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小説ネタ集  作者: うしろ
5/81

お湯を出す少年

スキルの有るナーロッパ世界。

0~250度のお湯を出す孤児院の少年。

孤児院時代は、お湯を出すだけと罵られ、お湯が出るのは当たり前とばかりに感謝もされず、いい様に扱われていた。

その割にはみんな毎日お湯に浸かるという、王侯貴族でも出来ない事をやっていたけど。


孤児院を出る歳になり、軍の採用窓口を訪れる。

面談者は彼のスキルを聞き、実演している所を見、出せるお湯の量を聞いて驚く。

彼を引き連れて軍司令官の部屋に飛び込み、彼を将校待遇で採用させる。

軍の常識が変わると。

軍は大食らいで、特に水の確保に苦労しているのだ。

補給で水を運搬はしてはいるがそれでも限界があり、結局は川や水源の近くで宿営する事になる。

それはつまり、敵に進軍経路を特定されてしまう危険があるのだ。

しかし彼がいれば、軍は水源に関係なく自由に移動する事が出来る。

しかもお湯を沸かすための燃料も少なくする。

新人教育すっ飛ばして即日に補給部隊炊事班に配属。

軍の駐屯基地では何十人も入れる浴場に毎日お湯を出し、兵士達から感謝される。

戦争になり、補給部隊炊事班として従軍。

敵地に侵攻して宿営していた夜、敵の襲撃に会う。

その時、敵めがけて250度のお湯を大量高速に放水。

圧力から解放された高温のお湯は一瞬で蒸気となって敵に襲い掛かって敵を行動不能にさせ、危機を脱する。

後方支援担当ながら、勲章を授与される。


一方、少年が去った後の孤児院。

最初はお湯に入る習慣が抜け出せず、毎日薪を焚いてお湯を沸かしていたが薪代で運営費を溶かしてしまい、孤児院運営が厳しくなる。

その為お湯を沸かす事を禁止したが、それによって孤児たちが段々と汚くなる。

冷たい水で選択するのを嫌がり、服装が段々と汚れて行く。

それに伴って日雇い仕事も段々と斡旋してもらえなくなる。

身なりのきちんとした、清潔な姿だったからこそ日雇いしてもらえたのだ。

汚い恰好をした孤児など、危なくて使えない。

そして孤児たちは食べるものに困り、悪事を働いていくのだった。

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― 新着の感想 ―
…250℃は少年からしたらグロ画像では…???
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