙する。
この期に及んでも少年を支援しようとしない少女たち。
そう、今まで少年は一人孤独に魔王を倒してきたのだ。
少年と帝王との壮絶な戦い。
帝王が息も絶え絶えな少年に止めを刺そうとした時、少年から炎の闘気が噴きあがる。
果たして、少年は勇者として覚醒したのだ。
少年は剣を一閃、帝王を一撃で倒す。
信じられないとつぶやく少女たち。
しかし、少年が振り向くと理解する。
少年の額に、勇者の証である竜の紋章が浮き上がっているのが見えたのだ。
少年が真の勇者だったのだ。
流石に私が見込んだ勇者だ、などと今までの仕打ちを忘れたかのように褒め称える少女たち。
果ては体を摺り寄せ、媚びを売る始末。
少女たちを殺したい気持ちが湧き起こるが、人質に取られた母を助け出すまではまだダメた、と思い留まる。
自分の能力を全て理解した少年は、勇者の能力で少女たちと一緒に一瞬で屋敷に転移する。
そこで魔王討伐が完了した事を報告する。
国王の名の下に、王国の勇者が魔王を討伐した事を宣言。
魔王討伐にお祭り騒ぎの王都。
・BadEnd
母の気配を頼りに母の元に転移する少年。
そこは草が余り生えていない荒野、そして多数の白骨死体。
母は殺され、遺棄されていたのだ。
怒りに震える勇者。
勇者の守護獣である五竜を召喚する。
勇者を庇護する国は、その恩恵として勇者の守護獣である五竜が王城の石像となって王城を、王国を外敵から守護していたのだ。
その任を解かれた紅竜、碧竜、藍竜、暗竜、白竜が勇者の命の下、王国を破壊し尽くす。
王城を、王都を、領都を、街を、村を、一人残らず殺し尽くしたのだった。
そして世界は恐怖する。
勇者の絶対的な力に。
しかし、少年は王国を破壊した以降、行方が判らなくなるのだった。
・GoodEnd
母の気配を頼りに母の元に転移する少年。
地下牢に囚われていた母と共に、隣国の王国へ転移する。
額の竜の紋章は隠す事が出来ないので、であれば勇者として隣国の王国に亡命を望み、受け入れられる。
元の王国が抗議を行い、勇者を返却しないなら戦争も辞さないと宣告して来た。
勇者を庇護する国は、その恩恵として勇者の守護獣である五竜が王城の石像となって王城を、王国を外敵から守護していたのだ。
それ故の強気の外交だ。
そこで勇者が王国の守護獣である五竜を召喚して亡命先の王城に設置。
勇者の庇護国という名誉を失い、絶対的な防衛手段が無くなり、元の王国は宣告を取り下げざるを得なかった。
そして少年は亡命先の王国で母と共に静かに余生を過ごすのだった。
勇者の血が欲しいと王侯貴族夫人や令嬢の恋攻撃を回避しながら。




