高校生カップルの破局
男子高生が女子高生に告白。
「あ、あなたがそこまで言うなら付き合ってあげても良いわよ♪」
そして付き合う事に。
毎日放課後にデートし、土日は女子の行きたい所へ遠出のデートする。
おっと、健全な高校生らしく、泊りがけではないよ。
付き合い始めて一カ月が経った頃、男子は気づく。
貯金が無くなっている事に。
デートの度に毎回女子に奢らされていたのだ。
お茶やデザート、ネイルにアクセサリー、服に靴、全て男子持ちだ。
一般家庭の男子高生にとって、手持ちのお金が直ぐに無くなるのは自明の理だった。
男子は女子にデートは割り勘にするようお願いする。
しかし女子の答えは
「この私にお金を使わせてあげているのよ、感謝しなさい」
だった。
彼女に嫌われたくない男子はアルバイトをする事にした。
平日デートの後に18-21時、土曜日は9-21時のアルバイトだ。
勿論、彼女からは反対があった。
土曜日のデートが無くなるのは許せない、と。
しかしデートのお金を稼ぐためだと言って、何とか納得してもらった。
その代わり
「土曜日に私を寂しくした罰として、アルバイトで得たお金は全て私に使いなさい」
と約束させられたが。
アルバイトを始めてから二カ月、男子の学校成績は目に見えて下降した。
高時給に引かれて肉体労働系のアルバイトにしたのだが、それ故、毎日へとへとになって学業どころではなくなったのだ。
親からはアルバイトを止めろと叱られるが、まだ彼女と付き合いたいという思いで抵抗していた。
彼女の陰口を聞くまでは。
放課後、用事があって職員室に訪れた後に教室に戻ったら、教室内で彼女はクラスメートの女子達との会話で盛り上がっていた。
扉の外でなんとなく話を聞いていたら、彼女はとんでもない事を言う。
「あ、あいつは好きでもない、金払いの良い下僕よ!」
糸が切れた。
今まで頑張ってきたのは彼女の笑顔を見たいが為だったのに。
僕をそんな風に思っていたなんて。
別れる決心をする。
黙ってそのまま帰宅し、アルバイト先に辞める事を連絡した。
あれから20年。
ひと悶着があったものの彼女と別れ、高校を卒業し、地元から離れた難関大学に入学し、そして大学を卒業して一流と言える商社に入社。
唯ひたすら仕事に打ち込み、それなりの地位と年収を得る事が出来た。
そして今日は高校の同窓会だ。
成人式後の同窓会と卒業10年後の同窓会は、元彼女がトラウマとなっていたので出席していなかった。
しかしそのトラウマも克服したので卒業20年後の同窓会に出席する事にしたのだ。
20年ぶりに会う面々、そして出会う元彼女。
出会うなり威武尾籠に宣う。
「あの事を謝ってくれるなら、よりを戻してあげても良いわよ」
おぉう、再会するなりその言動か。
私は左手薬指を見せて「去年息子が生まれたんだ」と言うと、ショックを受けた顔をして会場の外に走り去ってしまい、戻って来なかった。
Good End
地元にいる元同級生の話では、元彼女は四十になっても結婚できていないとの事。
そんな話を聞き流しながら、可愛い息子と娘の相手をするのだった。
Bad End
逆恨みした元彼女が男性を刺し殺して終了。




