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魔物城を訪ねて


「たのもーーーっ!」


 シスター・ルナ、魔物城へとカチコミ!

 生き成りな展開ではあるが、致し方ない。普通、目的を達成する間には、その行く先での町の人々との交流があり、道中を共にする仲間があり―――などがある筈だが。しかし、ルナにとってはそのような事は以ての外無駄! 黙々と聞き込んでゆき、真っ直ぐと辿り着いたのだ。

 そして、城に居た魔物達はルナを見て驚く。

「な、なんやあっ! 鉄砲玉かあっ!?」

「どこや、どこの教会のモンやコラ!」

 三体のウェアウルフが、ルナに飛びかかって来る。その瞬間、ルナは背中に担いでいた巨大な十字架を素速く抜き取って、横一線に振り払った。それは、サーベル。その三体が灰となり、消失した。ロザリオサーベルを背中にしまい、ルナは目の前の魔物達を睨み付けた。


「儂は、ヴァン=ヘルシング卿の愛弟子っ。シスター・ルナじゃあっ! おどれらを皆殺しにすっ為に、儂はここまで来た!―――おどれら、命なくす覚悟ぉ決めいやあ!」


「人間のクセによか度胸じゃ!」

ねは、そっちやコラ!」

「血ぃ見したるさかいな!」

 魔物達がそれぞれ雄叫びをあげなが、ルナを狙って出撃していく。ルナに迫り来るゴブリン数体。腰に下げていたショットガンを素速く抜いて、ルナは聖水の弾劾を撃ち出した。手早く充填を繰り返してゆきながら、聖水の弾劾を連射してゆく。それぞれの弾劾がゴブリン数体とウェアウルフ数体に命中して、次々と粉塵に変えていった。

 翼を羽ばたかせて、グレムリン数体が、ルナを狙って弓矢を連射してゆく。聖水を染み込ませたマントで躰を庇いながら走り、大きな石柱に身を隠して様子をうかがうルナ。グレムリン達が矢の充填に入った隙を見たルナは、太股に装備していたハンドガン二丁を抜いて横に跳んで宙を舞った瞬間に、レーザーの如き聖水の射撃。それに躰を貫かれたグレムリン達が、次々と粉塵になって消えていった。受け身を取って転がり片膝を突いたと同時に、飛びかかって来たゴブリンにハンドガンを向けて射撃。立ち上がった流れで横からきたウェアウルフの腹に踵を突き刺した後に、身を翻して後方に居たゴブリンに銃口を向けて聖水を撃つ。そして、消失。

 ルナの碧い瞳は、次の標的を見据えていた。



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